頬の内側や舌に筋のような跡が付いていることはありませんか?
今回は頬に跡が付く原因についてお話しします。
歯列の外側には頬粘膜、内側に舌があります。
その2つに歯形の跡が付く事があり、その原因はそれぞれ別にあります。
ただどちらも共通して言えるのは、歯に頬や舌を押し付けることによって起こっています。
~頬に関しては主な原因は強い咬みしめです。~
普段、人は唇を閉じた状態(安静時)で上と下の歯は接触していないのが正常です。
しかし、
※前傾姿勢で長時間作業
※重い荷物を運ぶ
※慢性的ストレス
等が起こると人は咬みしめを起こしているがあります。
これをTCH(Tooth Contacting Habit)と言います。
通常人は1日を通して、食事の時間も含めても上下の歯が接触している時間は15~20分と言われています。、
しかし、このTHCがある方は何時間も歯同士が接触しています。
歯は下顎の骨が動くことで咬むことができ、下顎の骨を動かす筋肉(咬筋)の一つが頬にあるのです。
咬みしめているという事は筋肉を何時間も使っているということです。
これは筋トレをしているのと同じ様に筋肉が大きく肥大してきます。(腕立てをして腕が太くなるのと同じです。)
大きくなった頬の筋肉は外に張り出すと顔が丸くなり、内側には張り出すと頬の粘膜に歯形がつきます。
筋肉が大きくなることに問題ありませんが、歯が接触してしまう事は問題です。
歯が接触していると歯周病が進行したり歯が削れてしまったり知覚過敏の症状が出たりします。
~治療法~
※起床時は意識して歯を離して下さい。
※離す量は0.5~2mm程度。
※寝ている時の咬みしめは止められないので歯が削れないようマウスピースの使用をお勧めします。
次に舌に歯形が付くことに関してですが、舌が大きい場合と舌を歯に押し付けている場合が考えられます。
舌が大きい場合は経過観察ですが、舌を歯に押し付けている場合は、
・普段の舌の位置
・嚥下(物を飲み込むこと)時の舌の位置
が問題であることが考えられます。
~舌の正しい置き位置とは?~
舌尖(舌の先端)→切歯乳頭と言う上の前歯の後ろにある出っ張りに位置しています。
舌背(舌尖より後ろの部分)→口蓋(上アゴ)についている状態が正しいとされています。
なぜこの位置バランスがいいかと言うと、舌と頬の粘膜のバランスのとれたところで歯列は安定するからです。
もしバランスが崩れると歯列不正(すきっ歯やガタガタの歯並び)になってしまいます。
歯列不正になると歯周病や虫歯の原因にもなりやすいのです。
また、モノを飲み込む嚥下時に舌の位置が良くない場合、歯と歯の間から舌尖が見えます。これを乳児様嚥下と言います。
赤ちゃんがお母さんのおっぱいを飲むときはこの様に嚥下するのが正しいのですが、
その時期を過ぎてもこの様な嚥下の仕方をするのは問題があります。
起こりうることとしては、上記の様な歯列不正や開咬(奥歯が咬んでいるときに前歯が咬まない状態)が考えられます。
治療法としては普段も嚥下時も同じで意識して舌を位置付けるしかありません。
舌は全体が筋肉なのでしっかりトレーニングすると必ずできるようになります。
咬みしめや舌の位置を良くすることでお口の中の健康はかなり変わります。
装着などの特別な費用がかからず(マウスピース以外)ご自身の意識改革で改善可能なので、
是非お家にいる機会が多い今のタイミングで初めてみてはいかがでしょうか!
ご不明な点がございましたらしおばら歯科医院スタッフまでお申し出下さい。
こんにちは!
今回は歯科医院の中でのお話しをしようと思います。
歯科医師や歯科衛生士、歯科医院の中の職種は何で区切られているのでしょうか?
