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豆知識

お子さんのしあげ磨きはいつまで?

~お子さんのしあげ磨きはいつまで?~

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子どもの虫歯を予防するため、かかせないものは親の「仕上げ磨き」ですよね。
しかし親御さんからは、その仕上げ磨きをいつから始めそしていつまで行えば良いか基準はよても曖昧で、なかなか難しくしっかり理解できていないものです。
よくこの事についてのご質問はいつまでたっても尽きません。

今回、仕上げ磨きを続ける重要性に触れていきながら、仕上げ磨きを終了していくタイミングをご紹介していきます。

~子どもの仕上げ磨きをする二つの継続理由~

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親御さんによっては「できる限り早く自分で磨けるようにして、仕上げ磨きは早く卒業したい」と考えている方も多いと思います。

しかし、結論から言うと仕上げ磨きはできる限り継続していく必要があります。
仕上げ磨きを続けていくべき理由は大きく2つあります。

①~生えたての永久歯(幼若永久歯)は虫歯になりやすい~

幼稚園児(約4~5歳)〜小学生(約12歳頃まで)の頃は乳歯が抜け落ち、永久歯と入れ替わる時期ですが、
生えたての永久歯はエナメル質、象牙質共にまだ柔らかい状態のため、虫歯になりやすい傾向があります。
その他にも永久歯が生える過程で歯茎が痛くなる若年性の歯肉炎を起こしやすく、腫れをともなうこともあるため、
子ども1人での歯磨きでお口の中のコントロールをするのが難しくなるケースもあるのです。
ですので、歯の生え変わりの時期の虫歯予防、歯周病予防のためにも、仕上げ磨きは続けておく必要はあると言えます。

②~子どもの磨き方ではブラッシングが足りない~

実際、小学校高学年の子どもであっても、しっかりと歯磨きができている子は中々いません。
プラークを残した状態で歯磨きを終えてしまう子どもは決して少なくないのです。
例えば、歯磨きをしながらテレビを見ていたり、好きな本に気が取られてながら磨きになってしまったりなどで、歯磨きを途中でやめてしまう子も多いです。
それをサポートするためにも、親御さんが仕上げ磨きを欠かさず行っていきましょう。

~仕上げ磨きを卒業すべきタイミングとは?~

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乳歯、永久歯の萌出時期

 

前述した内容を踏まえる、仕上げ磨きを卒業する目指すタイミングは「12歳前後」と言えるでしょう。
この時期は永久歯の生え変わりもある程度完了し、磨き方に関して予防への意識も正しく持てるようになります。
また幼い頃は「空間把握能力が弱い」傾向もあり、見えづらい奥歯のなどの磨き方はイメージしづらい子どもも多いのですが、
この問題も12歳前後になると感覚が発達し、解消されるようになります。

~まとめ~

もちろんお子さんがご自身だけで歯磨きが可能であれば、12歳よりも早く仕上げ磨き卒業してみてもいいでしょう。
しかしお子さんの発育には個人差もあります。歯磨きがの技術が十分に上達しておらず、「面倒くさい」からといった理由で仕上げ磨きを卒業するのはお勧めできません。
虫歯予防のためにもできる限り手を抜きたくない「仕上げ磨き」。お子さんの歯磨きのスキルに応じて卒業するタイミングを検討してあげてください。

歯周病とアルツハイマー

~歯周病・虫歯予防から見る認知症やアルツハイマーへの効果~

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みなさんの歯は現在、何本残っていますか?定期検診は受けられてますでしょうか?3~4か月ごとにお口の中の状況を把握できてますでしょうか?
実は歯を健康に保つことは、様々な病気の予防に役立ちます。
「心筋梗塞」「狭心症」「糖尿病」「骨粗しょう症」「誤嚥性肺炎」
これら、どの疾患も歯の健康状態が悪いと発症リスクが高ってしまうのです。
他にも、お口の中が不健康だと発症リスクが高まる病気は様々あり、その影響は併発しながら全身に及びます。
もちろん、認知症や若年性アルツハイマー病もその例外ではありません。
あまり関連性のないように思われる方々も多いかもしれませんが、歯周病や虫歯で、歯の残っている数が少ない人は認知症や若年性アルツハイマー病を発症するリスクが数倍も高まってしまうのです。
しかし、そうはいっても、本当に歯の健康と認知症の関係性に半信半疑の方も多いと思います。

今回はそういった方の為に、これから歯の健康と認知症や若年性アルツハイマー病との関係性について解説していきたいと思いますので、ご一読いただければ幸いです。

~歯の不健康を招いてしまう全身疾患~

歯が健康な状態とはどういった状態なのでしょう?
それは「歯に虫歯はない」「欠損歯がない」「歯肉の状態が良好」という状態です。
逆に、歯が不健康な状態とは「歯がもろい」「抜けている」「歯茎が弱い」といった状態です。

しかし、なぜ歯は不健康になってしまうのでしょう?その原因のほとんどは病気によってもたらされることが多く、
blogでも前に書かさせていただきましたが、その代表的なものは虫歯と歯周病です。

~歯周病は認知症や若年性アルツハイマー病の原因になりうる~

特に、高齢者が注意したい不健康を招く口腔内の病気は歯周病です。
この歯周病が認知症や若年性アルツハイマー病に大きな悪影響を与えます。

いくつかの実験をもとにその結果から言われております。その影響をチェックしていきましょう

~歯周病とアルツハイマー病~

国立長寿医療研究センターの研究グループは、アルツハイマー型認知症を発症させたマウスに、歯周病を発症させて、その進行度について調査を行いました。

その結果、歯周病を発症させていないマウスと比較すると、認知機能の低下、アルツハイマー型認知症に特徴的に見られるアミロイドβという物質の沈着が脳内にある海馬や皮質という部分に多く見られたのです。
この結果、「歯周病はアルツハイマー型認知症や若年性アルツハイマー病を悪化させる可能性が高い」という事がより明確にされたのです。

~では一体、なぜ歯周病がアルツハイマー型認知症を悪化がさせたのでしょうか。~

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歯周病が発生すると、口の中で歯周病原性細菌や歯周病への免疫の役割を担う炎症物質(サイトカイン)という物質が増殖します。