そこで、今回は歯科衛生士の役割についてお話しします。
~歯科衛生士の仕事~
患者様のお口の健康作りとお口のケアで,そして笑顔のある健康な生活をサポートします。
歯科衛生士は,患者様の生涯にわたって歯、お口の健康に携わり人の役に立つことができる仕事です。
歯,お口の健康とは,
「自分の歯でおいしく食べる」
「楽しく会話する」など,
患者様が健康でハツラツとした生活を送るための基本です。
また,ここ近年では「お口の健康と全身の健康」の関わりが更に明らかになり,その上で歯科衛生士が活躍しています。
歯科衛生士は、歯科疾患予防及びお口の衛生状態の向上を図ることを目的としています。
患者様方のお口の健康づくりをサポートしていく国家資格の専門職です。
仕事の内容は,次の3つの業務として定められています。
①歯科予防処置
②歯科保健指導
③歯科診療補助
①歯科予防処置
人が歯を失う原因の代表格が,「虫歯」と「歯周病」です。
この2つを歯科の二大疾患といい、国民ほとんどが罹患しています。
つまり、虫歯と歯周病を予防することができれば,口腔内の健康を保つことができるのです。
そこでそれを予防する処置として,
「機械的歯面清掃」:歯垢(プラーク)や歯石など,お口の汚れを専門的に除去する。
「フッ化物塗布」:歯質強化のためのフッ素塗布。
などを行います。
②歯科保健指導
虫歯や歯周病は生活習慣病が大きく関連します。
そのため治療よりも予防,さらに,患者様自らが生活習慣を改善することが大切です。
正しい生活習慣やセルフケアを実行するための歯科衛生士などが行う専門的な支援が不可欠なのです。
そのため,歯科保健指導とは,幼児期から高齢者まで、それぞれのライフステージにおいて,また健康な人、病気や障害のある人など,各々の必要な支援なのです。
その中で歯磨き指導を中心に,お口の清掃指導は,セルフケアのスキルアップを専門的支援する大切な仕事です。
また,寝たきりなどになっている要介護者に対する訪問口腔ケアも重視されています。
最近では食物の食べ方、噛み方を通した食育支援,
高齢者や要介護者の咀嚼や飲み込み力を強くする摂食・嚥下機能訓練、なども保健指導の分野として注目されているのです。
③歯科診療補助
歯科診療とは、歯科医師を中心とした「チーム医療」です。
その中で、歯科衛生士は歯科医師の診療補助するとともに,歯科医師の指示で歯科治療の一部を担当するなど,歯科医院の一つのチームとして患者さんの診療にあたります。
また,歯科医師と患者さんと、コミュニケーションに配慮しながら,トータル的信頼関係をとても大切にしています。
しおばら歯科医院では,歯科衛生士の技術やコミュニケーション方法を向上する努力を怠らないように、
予防に対する知識と技術,患者さんとのコミュニケーションの取り方などを学び,更によりよい治療を目指した取り組みを続けています。
皆様こんにちは!
田端南口の歯科医院、しおばら歯科医院です。
「stay home」
現在、自粛をしなければいけない中、小さいお子様から、成人までしっかりお口の中のケアが普段より大切になってきます!
特にお子様は生活のメリハリを付けにくい中、歯ブラシ習慣はちゃんと守られていますでしょうか?
そして、歯科医院に行きたくてもなかなか行けない人も多いのでは?
今回は自分でも歯周病のセルフチェックできるような項目も準備しました。
ぜひチェックしてみてください!
では、まず歯周病の原因からお話させていただきます。
~歯周病の主な原因~
歯周病の基本でまず知っておいてほしいのですが、歯周病とは細菌感染症の病気であるということです。
その原因には「菌」が挙げられます。
そして、菌に感染するだけで歯周病を発生するわけではないのです。
歯周病の本質は、「常在菌一部と宿主抵抗力のバランスが崩れることによって歯周組織破壊が生じること」です。
簡単に言うと、悪さをする菌を少なくするだけでなく、体の状態も良くしていなければ歯茎は悪くなってしまう可能性がある、という事なのです。
歯周組織は簡単に言うと歯を支えている顎の骨や歯の周りの歯ぐきのことを言います。
一概に、歯周病になるのは菌だけが原因とは言い切れないのです。
◇プラーク「菌」による原因◇
プラーク(菌の塊)は、1種類だけではなく、非常に様々な菌によって構成されています。
全ての菌が歯に付着する能力があるわけではないのですが、プラークは歯の面に付着する能力を持った菌種が歯面に定着します。
そして、歯面に付着することのできない細菌が、すでに歯面に付着している菌種と結合することのできる菌種が積み重なります。
そこからさらに、他種の菌がどんどん積み重なって状態を悪くしていくのです。
この菌の中に「レッドコンプレックス」という菌種が含まれ、歯周ポケットといわれる歯と歯茎の溝のに菌が入り込んでいくと、歯周病はどんどん進んでいきます。
◇プラーク以外による原因◇
プラーク以外にも原因はあります。
歯周病というのは、先ほどお話させていただいた通り、
「常在菌一部と宿主抵抗力のバランスが崩れることによって歯周組織破壊が生じること」です。
宿主=自分自身
自分自身の抵抗力が低いと歯周病は少ない菌数でも進行してしまうのです。
どんな原因があるのかというと主には
・生活習慣(喫煙etc…)
・全身疾患(糖尿病etc…)
・遺伝的要因(ご家族で歯周病といわれている人がいるetc…) などがあげられます。
自分の免疫が下がっていると、歯周病の進行をより進めてしまうので、特に糖尿病などの持病をお持ちの方は要注意です。
歯医者さんでの定期的なクリーニングがより大切なのです。
~歯周病の症状からセルフチェック~
歯周病かどうかは、正確には歯科医院での検診が一番です。
セルフチェックとして以下の項目で自分が何項目当てはまるのかチェックしましょう。
①起床時口の中がネバネバする。
②ブラッシング時に口腔内から出血する。
③口臭が気になる。
④普段から歯肉がむずがゆい違和感がある。
⑤歯茎が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっています)
⑥硬い物が噛みにくい。
⑦歯茎が下がり、歯が長くなったような気がする。
⑧前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる。
※上記の項目3つあてはまった方
油断は禁物です。
歯医者さんでの検診予防をお勧めします。
今後も定期的なクリーニングとともに正しい歯磨きを続けましょう。
補助器具などのケアグッズもこの機会に見直し、より健康的なお口の中を維持しましょう。
※上記の項目6つあてはまった方
歯周病が中等度進行している可能性があります。
早期に歯医者さんの検診の予約を取りましょう。
今後の治療についてもしっかり聞き、歯周病治療、定期的なクリーニングを継続しましょう。
※上記の項目全てあてはまる
歯周病の症状がかなり重症度まで進行している可能性があります。
検診、レントゲン撮影などを行い、ご自分の状態をしっかり把握し、
早期に歯医者さんの検診の予約を取り、適正な治療を受け、継続的なクリーニングを受けましょう。
また、できることであれば歯周病の菌検査も受けられることをお勧めします。
皆さんいかがでしたでしょうか?
30~40歳前後でチェックが多いかは特に要注意です!
もしかしたら、かなり進行しているかもしれません…。
気になるところがあれば、すぐ検診を受けましょう!
~歯周病検査・治療~
◇歯周病の検査◇
歯周病の検査は基本的には保険診療です。
歯周病菌がお口の中にどれくらいいるのかということをしっかり把握することで、より自分のリスクを知ることができます。
歯周病のリスクに応じて治療方法が変わります。
ぜひ、みなさんにも受けていただきたい検査です。
◇歯周病治療◇
まずは、お口の中のレントゲン撮影と歯周病の検査を行わせていただきます。
そこからの分類は以下の通りです。
*軽度歯周病
歯肉より上についている歯石除去がメインです。
しかし病状によっては歯肉の中の歯石まで取らせていただきます。また、歯磨き指導を行わせていただきます。
自分でしっかり磨けるようになり、治療後のセルフメインテナンスを行うことができます。
また、一人一人にあったケアグッズもご紹介させていただきます。
*中等度歯周病
歯磨き指導をまずは行わせていただきます。
加えて、徹底した歯石除去、歯肉の中に入ってしまった歯石を重点的に除去させていただきます。
*重度歯周病
中等度のかたと歯周病の治療方針はほとんど同じです。
しかし、その後歯ぐきの改善が見られなかった場合には、歯周病の外科的な治療の対象になることもあります。
また、状態によっては抜歯なども状況によっては必要になります。
参考blog:(「プラーク」、「バイオフィルム」、「歯石」の違い)
~まとめ~
歯周病について簡単にお話をさせていただきました。
歯周病というものは、自覚症状が無い状態で進行してしまします。
なので、早期に対応することが大切なのです。
まずは、検査を受けていただくことをお勧めします!
ぜひ、検診のご予約お気軽にご連絡下さい!^^
~そもそも虫歯ってどうなっちゃうの?~
お口の中の問題は、小さな子から高齢者の方まで、年齢を問わず発症する病気です。
しかし、虫歯は心がけ次第で防ぐことが可能です。
そこには大きく食生活と生活習慣が深く関わっています。
今回は、虫歯を予防するための食生活と生活習慣についてお話をしていきます。
~虫歯とは何?~
虫歯とは、ミュータンス菌などのお口の中で悪さをする虫歯菌が作り出す「酸」によって歯が溶ける病気なのです。
そしてミュータンス菌が、その「酸」を作り出すために必要なものは「砂糖」です。
食べかすの中に含まれる砂糖は、ミュータンス菌が棲みつく原因となり、虫歯を作る元凶なのです。
しかし虫歯は一日でいきなりなるものではありません。
虫歯になる前の段階として、歯の表面が酸によって溶ける「脱灰」という状態になります。
この「脱灰」が進行するとやがてエナメル質に穴が開いて齲蝕、わかりやすく言うと「虫歯」に進行してしまうのです。
また虫歯になるのは、4つの要因が重なることで起こることも分かっています。
それは、
①虫歯菌の存在
②糖分(砂糖)
③時間
④歯質
の4つです。
虫歯菌が存在すると、誰でも虫歯になる可能性は出てきます。
そこへ虫歯菌のエサとなる砂糖が長時間お口の中に留まることで、虫歯菌は増殖し虫歯になるリスクは高くなります。
また歯質が虫歯菌に対して強くなければ、歯が溶けやすくなって虫歯へ進行しやすくなってしまいます。
~では虫歯にならないためにすべきこととは・・・。~
いくら頑張って歯磨きをしても、虫歯になってしまう・・・。
このような方々の質問は非常に多く聞かれます。
歯磨きは虫歯予防の基本ですが、歯磨きを頑張っても虫歯になりやすい人は、
食生活など生活習慣の見直しが必要かもしれません。
~砂糖を含んだ飲食物を控える~