これら細菌や炎症物質がお口の血管から血中に乗り、身体をめぐり脳へ運ばれ、脳へ何らかの影響を与えアルツハイマー型認知症を悪化させるのではないかと考察できます。

~歯周病と血管性認知症の関連性~

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また、韓国の調査では「無症候性脳梗塞(症状がでない小さな脳梗塞)」と「大脳白質虚血病変(進行すると脳血管性認知症の原因となる病気)」と残存歯数の関係性が調査されました。
その結果、
抜けた歯数が5本以下、抜けた歯数が10本以上では人によって無症候性脳梗塞や大脳白質虚血病変のリスクが最大3.9倍にも跳ね上がりました。

なぜ、歯が抜けると脳血管性の病気のリスクが上昇したのでしょうか?
この調査では、歯が抜けるということは、先に述べた「歯周病原性最近」や「炎症物質」の影響もあり、脳の動脈硬化を進め、脳血管性認知症のリスクが高まったのではないかと言われておりされます。
歯周病を発症し増殖する歯周病菌を攻撃するサイトカインという炎症性物質が放出されます。しかし、本来歯周病をやっつける役割のサイトカインが血液中に入ってしまうことで動脈硬化まで促進させてしまうのです。

~歯数が少ないことは人の咬合(噛む力)を奪い、記憶力低下を招く~

歯周病による認知症や若年性アルツハイマー病への影響は、歯周病原性細菌や炎症物質によるものだけではありません。歯周病により、歯が抜け歯の残存数が減り、噛む力が弱まることも認知症や若年性アルツハイマー病の進行に大きな影響を与えます。

~トランスジェニックマウス実験~

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歯が抜けることは認知症の危険因子になる可能性はあります。なぜか?
そこで、考察すべく行われた動物実験を紹介します。
あるマウスの奥歯を削り餌を食べづらくし、そこから記憶や学習への影響を調べる実験「トランスジェニックマウス」と呼ばれています。
その結果は奥歯を削ったマウス、削っていないマウスを比べると学習能力に差がありました。

奥歯を削ったマウスは奥歯を削ると記憶に関係する海馬の神経細胞が減ってしまうことにありました。
しかし、ただ満足に餌を食べることが出来ず脳内に十分な栄養が行かなかったのではないか、という事とも考えられます。
そこで、改めて咀嚼する必要が無いやわらかい餌で実験した研究でも記憶を担当する脳の神経細胞が減少することが確認されました。
また、アメリカの研究でも歯周病で歯が無い人は、歯が残っている人より認知機能が低下することが分かっています。

~良く噛むことで記憶力を保持・向上~

しっかりと噛むことで、記憶力の向上が期待できます。また、噛むことは脳を活性させる事に関係した神経細胞を刺激し脳を目覚めさせることも分かっています。
また、しっかりと噛むことは律動的なリズミカル運動でもあり、ストレス解消に役立つ物質セロトニンを増やします。
よく噛むことは記憶力を低下させず認知機能を保つために必要な行為なのです。

これらの事から記憶障害と深く関係する認知症や若年性アルツハイマー病の予防・治療には、「よく噛める」ことが大切なポイントです。
この様に、硬いものを噛むことは脳の機能維持、特に記憶機能にきわめて重要です。
歯があるうちはありがたみをあまり感じませんが失って気づいたときにそのありがたみに気が付きます。

~まとめ~

歯周病予防は認知症予防になる
歯が抜ける、すなわち歯周病が進行している人は脳血管性認知症やアルツハイマー型認知症の発症リスクを上昇させることが分かります。したがって、日頃から歯周病を予防する為の口内ケアは、認知症や若年性アルツハイマー病の予防・治療に欠かせない重要なケアと言えるでしょう。

「プラーク」、「バイオフィルム」、「歯石」の違い

~「プラーク」、「バイオフィルム」、「歯石」~

「プラーク(歯垢)」、「バイオフィルム」、「歯石」。

皆さんが受診されるときに、これらの言葉をたびたび歯医者さんやそのホームページなどで見かける言葉だと思います。
しかし、なんとなくお口の中の健康阻害する存在であることはわかるものの、それが各々どう違うのかはよくわからない。たぶんそういう方は多いのではないでしょうか。

実際、私たちにもでもそのようなご質問をいただくことがあり、分かりやすく症状のご説明をするにあたって気を付けている項目でもあります。
今回では、そんな「プラーク」「バイオフィルム」「歯石」の違いについて少しだけご説明したいと思います。

 

~「歯垢(プラーク)」とは微生物の固まり~

バイオフィルムの構造

一般的に「プラーク(歯垢)」と呼ばれるものは、虫歯菌や歯周病菌をはじめとする微生物の固まり、つまり凝集体です。
黄白色を帯びた粘着性の物質で、わずか「1mgに数億から数兆もの細菌」がそこには存在します。
プラークは組織の約8割が水分で、残り2割が有機質。有機質の大半は細菌とその代謝物です。それがお口の中を酸性にして虫歯や歯周病にしやすい状態を作るのです。
プラークが増殖すればするぶん、細菌が増殖し虫歯や歯周病、におい(口臭)などを招くことも分かっています。
プラークは食後8時間程で生成されると言われています。皆さまがよく勘違いされているのは、食べカスとはまったく別物という事です。
しかし、細菌は食べカスに含まれるもの栄養源に活発化するので、無関係というわけではありません。
故に食べカスを残さないこと、歯ブラシをしっかりとするという事は、細菌の活動を抑えるうえでとても重要なのです。
ちなみに、粘調性のあるネバネバしたプラークは水や洗口剤でうがいをしたくらいでは落とせません。歯磨きなどやその補助器具などの物理的処置によって落とすことができます。

~「バイオフィルム」とは「プラーク」と何が違うのか?~

バイオフィルム(Biofilm)も、歯周病菌や微生物の代謝物の凝集体です。では「プラークと何が違うの?」という話になります。
結論から言ってしまえば、バイオフィルムとプラークは同じものです。
そもそも、20年以上も前まではほとんどの歯科医療関係者は歯垢のことを「プラーク」と呼んでいました。
しかし、10年ほど前からプラークの構造が、お風呂の排水溝やシンクの水場に見られる「ヌルヌル」と同じ構造であることが、研究に分かってきました。
ここで、このヌルヌルを指す言葉として登場してきたのが「バイオフィルム」なのです。
以降、この「バイオフィルム」という言葉が環境関係や医科関係といったさまざまな領域で扱われるようになり、そこに端を発し一部の歯科関係者がプラークを「バイオフィルム」と呼称するようになり広まりました。
呼び方が異なるのは全く問題ありませんが、歯科関係のブログやWebサイトには
「歯磨きで落とせるのがプラーク(歯垢)、落とせないのがバイオフィルム」
「プラークがそのままより成熟してできたものがバイオフィルムである」
といった間違った記載も散見されます。これらは正しくありません。
バイオフィルム