上記の通り、砂糖はミュータンス菌の格好のエサです。
砂糖をたくさん含んだお菓子、ジュースなどを摂取しすぎないようにしましょう。
特に炭酸ジュースや乳酸菌飲料はお子さんが好んで摂取しやすいため、与え過ぎに注意が必要です。
またスポーツをやる方々は、スポーツドリンクも意外と砂糖を含んでいるものがあります。
どちらも、普段からの常飲しないほうが良いでしょう。
~お子さんの間食は時間と回数を決める~
お菓子やジュースを口にする時間や回数をきちんと決めることは、虫歯予防に非常に有用です。
一日に何度もお菓子を口にしないよう、時間と回数はきちんと決めておくと良いでしょう。
~歯質の強化~
普段から、虫歯になりにくい強い歯を作ることも大切です。
小魚や海藻など、普段の食事でカルシウム、ミネラルをたくさん摂るように心がけましょう。
またフ、ッ素を摂り入れることで歯質を強くする事もできます。
日常の歯磨きでフッ素入り歯磨き剤を使用する、歯科医院で定期検診でフッ素塗布をしてもらうなど、
虫歯に対して歯を強化しておく必要があります。
中には、歯磨きが適当であっても全く虫歯にならない人もいます。
これは元々の歯質や、持っている虫歯菌が少なさなどが考えられます。
これに対して虫歯になりやすい人は、虫歯になりやすいことをしっかりと自覚したうえで、
上記した注意点に十分配慮して生活を送るようにして下さい。
また定期検診は必ず欠かさず受診し、お口の中に異常がないかどうかチェックしましょう。
虫歯は予防が可能です。
毎日のケアに加え、虫歯になりにくい食生活や生活習慣を送り、
歯科医師から適切なアドバイスを受けてトラブルから歯を守りましょう。
どこかの歯が痛い時、その歯の痛みは口全体にひろがり、
どこの歯が痛いのかは自分でさえわからなくなることがあります。
どちらかといえば前歯などは、歯がおかしいかあまり間違えることなく感じるかもしれません。
しかし、奥歯に行くほど判別はしにくくなります。
そこで、ある歯科大学で歯の感覚を研究してみたところ、
歯を刺激して、どの歯を触れたかを回答する実験を行ったところ、
3~5本の範囲内の歯を回答する結果が出ました。
特に1歯前方の歯と間違えやすく、第二大臼歯(前から7本目の歯)ではその手前の第一大臼歯と間違える方のほうが正解者より多くなるという結果がでました。
時には痛みが酷い時は、上下の歯痛の区別さえできなくなります。
下の奥歯に虫歯があって痛みの原因となっていても、上の奥歯が痛いと錯覚を起こすこと、またその逆もよくみられます。
上の歯の痛みは顔面の知覚、運動をつかさどる脳神経である三叉神経の2番目の枝、
下の歯の痛みは三叉神経の3番目の枝によってそれぞれ伝えられます。
ですので、痛みが判別できなくなる時は、同じ神経から伝達される信号を脳自身が正確に感知できなくなってしまっているからなのです。
このように、私たちがどの歯が痛いか言い当てるのは難しいのは当然です。
ですので、トラブルを起こしている歯を的確に診断するためには、上下の歯を同時に見ることのできる口全体のレントゲン写真を撮るなど、
様々な方向性から確認する必要があるのです。
~噛む時の歯の痛み。その原因4つ~
噛んだ瞬間、ズキ!っと歯が痛むことありますよね。
原因は主にかみ合わせ(咬合)の歪み、歯周病、歯の根っこに問題があるもの、頭蓋骨の中に問題があるものの4つに絞られます。
ここでは、それぞれの症状について分かりやすく解説しています。
~噛む時に歯が痛い~
歯を噛むと何だか痛むという不安を感じた方は多いと思います。
考えられる原因と治療方法をお教えしていきます。
原因は大きく分けて4つです!それでは、1つづつご紹介致します!
①咬合性外傷 (こうごうせいがいしょう)
咬合性外傷とは、わかりやすく言えば咬みあわせによる損傷のことです。
歯ぎしりや食いしばりなどによって歯に無理な過度な力が加わり、虫歯ではないのに噛むと痛いという症状が出ることがあります。
②歯周病
歯周病とは、細菌のかたまりである歯垢(プラーク)と歯石が原因でなります。
歯を支えている歯肉や骨が破壊され、悪化すると歯が抜けてしまうという病気です。
怖いのが初期段階ではほとんど症状はありませんが、炎症が進むと骨が少しずつ吸収してしまいます。
噛むと痛いという症状が出た場合、歯周病がかなり進行していると思われます。
③根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)
虫歯や打撲などによって歯の神経が死んでしまった時や、
歯の根っこ(歯根)の治療を途中で中断してしまった時、
以前治療を終えた歯根が何らかの原因で再感染を起こした時などに、
歯根の先端(根尖)に膿が溜まって、噛むと傷んだり、歯ぐきが腫れたりするものです。
④上顎洞炎(じょうがくどうえん)
上顎洞は上顎骨の内部にある空洞で、鼻の横、目の下あたりに位置します。
その上顎洞が炎症を起こすと、まるで蓄膿症と同じような症状となります。
また噛むと歯が痛い場合もあり、原因が歯からか、耳鼻科の領域かで判断を要するケースです。
~咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)とは?~
虫歯は無いのに噛むと歯が痛い事があります。この原因の1つが咬合性外傷です。
咬合性外傷とは、主に歯ぎしりや食いしばり等で歯にかかる過剰な力が引き起こす障害です。
つまり歯を支えている組織が打撲を受けたような状態なのです。
通常より強い力がかかり、歯と土台の骨をつないでクッションの役割を果たす歯根膜が傷ついたり、土台の骨そのものが破壊されたりします。
①症状
・冷たいものがしみる
・歯ぐきから血がでる
・噛むと歯が痛む
・食べ物がつまりやすい
・頭痛
・肩こり
・目の奥の痛み
・舌の痛み etc….
この咬合性外傷は一次性、二次性に分けられます。
※一次性咬合性外傷
歯や骨が丈夫で健康でも、歯ぎしりや食いしばりのような過剰な力がかかることで起こる障害の事を一次性咬合性外傷と言います。
例えば朝起きた時に、なんとなく歯が気になったり、ムズムズするような感じ、顎がだるい感じの場合は注意してください。
もしかすると寝ている間に歯ぎしりや食いしばりをしているかも知れません。
※二次性咬合性外傷
歯周病によって、既に骨や歯根膜など歯を支える組織が弱くなっている場合、普通に噛むだけでもその力で障害を受けてしまいます。
このことを二次性咬合外傷と言います。この状態で噛む力が過剰に加わると、歯周病は一気に悪化するのです。
②治療法
1.咬みあわせの調整
2.マウスピースをつけて咬合力負担を軽減する
3.高さのあっていないかぶせ物があれば外す
4.隣の歯との連結固定
治療の基本は、特定の歯に過剰な力が集中しないようにすることです。
初期段階の場合は、咬みあわせを調整することで症状が治まります。
また歯ぎしりや食いしばりから歯を守るためにマウスピースを装着する事もあります。
※先ず炎症をなくすことが大切
もし歯周病と咬合性外傷が合併している場合は、まず歯みがきによるプラークコントロールで炎症をなくし、歯周病の治療をします。
その後、高さのあっていないかぶせ物があれば外したり、咬みあわせの調節をします、すると特定の歯に異常な力が加わらないようバランスが取れます。
炎症が治った後も歯の揺れが続く場合は、かぶせ物などで連結固定することもあります。
無意識に歯ぎしりや食いしばりをしているのはストレスが原因の場合があります。
ですからその際はストレスを発散することも重要です。
また普段から食いしばらないように意識するのも大切です。
例えばパソコンを長い時間やり続けている時、無意識に食いしばっていることがあります。
また長時間運転している時もそうです。時々意識的に顎を緩めたり、また歩いたり、ストレッチなどをして体を動かすようにしましょう。
※歯の癖は中々見ぬくことが出来ない。
全体的にバランスのいい咬みあわせの歯並びなら、このような症状は出にくいですが、
きれいな歯並びでも歯に負担がかかっていることもありますので、見た目では判断できません。
また歯が丈夫で、ほとんど歯医者に行ったことがないという方でも、噛むときに過剰な力がかかると歯を支える組織が弱っていきます。
その時に歯周病になると噛むと痛みがでたり、抜歯しなければいけない状態になる恐れもありますので、過信は禁物です。
こういった咬合性外傷による症状がでないように、少しでもおかしいなと思えば歯科医院で咬みあわせを見てもらい、予防しておくこともが大切です。
~歯周病~
歯周病は感染病です。
歯の表面に細菌のかたまりである歯垢(プラーク)が付着し、その細菌が繁殖して炎症を起こし、
歯を支えている骨(歯槽骨)や歯根膜などの歯周組織が侵される病気です。