バイオフィルムとプラークは同じものです。
これらを除去するには、患者さんご自身による正しいブラッシングが欠かせません。しかし、患者さんご自身ではどうしても除去できない部位もでてきてしまいます。
そのような部位は、歯科医院で適切に除去するしかないのです。

~「プラーク(歯垢)」の付着を招く歯石~

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歯石(tartar)とは、歯に付着したプラークが唾液中に含まれるカルシウムやリン酸などと反応し石灰化します。そして石のように硬くなって歯の表面に付着したものなのです。
歯石は「死んだ細菌の固まり」であり、プラーク(バイオフィルム)のようにそのものが歯周病を引き起こす原因にはなりませんが、歯石の表面の凹凸でプラークが付着しやすい状態です。
そのため、歯石の上にプラークが付着して石灰化し、さらに大きな歯石となり、歯茎の炎症をさらに招く結果となっていくのです。このように、プラークが歯石になってしまうと歯磨きで除去するのは不可能です。

歯茎の縁よりも上にある歯石は黄色みを帯びた乳白色をしていますが(縁上歯石)、歯茎の縁より下にある歯石は褐色です(縁下歯石)。

重度の歯周病で抜け落ちた歯を見てみると、そのほとんどが後者の縁下歯石が付着しています。
歯科医院でこの歯石を取り除くことが、歯周病の改善には欠かせません。
なお、ご自身で歯石を除去しようとする方もいらっしゃるようですが、歯周組織を傷つけて口腔内状態を悪化させてしまうので決しておすすめできません。
歯周病の予防・治療は「時間との勝負」なのです。

食後8時間ほどでプラークが生成され、そのプラークは約48時間で歯石になってしまうことが明らかになっています。

つい、お酒を多く飲んでしまった日などは歯磨きを疎かにしてしまうという方も多いと思います。
上記からも患者さんご自身で行っていただく歯磨きはとても大切です。
ご自宅でのセルフケアと歯科医院で行うプロフェッショナルケアを上手に駆使し、歯周病トラブルを起こさないよう、お口のトラブルとは無縁の健康なお口を維持していきましょう。
歯周病でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

麻酔の効きやすい人、効きにくい人

~自分は麻酔注射が効きやすい?効きにくい?~

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歯科の麻酔でよく使われる「浸潤麻酔」というものがあります。
患者様の中にはこれがなかなか効果が効かないという方や、逆にすごく効きすぎて治療後もしびれがなかなかとれなかったという方、様々いらっしゃいます。

これはご自身の体質や、歯科医師の注射の技術を不安に感じられる方もいらっしゃるかと思いますが、「浸潤麻酔」の“効く・効かない”は、患者様ご自の体質や歯科医師の麻酔の技術だけで決まるものではありません。

よく聞くパターンは
「私はお酒をよく飲むので麻酔が効きにくいです。」
「私はもともと家系的に麻酔が効ないんです。」など、さまざまな理由を思ってる事があります。

実は、この正解を端的に申し上げれば、患者様の「骨質」次第で決まるものなのです。

①骨質の違い「皮質骨の厚み」

麻酔をよく効かせるには、歯の根っこを支え取り囲んでいる「歯槽骨」の中に浸潤麻酔をしっかりとしみ込ませ、歯の神経に十分に到達させる必要があります。
ところが、歯槽骨の表面は「皮質骨」という性状になっており、簡単に言えば「硬い骨」でおおわれています。
この部分がガッチリとしている硬く厚みのある患者さまの場合、浸潤麻酔はなおのこと骨の中ににしみにくく、なかなか効かないのです。

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しかし、歯槽骨がガッチリとしているということは、歯の支えがしっかりとしているということです。患者様にとって歯の健康上とても良好な事で、とても喜ばしいことです。

浸潤麻酔の効き目にとっては少し損ですが、デメリットではありませんので「仕方がないな」と思っていただければありがたいです。

②麻酔部位が炎症を起こしている場合

もうひとつ、麻酔が効きにくいケースがあります。それはひどい炎症が起きている場合です。
麻酔薬は体の平均的なpH値、つまり中性から少しアルカリ性の環境でよく効くようにできています。
しかし、炎症が起きると乳酸が局所的にたくさん溜まり、限局的にそこは酸性の環境になります。
こうなってしまった時、アルカリ性の麻酔の注射をしても、酸性の部位で「中和」されてしまい、効力が落ちてしまうのです。
「通常なら効くはずが、まだ効いてこない」というこのような場合、麻酔量の注射を追加(決められている麻酔量の範囲で)せざるを得ません。

これを避けるには治療がつらくなるので、一番は炎症がひどくなってしまう前に、早めに受診し、治療を早めに心がけましょう。

炎症がひどい場合は、まずはお薬などで消炎処置を行い麻酔の効きやすい状態に戻す事もあります。

麻酔を一つとっても「早期発見早期治療」がより楽に治療を受けれるとても大事なことなのです。
なので、普段の定期検診が大切になります。

歯ぎしりのメカニズムとマウスピースの必要性

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歯ぎしりによって起こる事~マウスピースが歯を守ってくれる~

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虫歯はないと言われてるのに歯がしみたり、食事をすると痛くなったりすると不安ですよね。もしかして、それは歯ぎしりかもしれません。
歯ぎしりとは睡眠中に無意識下で行われる癖のようなものです。
歯ぎしりが強いと歯やその周囲組織、顎関節などに大きい負担をかけ、果ては知覚過敏、歯の動揺、顎の違和感が出ることがあります。
放置しておくと歯が割れてしまったり、顎関節症になることもあります。
歯ぎしりの原因はストレスなど様々で、はっきりとしたことはわかっていないため、マウスピースを使って歯を守ることが多いです。
このページではこのマウスピース治療のメカニズムと使い方を説明します。ぜひ、参考にしてください。