進行するとさまざまな症状がでてくるのですが、初期段階ではほとんど自覚症状がありません。
ですから歯周病が原因で噛むと痛みが出る場合は症状がかなり進行していると考えられるのです。
その歯周病の進行状態は以下のように変化していきます。
①症状
軽度
・歯と歯ぐきの境が腫れる
・歯を磨くとき出血する
・痛みはあまり感じない
この状態の場合は、ブラッシング指導や、1~2回の口腔内のクリーニングを行うことで回復します。
中等度
・歯ぐきの腫れが進行
・出血がひどくなる
・歯根が見えてくる
・歯がグラグラする
・膿が出る
・口臭が発生
この段階では、歯の表面に沿って歯ぐきと歯のポケット部分の奥まで付着した歯石を取っていきます。
重度
・食べ物が噛めなくなる
・歯が上下左右に動く
・噛むと痛む
重度の場合は、外科的治療にて対応しなければいけないこともあります。
それでも、どうしても保存不可能な場合は抜歯となります。
※歯周病の原因
歯周病は原因として次の4つが考えられます。
1.細菌
2.歯周病を発症させる原因となる細菌(口の中に常に存在)によるもの。
3.口の中の環境
4.歯磨きがきちんとできていない。歯の磨き残しがある。歯石がついている。かぶせ物があっていない。歯並びに問題がある。
※噛み合わせの状態
噛み合せる時に過剰な力がかかっている。歯ぎしりや食いしばりがある。
※その他
体の抵抗力が弱っている/喫煙・飲酒/ストレス
②-1治療法 軽度の場合
歯石除去(スケーリング)
歯や歯根の表面の歯垢や歯石などを除去して、歯の表面をつるつるにすることをスケーリングといいます。
歯石の表面はザラザラしており、実際には軽石のように小さな穴が無数に開いているのです。
そこに細菌が入ると、歯ブラシでは取り除けない状態になり、細菌による毒素が出し続けられる状態になるのです。
その歯石を取ることで、歯垢(プラーク)が付きにくくします。
歯石は一度取っても、またついてしまうことがありますので、定期的にチェックしてもらうことが必要です。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
PMTCとは歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を用いて行う歯のクリーニングのことです。
歯と歯の間や歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)など、通常の歯みがきではとれない歯垢や歯石を取り除きます。
ブラッシング指導
歯垢や歯石がたまらないように、その人に合わせた歯磨きの方法を指導することです。
どの部分が磨けてないかをチェックするために染め出し液を使ったり、
歯ブラシの当て方や動かし方、デンタルフロス、歯間ブラシなどの使い方の指導もあります。
②-2治療法 中等度程度の場合
この場合も基本的には軽度の場合の治療を行うのですが、中等度になると歯周ポケットが深くなっており、
歯ぐきに隠れて見えない部分にも歯垢、歯石がたまってしまうのです。
ですからその奥深い部分のプラークコントロールがさらに必要になってきます。
ルートプレーニング
治療中の痛みを感じないように麻酔をし、歯根の表面に付着した歯垢や歯石を取り除きます。
その時、表面がつるつるになるまできれいにするのです。これで歯垢や歯石がつきにくい状態にします。
②-3治療法 重度の場合
重度歯周病の治療も、基本はプラークコントロールなのです。その上で歯周組織の回復をはかっていきます。
ただ症状によって、また治療を受ける人の希望などによってその後の治療が変わってくるのです。
現在、なるべく歯を残すための治療が行われているのですが、どうしても抜歯せざるを得ない場合もあります。
歯周外科手術
重度まで進行した歯周病の歯は、歯根の奥のほうまで、ぎっしりと歯石がついていることがあります。
ルートプレーニングでも取れないと判断された場合、麻酔をし、歯ぐきを一時的に剥離、歯根を見える状態にして歯石を取り除く方法をとります。
抜歯
現在、なるべく歯を残す治療が行われています。
しかし、いかなる方法でも残せない状態になっている歯は抜歯になるのです。
歯周病で噛むと歯が痛い状態はすでに重度である場合が多く、そのまま放っておくと、抜歯せざるを得ないことになってしまいます。
なるべく早く治療を受けるようにして、自分の歯が残るようにしましょう。
また治療が終わっても、自己管理、プラークコントロールが非常に重要になります。
歯周病が再発しないように気をつけることが大切です。
~根尖性歯周炎~
虫歯が進行した場合、また打撲によって神経が死んでしまい、
骨の中まで炎症が進行し、歯根の先(根尖)に膿がたまってしまうことがあります。これが根尖性歯周炎です。
そのほかにも歯根の治療が中断したままになっている、
すでに神経を取って治療が終わっている歯でも、何らかの原因で感染を起した場合、
根尖性歯周炎になる可能性があります。
①症状
・噛むと痛む
・歯ぐきから膿が出る
・ズキズキする痛み