~歯ぎしりで起こる八つの症状~

①歯が削れてしまう

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歯ぎしりによって歯の噛む面が削れ、歯が短くなっていきます。
それにより歯がしみるようになり、知覚過敏がおこります。歯ぎしりは寝ている無意識化で40~90分強い力で歯を削り、歯質表面が神経に近づいて知覚過敏を起こします。
人によっては神経が出てしまうまで、歯が削れてしまう症例の方もいます。
②歯の支えである骨が痩せる
歯ぎしりによって歯が揺さぶられ、支えている骨が吸収してしまい、歯周病になりやすくます。
そして、骨や歯ぐきにおおわれていた歯の根っこの部分が露出する事によって知覚過敏になってしみるようにもなります。
③歯が噛むと痛い、違和感がでてくる
歯ぎしりによって歯が揺さぶられる、噛んだときに痛みや違和感を感じるようになります。
歯には歯根膜という組織が根っこの周囲にあり、噛んだ時の感覚を感知判断する膜があります。
歯ぎしりによってこの歯根膜に強い力がかかり、噛んだ時の痛みとして感じます。
④詰め物が取れたり、割れたりする

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強い歯ぎしりによって硬い詰め物でも取れたり、割れたりする事があります。
⑤歯が破折する
歯ぎしりにより歯の表面がかけたり、根元まで割れてしまうことがあります。
神経のない歯や年齢が経っている歯は歯質自体が弱くなり、割れやすくなっています。
強い力が加わわることにより、噛む度に亀裂が広がり痛み等が現れます。
⑥顎関節が痛くなる

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歯ぎしりによる強い咬合力により顎の関節が強く圧迫されて痛くなることがあります。
顎関節は顎と頭の骨をつなげている関節で、その関節の間には関節円盤という軟骨のようなものがが存在します。
この関節円盤は顎を開閉するのにスムーズに動かす機能がありますが、歯ぎしりにより関節円盤が圧され、位置がずれたり、
形を変形させたりして顎の運動がうまくいかなくなり、動かすことができなくなります。
それによって顎関節症になり顎が痛くなったり、音がなったり、顎が開きにくくなったりします。
⑦肩コリがおこる
歯ぎしりによって力がかかる事により筋肉が緊張し、肩こりが出ます。
歯ぎしりをしている間は無意識に強い力で噛み締めます。その時、咬合をするために筋肉は肩や首、頭の方まで繋がっています。
その筋肉が、力がかかりすぎることにより緊張し、肩や首筋が凝ったりします。
⑧偏頭痛が起こる
歯ぎしりによって偏頭痛を起こすことがあります。
咬む力が過剰にかかっている歯ぎしりのとき動く筋肉の中には顎から頭の横まで繋がっている筋肉(側頭筋)があり、
その側頭筋が歯ぎしりによって緊張し、側頭筋痛が偏頭痛として現れます。

~マウスピースの作用~

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①歯や歯ぐきを歯ぎしりの過剰な力から守る
マウスピースは歯ぎしりから歯や歯ぐきに伝わる力を緩和し、歯やその周囲に過剰な力が加わらないようにします。
成人の咬合力は60kgに及びそれが毎日1時間近く歯や歯ぐきに加わり、歯が削れたり、ゆれたりしはじめたりします。場合によっては歯が割れることもあります。
しかし、この咬合力をマウスピースを使うことによって分散緩和し、歯や歯ぐきを守ってくれます。
②顎関節を歯ぎしりの過剰な力から守る

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上述した通り、顎関節には関節円盤という軟骨があり、それがある事により顎がスムーズに動くことで顎の関節が動きます。
歯ぎしりにより顎関節に強い力がかかり続けるとこの関節円盤が変形したり、位置がずれたりして、痛みや音が鳴るようになります。これが顎関節症です。
マウスピースをお口の中に入れると、簡単に言えば歯と歯の間にマウスピース分のあごの関節にすき間が出来ます。
このすき間ができることにより、関節円盤の位置の修正や、関節自体にかかる負担を減らすことが出来ます。
③歯ぎしりによる筋肉の緊張を和らげる
歯ぎしりの時には咬む力を連動させるため、様々な口の周りだけでなく肩や頭などにも筋肉が広がっていて、この筋肉の緊張によって肩こりや偏頭痛が起こります。
無意識のうちに毎日1時間近く筋肉が緊張した状態が続き、筋肉が緊張した状態が続けば疲労がたまります。
マウスピースをお口の中に入れることによって、力の入りにくい位置に変わり、筋緊張を緩和し、肩こりや偏頭痛をかるくします。

~マウスピースの作り方(保険診療範囲内)~

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①歯医者でマウスピースの型を取る。基本的には上あごの型を取ります。気持ち悪くなってしまう方は下の顎の型を取る場合もあります。
②1~2週間後マウスピースが出来上がります。
③就寝時に使用します。違和感が強く、吐き気があって寝にくいときは日中に1~2時間入れて慣れるようにします。

④2週間ほど使用し、痛いところや違和感が強いところを見て、マウスガードを調整します。

マウスピースは壊れないようにケースに入れておきます。なくしてしまったり、捨てられてしまうと、保険診療では半年以上たたなけれは作り直すことができません。大切に使用してください。

~まとめ~

歯ぎしりはほっておくと歯や歯ぐきなどに強い咬合力が加わり、徐々に口腔内や周囲組織が壊されていきます。
原因はストレスとも言われますが、様々な理由があり、それが重複するとはっきりとしたことはわかりません。
そのため現在ではマウスピースによって歯や歯ぐきを歯ぎしりの力から守る方法が選ばれています。歯ぎしりでお悩みの方は歯医者で一度相談してみてはいかがでしょうか。
注意: このページに記載されていることは一般的な説明です。症状には個人差が有ります。全ての人に起こることではありません。必ず詳しくは歯科医院にてご相談下さい。

インプラントとはどんなもの?

~インプラントとは?~差し歯とは何が違うのか?~

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「インプラント治療をしたいけれどインプラントとはどのようなものなのかわからない。」
「インプラントは保険外だから手を出せない。」
「とにかくインプラントは危険。」

臨床の現場にいると、患者様から様々なインプラントのお悩みをお聞きします。

端的に言えば、インプラントとは顎の骨に入れる人工歯根のことです。
しかし、見た目はインプラントも差し歯も同じように見えてしまいわかりにくいのです。
今回のテーマはインプラント、そして差し歯との違いをお伝えします。

①インプラントとは?