・歯が浮いた感じがする
②治療法
まずは炎症を取り除くのが最優先となります。
1.歯ぐきに膿がたまっている場合は、歯ぐきを切開して膿をだします。
2.歯根の中をきれいにする。この段階で歯根の中から膿があふれてくる時があります。その場合はわざと綿だけをつめて膿が出てくるようにする場合もあります。
3.噛むと歯が痛い場合、咬みあわせの調節をします。かぶせ物が入っている場合は取り除くことがあります。
4.抗生剤などの薬剤を処方する
5.根尖の炎症が広範囲に及んでいる場合には、外側から穴をあけて炎症部分を除去し、根尖を除去する根尖切除手術を行ないます。
炎症が無くなり、歯根の中(根管)が充分に消毒された後に、完全に封鎖します。
これで細菌の感染から守られるのです。何よりも炎症をなくしてしまうことが重要です。
膿が完全に出なくなるまで、何度か治療に通わなければならないのですが、一旦治療を受け始めましたら、必ず最後まで治療を受けましょう。
もし途中でやめた場合は、抜歯しなくてはいけない状態になる可能性もありますので、ぜひ根気よく治療を受けてください。
~上顎洞炎~
上顎洞とは上あご部分にある空洞で、頬骨の奥側、鼻の横、目の下に広がっています。
炎症によってこの空洞に膿や鼻水が溜まるのですが、蓄膿症と言ったほうが分かりやすいかもしれません。
通常、アレルギー性鼻炎、風邪など、鼻の症状から起こることが多いのですが、虫歯や歯周病で上顎洞炎になることもあります。
①原因
上あごの奥歯の神経の出口は上顎洞につながっています。
上顎洞炎になるとその神経の出口が圧迫されるため、歯が痛くなります。
痛みのため、虫歯と勘違いする時もあるのです。また上顎洞炎になると上顎洞の粘膜が炎症を起こします。
その炎症が上顎洞につながっている上あごの歯の歯根の周りに伝わるため、噛んだ時に歯が痛くなります。
また歯根の部分を押すと、痛みを感じることもあります。
②症状
頭痛、目の奥の違和感や鼻づまり、鼻水、動いたときに響く感じがある、頬が痛む、口臭
もし噛むと歯が痛い場合で、上記の症状もあれば、虫歯ではなく上顎洞炎の可能性があります。
蓄膿症が直接の原因の場合もありますが、根尖の炎症や歯周病が原因で上顎洞炎になる場合もあります。
この場合は歯科医院での治療が必要になります。
③治療法
重要なのは原因になっている歯の特定です。
それから歯根や歯周病の治療を行います。
これで感染源の除去ができ、改善できれば問題はありません。
抗生物質を服用しながらの治療になり、細菌が上顎洞に入らないようにできれば歯を抜かなくても済みますが、
改善が見られない場合は抜歯となります。
※まとめ
噛むと歯が痛い時に考えられる原因は、どれも後々致命的になってくる症状が多いです。
噛む時の違和感が中々消えない場合は早期治療を強くオススメ致します。
放置しないで即治療が痛くない治療のポイントになることを頭に入れて頂きたいです。
「あいうべ体操」とは?
「あいうべ体操」とは、「福岡市みらいクリニック」で内科医の今井一彰先生が提唱しているお口の体操です。
正式にいえば、お口に関連する発音や咀嚼などに深く関連する口腔周囲筋群を鍛える体操です。
この体操はお口の問題だけでなく、顔のむくみなどの不快症状改善できる可能性がある体操です。
やり方は簡単、口を大きく「あ~」「い~」「う~」「べ~」と動かします。
運動ですから、できるだけ口を大きく大げさに動かします。
声は小さい方がやりやすいです。
回数としては一日最低30セット(「あいうべ」が1セット)やってください。
アゴが痛む方は「い~」「う~」だけでも最初は十分です。
※舌の正しい位置
「あいうべ体操」をすることにより、舌の位置が正常になり、唾液の分泌や歯槽膿漏、虫歯の状態まで良好に変わってきます。
口を閉じているときは、必ず舌の位置を意識するようにして下さい。
舌の位置が改善されることで、様々な症状が改善していきます。
舌の本来の正しい位置は、上あごにぴたりとついている状態が正常なのです。
舌の先が、前歯の裏に当たっていたり、舌の両側に歯形がついていたりする方は、舌の位置が低下しています。
「あいうべ」体操で、舌の位置を元通りにしていきましょう。
早い方で3週間、遅い方でも3ヶ月程度で改善します。
あきらめずに頑張ってください。
※あいうべ体操 やり方&ポイント
~やり方~
①口を大きく動かす
②1つの動作(例:「あ」)を約1秒で。1セット
(「あ」「い」「う」「べ」)を約4秒かけて行う。
③1セットを10回続ける
④1日に3度に分けて(10回×3=計30回)行う
⑤お風呂や就寝前が効果的
⑥声は出さなくてOK、声は小さく出して行うと効果がアップ
~ポイント~
口を大きく。
縦の楕円形に近くなるようにして、のどの奥が見えるくらい口を大きく開ける。
口を横に開ける。
ほおの筋肉が両方の耳の前に寄る感じがするくらいが目安。首に筋が浮き出るくらいに。
口をとがらせる。
思い切り唇を前に突き出すようにする。
「べ~」と舌を伸ばす。
舌の先を舌あごの先端まで伸ばすような気持ちで、舌を出す。