歯周病や、虫歯、様々な理由で歯を根まで失ってしまった場合、顎の骨に穴をドリルで開けます。
そこに人工歯根であるインプラントを埋め、それを土台に冠を被せて元の歯の状態のようにしていく治療法です。
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今までは、歯を失うと前後の歯を削るブリッジ治療がありましたが、歯を削るデメリットがあり、前後の歯まで悪くしてしまうことが多くありました。
インプラントは周りの歯に悪い影響を与えずに、治療ができる画期的な治療法なのです。

②差し歯とは?

歯の根が残せる場合、その歯を土台として治療しなおし、その上に被せものをする治療法です。
かなり以前の治し方としては土台と被せ物が一体になっているものが多く歯の根に被せ物ごと杭のように差し入れていたことから「差し歯」と呼ばれています。
現在は一般的に歯の根の治療が終わった後は土台と被せ物を分けてつける方法が一般的です。

③インプラントの特徴

~人工歯根~

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インプラントは歯自体、根っこなどのすべてを含め失ってしまった場合に、人工歯根と呼ばれるインプラントを顎の骨の中に埋めます。
そこに土台や被せ物をする治療法です。顎の骨の中に入れるものなため、アレルギー反応が出にくい99.9%チタン製の材料を使います。

~差し歯は歯の根~
差し歯とは、虫歯で歯の大部分を失ってしまった場合虫歯を除去し、歯の根だけを残せるように治療し土台を立て、被せ物をする方法です。
土台となるもの、被せ物の金属は、銀や銅、パラジウムなどの合金が使われます。
近年は金属アレルギーからの影響をふせぐため、保険外になりますがセラミックなどで、できるだけ金属を使わない傾向にあります。

④インプラントの咬合力

インプラントの表面は顎骨の表面とチタンが結合しているため、硬いものでも噛むことが可能になります。
歯を失ってしまった場合の入れ歯と比較すると噛む力は、入れ歯が良くて6~7とすると、インプラントは9~10です。ほぼ、ご自身の歯と相違なく噛むことができます。
ですが、自分の歯の根を使う差し歯と比較するとやはり若干の違いはあります。

 

~差し歯には噛んだ時の感覚がある~
歯の根の周囲には歯根膜(しこんまく)という繊維のようなクッションがあります。
差し歯のように歯の根を使って歯根膜が残せると、噛んだ時に硬いものや軟らかいものなどを感じる事ができ、食感を感じることができます。
残念ながらインプラントにはこの歯根膜がないぶん、若干の違和感があるのです。

⑤インプラントの構造

インプラントは人工歯根である
インプラント、
アバットメント、
被せ物の冠
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の3つの構造になっています。また、別なものにはインプラントと土台が一緒になっていたり、土台と冠が一緒になっているものもあります。

⑥差し歯の構造

差し歯もインプラントと同様、歯の根、アバットメント部分にあたるコア、被せ物とインプラントと同じように3構造になっています。
また、最近はあまり見られませんが、土台と冠が一緒になった構造になっているものもあります。

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⑦インプラントが痛みが出てしまう理由

インプラントを入れたのに、痛みが出て悪くなる最も多い原因には、インプラントの周囲に細菌がたまり炎症を起こすインプラント周囲炎です。
人工のものを骨の中に入れているインプラントのため、ケアはもちろんしっかりしないと、感染を起こすことがあります。
よく間違われるのは「インプラントしたんだからもう歯磨きとかは丁寧にしなくても大丈夫。」と思う方です。非常に危険な間違いですので気をつけましょう。

⑧差し歯では歯の根が割れる可能性がある

差し歯では歯の根が折れてしまう歯根破折(しこんはせつ)を起こしてしまう可能性があります。
差し歯で使う歯の根っこは神経を取っているため弱くなっています。
そのため金属の土台などの影響で、神経を失って長期間すぎている歯が割れやすくなっているのです。

⑨インプラントの見た目は?

先に述べました通り、インプラントは歯の根の代わりに使っている人工歯根です。
その上部である被せ物にセラミックを使えば歯と同じようにすることができます。
奥歯の場合は噛む力によって被せ物や金属構造に変えることもありますが、前歯はインプラントとは気付かれないよう、極力綺麗に治療することができます。

⑩差し歯も綺麗に治療ができる

差し歯も土台や被せ物に金属を使わないようにして、セラミックで治療を行えば審美性の高い治療を行うことができます。
特に前歯の差し歯は金属を使うと歯茎が黒くなってしまうおそれがあります。より見た目を綺麗に行いたい方はセラミックで治療することをお勧めします。

⑪インプラント治療手順

~CTやレントゲンで骨状態を確認する~
インプラントを埋入する部分の骨の量、状態をCTレントゲン撮影します。
骨の厚みや幅、神経や血管、周囲組織の位置を3次元的に確認し、インプラントの幅径、長さを決め、計画立案をします。

~インプラントを骨の中に埋入する手術を行う~

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1本のインプラントであれば、部分麻酔を行い、長くとも一時間程で終わります。
骨の状況が良く、痛みや腫れはほとんどない場合が多いです骨が少なくなっていて、同日に骨の移植などが必要な例は腫れることなどもあります。

~インプラントが骨と生着するのを待つ~

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インプラントは骨とチタン表面が結合し、噛む力に耐えることができます。
インプラントを入れてから約3ヶ月程度すると安定し、被せ物を入れ、咬合が可能になります。
インプラントが骨と結合した後、インプラントの土台であるアバットメントや被せ物をつけていきます。
噛み合わせを細かく確認しながらなるべく徐々に硬いものを噛むようにしていきます。

~メンテナンス~
インプラントだけに限った話ではありませんが、インプラントを長く健康に維持させるにはメンテナンスが必要です。
ご自身で行う毎日の正しい歯磨きやデンタルフロス、定期的なインプラントを行った歯医者でのクリーニング、それでインプラントの周囲に細菌がつかないようにしていきます。

まとめ

インプラントと他の治療を比較してみますと、インプラントは歯を骨に固定しているために取り外す必要がありません。
しかし、入れ歯は毎食後自分で取り外し、洗う必要があり、硬いものや粘着性のものはあまり上手に噛むことができません。
インプラントのことがしっかりわかっていれば、インプラントは決して怖い治療ではありません。
ですが、むやみに「インプラントすれば大丈夫。」などと思わず、できるだけご自身の歯をまもりつつ、しかしインプラントを行なえる状況にしておきながら、
もしインプラントが必要になった時、そのメリットを十分に理解しておきましょう。
知らないことによって安易にブリッジにする方が歯にとってダメージが大きくなる場合も多いのです。
また、インプラントは費用も期間もかかります。十分に信頼できる歯医者で治療を行うようにしてください。

歯ブラシの交換時期って?

~歯ブラシの交換、皆さんどうされてますか?~

~歯ブラシ交換する時期~

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虫歯や歯周病、口臭などの原因はプラーク(歯垢)です。
そのプラークが固まり、厚く層のように取れなくなってバイオフィルムというものになります。
歯ブラシはそのプラーク除去に最も効果的な器具なのです。
もちろん歯間ブラシやフロスも補助的に使用していただければ、より効果的になります。

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皆さん歯ブラシはどのようなタイミングで新しくしますでしょうか?
当院では大体1ヶ月ぐらいで交換するのを勧めてます。
しかし、ブラシの形状により、硬さ・ブラッシング回数・ブラッシング圧などで歯ブラシの劣化は違ってきます。
それは個人個人お人によっても変わってくるというものでもありますよね。

 

~交換時期のわかりやすい目安は?~

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アムステルダム大学での「プラーク除去効率の比較実験」というものがありました。
その結果、

•毛先が開いてしまったハブラシは、新品の歯ブラシと比較しプラーク除去効率が著しく除去効率が落ちた。
•歯磨剤(歯磨き粉)は、プラーク除去効率には影響しなかった。

と予想通りなのですが、
二番目の項目は皆さん見落としがちかもしれませんね。
歯磨剤はプラーク除去ではないのです。あくまでブラッシングの補助的薬効成分なんですね。
そこをはき違えてしまうと、「この歯磨き粉をつかってるから大丈夫」なんて誤解を生んでしまうのです。

そして面白い結果は、
•少し使用したハブラシは新品よりプラーク除去効率が高かった。

という事です。

新品に交換して2・3日は「なんだか磨きにくい」と感じるかたも多いかもしれません、そこから少し慣れてくる過程で、実験でもそのような結果が出ました。
新品の効率が一番良いなら、早め早めの交換をするのが一番ですが、そういうわけではないようですね。

brush-mutans004[1]新品の状態brush-mutans001[1] 一番状態のいい慣れた時期brush-mutans012[1]毛先が開き効率の悪くなる交換時期

よく、歯ブラシは毛先が開いたら交換すると言われてます、
しかし、この実験結果からみるとそれでは少し遅いと思われます。
「プラーク除去効率の低下を感じたら交換」なのが一番ですが、それは一般の方には難しいかもしれません。
そこで毛先を触ってみて弾力が落ちてきたと感じたら交換をし、期間としての目安は1か月。そこを覚えていただけるといいかもしれません。
皆様の参考になっていただければ幸いです。

乳歯の虫歯~親御さんが知っておきたい事②~

今回は前回に続き、

「親御さんが知っておくべきお子さんの虫歯~実践編~」

まずはおさらいから行きましょう

~虫歯がよくできる場所~

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①歯と歯の間

子供でも大人でもの虫歯が一番よくできやすい場所は歯と歯の間です。
特に乳歯の奥歯と奥歯の間はすき間がなく、歯ブラシでは汚れを落とすことが中々できません。そのためデンタルフロスが必要です。
デンタルフロスの役割は、使用時に引っ掛かりがあるようなら虫歯の可能性があります。そこで虫歯を歯医者さんで早期発見して確認してもらいましょう。
上顎の前歯と前歯の間も同様、飲み物が原因になることが多いです。乳歯は哺乳瓶で長くミルクやスポーツドリンクなどを与え続けると虫歯(哺乳瓶虫歯)ができやすいのです。

②奥歯の溝

永久歯に比べ乳歯は奥歯の噛み合わせ部分の溝が深く虫歯菌がたまりやすい形をしています。
あまり深いと歯ブラシが奥まで届かないために虫歯菌が残り奥に進行して行きます。定期的に歯医者さんに診てもらい、時期をみてシーラント(下記参照)などを行いましょう。

③乳歯と歯ぐきの間

子供の歯ぐきは柔らかく敏感です、器具が強く当たるとかなり痛いのです。仕上げ磨きの時、歯と歯ぐきの境目を磨けないと初期虫歯になりやすいです。
虫歯の色は透明感のない真っ白い色で、歯ぐきに帯状に見えます。初期段階の場合ならば、早めに歯磨きやフッ素で元にもどります。

では早速その治療方法に入ります

~乳歯の虫歯の治療法~

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①初期虫歯

乳歯の初期虫歯は白くにごって見えます。この段階を脱灰といいます。
この段階では歯を削らずにフッ素を塗って歯を強くすることによって元の強い歯質にもどします。
おやつの習慣や歯磨きのやり方を正しく変え、定期的にフッ素を塗り続けると時間をかけて元の歯に戻ってきます。

②小さい虫歯

乳歯の虫歯の進行は早く、神経に到達してしまう前に虫歯をとってからプラスチックで詰めます。
乳歯の歯質はとても柔らかく、そのため進行が速いのです。乳歯に詰めたプラスチックは硬さの違いからはじかれ取れやすく、一度詰めても注意が必要です。

③神経まで到達してしまった虫歯

乳歯の虫歯が神経まで広がった場合、神経をとったり、切断したりします。
乳歯の神経は永久歯との生え換わりにとても影響します。
しかし、神経まで虫歯菌が入ってしまったら、根の先に膿をため永久歯を変色させたり、生活に支障をきたしてしまうので根の治療をします。
また、神経がない乳歯は永久歯との交換の際うまく抜けないことがあるので、必要に応じては抜歯をします。

④虫歯が進行しすぎて根っこだけになった虫歯

虫歯が進行し根っこだけになってしまったら乳歯は、できうる限り根の治療をして残します。
保存ができるかどうか根の状態にもよりますが、乳歯は永久歯の生えてくるスペースを確保する役割もあります。
早期に乳歯が抜けてしまうと、下から生えてくる永久歯が出てきづらかったりします。

⑤子供の協力がどうしても得られない場合

年齢が低すぎて治療ができない場合、恐くて暴れてしまう子供は歯を削ったりすると危ない場合もあります。
その時は濃度の濃いフッ素を定期的に塗布し、虫歯の進行を抑えます。
虫歯がそのまま再石灰化してくれることを促し、治療をせずに済む場合もあれば、柔らかかった虫歯が硬くなり、虫歯を除去する際痛くなくなることもあります。
ただ、虫歯の進行があまりにも広範囲にあるにもかかわらず、治療ができない場合は大きい小児専門の外来のある所で全身麻酔治療を行うこともあります。

⑥乳歯治療は繰り返す

治療を繰り返しがちになる最大の原因は、乳歯の治療は永久歯のようにしっかりとした治療ができないことです。
その理由の一つは乳歯は永久歯より柔らかく歯のすり減りが早いため、詰め物がはじかれたり、削れたり取れてしまいやすいことです。
二つ目は永久歯が下から生えてくるため、乳歯の根が溶かされ短くなります、そこで根の治療はしっかりとできず、腫れを繰り返すことがあることです。
一度歯を削ってしまうと再治療をする可能性が高まりますので、治療が終わっても慢心ぜず、より定期的な観察が必要になります。

~自宅で出来る予防~

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①歯磨き

基本中の基本です。歯磨きは毎食後きちんと磨くのではなく、虫歯になりやすいところを注意して磨きます。
これは語弊があるかもしれませんが、子供の食事は4回5回と多いものです。毎食後歯磨きをしていたらとても大変です。
そこで特に虫歯になりやすい噛む面の溝、歯と歯ぐきの間を優しく磨きます。しかし、特に寝る前にはしっかり全体を仕上げ磨きをしてあげてください。

②デンタルフロスの使用

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先に述べたように、虫歯になりやすいのは歯と歯の間です。
ここはデンタルフロスでなければ磨くことができません。大変だと思いますが、寝る前にデンタルフロスを通してあげてください。

③フッ素塗布

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歯磨き粉や歯磨きジェルにフッ素を含有されているものを使い虫歯を予防します。
乳歯はエナメル質が薄く弱いため虫歯になりやすいのです。そこでエナメル質強化をはかるためにフッ素入りの歯磨き粉や、ジェル、洗口材を使います。

④キシリトール

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キシリトールは虫歯菌が歯を溶かす酸を作ることができないために、虫歯ができません。
しかし、キシリトールの成分が90%以上ないと本来の効果は期待できません。歯科医院専用のキシリトールガムやタブレットがより効果的です。

⑤感染防止

子供のお口の中の細菌が定着するのは3歳くらいまでです。
それまでにご家族の方々のお口の中の虫歯菌がお食事を与える際に感染すると、虫歯菌が口腔内に感染しやすく、虫歯になります。
ご家族のお口の中を清潔にしておくことで虫歯予防ができます。

 

~歯医者で行う予防~

①フッ素塗布

定期的にクリーニングとフッ素塗布を行い乳歯の虫歯を予防します。
歯医者では普段歯磨きやデンタルフロスでは落としきれない汚れなどを、きれいにクリーニングします。
きれいになった状態で普段のフッ素より高濃度のものを浸透させ、エナメル質を強くします。乳歯のフッ素塗布は3ヶ月おきに行うと効果的です。

②シーラント

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乳歯の奥歯の溝に虫歯菌が入り込まないようにシーラントという充填物をします。
シーラントとは乳歯の奥歯の溝をきれいに清掃して、その溝をコーティングすることです。
乳歯の奥歯は深く、歯ブラシでは届きにくい場所です。シーラントをすることによって乳歯の溝からの虫歯を予防できます。

まとめ

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いかがでしたでしょうか?思い当たる所も多かったかと思います。
乳歯の虫歯は進行が早く出来てからでは処置が重くなってしまうことが多いです。
相談できる歯医者を見つけ、歯医者に行く理由を虫歯を治しに行くのではなく、虫歯を作らないようにする所として認識していただけると幸いです。

注意:ここに記載されていることは一般的な事ですので、個人差が有ります。全ての人に起こることではありません。詳細は歯科医院にてご相談下さい。

乳歯の虫歯~親御さんが知っておきたい事①~

~乳歯の虫歯、親御さんが知っておかなければいけない事~知識編

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「乳歯に虫歯が出来てしまった。」
「しあげ磨きの時に子供の歯に穴が開いているのを見つけた。」
慌てて電話をかけてこられる親御さんは多いと思います。
中には「自分は子供の時、虫歯で苦労したので子供には虫歯になって欲しくない。」親御さんは皆さん同じ意見だと思います。

「チョコやジュースを控えて、仕上げ磨きもしていたのに・・・。」強い疑念を持つ方々も多くいます。

乳歯の虫歯がなぜ突然出来てしまうのか?
今回は突然できた乳歯の虫歯のメカニズムを全て解説します。
また、その予防法まで今回は数回に分けてお話ししたいと思います。ぜひ、参考にしてみてください。

~親御さんが乳歯の虫歯について知っておいて欲しい事柄~

①虫歯の三大領域

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「歯と歯の間」「歯と歯茎の間」「奥歯の咬む部分の溝」
乳歯に限らず、虫歯がよくできるところはこの三つがあげられます。

特に歯の間などは見た目にはよくわかりづらく、虫歯が進行していても気づくのが遅れるパターンが多く、気づくと突然穴が開いてしまったりします。

乳歯の時期は奥歯の歯と歯の間は詰まっているので、乳歯用デンタルフロスを使わないと汚れが残ってしまいます。成人でもよく言われることですね。

②乳歯の虫歯の色調は黒ではなく白っぽい

乳歯の虫歯は大人の虫歯のように黒ではなく(程度により差はあります)、白っぽい事が多く虫歯になってもそのまま気づかず進行してしまいます。
白い虫歯は「脱灰」と呼ばれる状態で、正しくブラッシングが行われていないと進行してしまう初期虫歯です。乳歯は永久歯に比べ、やわらかいので早期に進行してしまう事が多いのです。

③痛みが出にくく症状に気づきにくい

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子供はまだ痛覚が発達しておらず、虫歯がある程度大きく進行してからでなくては状態がわからない事が多いです。
痛みで発見されるよりも、穴が開いていて、食べカスが詰まって、虫歯からの痛みよりも歯肉からの痛みで気づく場合が多いのです。
痛みの感覚は出たり、引いたりまちまちであることが多いので、子供が痛いと言っても、見過ごされてしまうことがあります。親御さんが小さな変化を見逃さず、しあげ磨きごとに観察してあげることです。

④乳歯の虫歯は成長に合わせた食事の変化に伴い進行がかわります

子供は発達することで味覚も変わります、母乳、離乳食、おやつ、そして食感、味覚が発達してくると、好みの味を覚えて行きます。
おやつなどでは砂糖を多く含む甘味を覚えて行くとその量も増え、乳歯の虫歯の進行をより促進してしまいます。

⑤乳歯はエナメル質が薄い

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歯の表面は大人も子供も、体の中で一番硬い組織であるエナメル質いわれる歯質でおおわれています。
乳歯のエナメル質は大人の半分しかなく、そのため虫歯の進行が早いのです。お口の中では食事の度にお口の中が酸性にちかくなり、歯の中のミネラルが溶けだします(脱灰)。
溶けたミネラルをブラッシングし、唾液などで守りそれを戻す事が再石灰化と言います、実は歯ブラシごとにそれを繰り返しているのです。
ですので脱灰の時点であれば再石灰化で治る可能性があります。しかし、脱灰が進みその下の柔らかい組織まで入り込むと虫歯は一気に広がってしまいます。

⑥乳歯は虫歯が大きくなると神経まですぐに進行します

乳歯は先に述べたようにエナメル質と象牙質の厚みが薄いため歯質にくらべ神経が大きいです。ですので、虫歯になると直ぐに神経まで進行してしまします。
乳歯の神経は永久歯との生え変わりの際にとても重要なものです。ですので、できうる限り神経の治療をしないで進行をとどめておけることが重要になります。

お子様のお口のケガ、親はその時~

子供のお口のケガ ~永久歯にも影響する?お子様の歯のケガ~

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小さなお子さんをお持ちの親御さん方は、普段のお子様の遊びやスポーツなどの様々な怪我を心配する方が多いと思います。
例えば公園のブランコから落ちたり、ボールが当たったり、追っかけっこで顔と顔でぶつかってしまったり、乳幼児であれば電池やボタンを飲み込んだり、心配は尽きないと思います。
その中、お口の中のケガはお子さんの運動量の増える、2歳ごろ、8歳ごろが最も多いと言われています。
お子様は大人と違い、重心が頭部にあります。これは成長上仕方のない事です。
重心が頭部にあるぶん、頭から落ちたり、顔からぶつかったりしてしまうのです。
年齢的に、乳歯のケガ、例えば前歯を打って色が変色する、その後適切な乳歯の治療をしなければ生えてくる永久歯に悪影響を与えることがあります。

また、歯を強く打って永久歯が折れてしまったり、抜けてしまった場合も、早急に歯科医院を受診しましょう。

すばやく適切な治療を受けることで、正常な状態に回復させることが出来ます。

特に、歯が抜けてしまった場合、30分以上乾燥した状態で放置してしまうと歯根膜と呼ばれる歯の根っこんお周りにある大切な組織がなくなってしまいます。
抜けた歯は牛乳、もしくは食塩水 に入れて保管し、乾燥させないようにします。
その状態で歯科医院に持参して頂ければ、歯を元の位置に戻す処置がスムーズに進める事ができます。

~歯及びお口のケガの種類~

歯、及び、お口のケガは、大きく以下のものに分けられます。

・歯が破折してしまった状態
・歯が動揺してしまってる状態
・歯が完全に抜けてしまった状態
・歯が歯茎の中に衝撃で埋まってしまった状態
・唇、歯茎が切れて出血してしまった状態
・打撲などで、骨や顎の関節への悪影響

それぞれに対して、適切な治療法があります。
一番いけないのは、そのまま放置する事であり、必ず歯科医院を受診して下さい。

特に乳歯の怪我を放置してしまうと、乳歯自体が変色してくる、神経が死んでしまったり、歯が正常に生えてこなかったり、曲がって生えてきてしまったり、
生えてきた永久歯の表面のエナメル質が変色している、などの状態があります。

また、その後生えてくる永久歯も、後々になって歯が変色したり、根っこが膿んでしまったりする事もあります。

~歯の怪我の治療方法~

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まずは、速やかに歯科医院を受診。
レントゲンによる検査。(但し、頭や顎を強打し、一時的にでも意識を失うなどの症状があった場合は、整形外科、脳神経外科の受診が先です。)
そして、
①現在のどういった状態どうなっているのか?
②このまま放置してだいじょうぶか?どのようなリスクと可能性があるのか?
③永久歯への影響は?
④具体的な治療法はあるのか?

この4点を歯科医から、まずアドバイスを受けましょう!

具体的な治療法として、
・抜けた歯を元に戻す。(再植手術)
・揺れているだけならその歯に隣接する歯と合わせてワイヤーで固定する。
・神経を一部分取り、お薬でフタをし、セメントを用いて歯の形を復元する。

などがあります。
もちろんこれらを併せて行わなければいけない事もあります。

~まとめ~

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マウスガード一例

歯のケガの予防法、歯のケガの種類、対処法について述べてきましたが、もちろん、怪我をさせない工夫も大切です。

歯のケガの予防法にスポーツ用マウスガードというものがあります。
小さなお子さんであれば、日頃からの注意が必要なのももちろんですが、小中学生でスポーツをされているお子様には、スポーツ用のマウスピース(マウスガード)を作ることができます。

例えば、野球やサッカーなど、コンタクト系の格闘技(空手、柔道など)スポーツをされているお子様で、ケガからのリスクを最小限に防ぎたいということであれば、当院に一度ご相談下さい。
これはもちろんスポーツをたしなむ大人の方々にも非常に有用です。
マウスガードを装着する事によって、大切な歯を、ケガから守ることが出来ると思います。
診療日程
  • 【休診日】日曜、祝日
  • 【医院所在地】東京都 北区 田端 1-24-22
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