※あいうべ体操で「口呼吸」→「鼻呼吸」へ
お口の乾燥は、細菌の増殖による病気の誘発、口臭の発生、
そして全身の自律神経にも影響し、他のからだの疾患を引き起こす可能性があります。
口呼吸から鼻呼吸になることで、乾燥していたお口の中が潤い、保湿された状態になります。
また、舌のたるみは顔のたるみに直結するといわれてます。
小さい頃から歯医者さんって怖いですよね。
そんな方々は大人になっても多くいらっしゃると思います。
そんな方にぜひ読んで欲しいと思います。
現在、歯科医療は飛躍的に進歩しています。
患者さんにいかに快適に治療を受けてもらうか、そんなことを日々考えてる歯科医院は非常に多いです。
歯医者さんが怖い人たちは「歯科恐怖症」なんてものに分類されたりもします。
「歯医者さんは何をされるかわからない、何をされているかもわからない…。」
そんな不安を今回、このblogを読んで頂き、すこしでも怖さを払拭していただけたら幸いです。
~歯科が嫌いになってしまった代表的な理由~
◇幼少期のトラウマ
・幼い頃、虫歯になり子どもは暴れるから、という理由で診療台の上でネットでぐるぐる巻きにされた。
・麻酔なしで治療されて痛い思いをした。
虫歯の度合いによってはこのネットでぐるぐる巻きにする「抑制帯」というものは必要な時もありますが、
そんな経験から歯科が大人になってからも怖くて仕方ない、という方々の意見を多く耳にします。
一度嫌な思いをされたら誰だって嫌になりますよね。
◇キーーンという音
歯科医院の待合室に入ると聞こえてくる処置台からの「キーーーン」という音。
ガリガリと削っていることを連想させられてしまい、それが恐怖心を煽ってしまいます。
◇独特な消毒のにおい
これもまた歯科医院に入ると鼻につく特有の消毒液臭。
病院であれば器具などの消毒をしなければ衛生面を保てないので、皆さん仕方ないと思いますが気になってしまいますよね。
この独特の匂いに嫌悪感を持つ方々もいらっしゃいます。
◇疼痛
麻酔をするのも治療するのも痛みを感じずにはいられない。
いつまで続くのだろう、と治療の最中に考えてしまいたくなる痛み。
皆さんここが一番のポイントかもしれませんね。
~歯科に通えるようになるため知っておきたい五つの項目~
①予約の際、歯科治療が苦手なことを事前に伝えましょう
歯科医院には、毎日たくさんの様々な患者さんが来院されます。
その理由、事由は様々ですが、一人ひとり合った最善の治療を行おうとする歯科はたくさんあります。
歯科恐怖症の方は、「いきなり行って治療されるのが怖い」と思われるなら、
まずは検診を受けて現在のお口の中の状態を把握してみるのもいい案です。
レントゲンを撮影し、口腔内を診査してもらうと、その中ですぐに治療をした方がいい歯とすぐに治療をしなくてもいい歯を見極めてもらいましょう。
すると、ご自身で思っているほど口腔内の処置は少ないかもしれません。
もし、治療する箇所が多いとしても、その指針が把握できるだけで安心感が生まれます。
予防歯科に力を入れている歯科であれば歯科衛生士がいます。
歯科医師では緊張して話せないという方でも話しやすいと思います。
治療をはじめる前にクリーニングをしてもらい歯科治療に慣れるのもいいです。
まず治療順序としてもその方がお口にとっては本当は良いのです。
②「キーン」というこの音の正体
歯科で聞こえる「キーン」という音。ご存じのとおり歯を削る音です。
しかし、この音は歯だけではなく銀歯を付ける時に金属を調整する為に銀歯を削る音だったり、入れ歯を調整する為に入れ歯を削る音たったりするのです。
もし、この音に恐怖心をお持ちなら落ち着いて考えていただいて、
「これは金属や入れ歯を削っている音なんだ!」と思っていただけたらいいと思います。
③鼻につくような薬液臭は今はほとんどありません
歯科も耳鼻科・皮膚科などと同じように医療機関です。
患者さんに使用した器具は洗浄し、薬液につけて、滅菌しています。
現在、昔に比べその臭いはほとんど無臭といって良いくらいです。
ただ、歯の神経の処置をする時に使用する薬品は少し薬液臭があるかと思われます。
しかし、その薬品のにおいがあまり好ましくないという歯科医も増え、においの強い薬品はあえて使用しない機関も増えてきています。
そして、薬品も日々進歩していてにおいの少ない薬品を積極的に取り入れています。
④痛みがあるなら遠慮なく言う
「少しでも痛みを感じることがあるなら伝えてください。」歯医者さんは処置前には言います、
でも、無遠慮に「痛いです」なんて言いずらいですよね。
そんな時はそっと左手を挙げて頂けたらと思います。
歯科では、口を開けている患者さんが何かを伝えたい時しゃべることができないので左手を挙げてアピールしていただくのが良いとされています。
なぜ左手かというと右手を挙げてしまうと歯科医師の治療している手に当たってしまったりするのて危険です。
左手であれば歯科医師の対角線上であるので視界に入りやすいのです。
現在の歯科医療は極力できる限りの無痛治療を目指しています。
しかし、痛みの感じ方は人それぞれで、個人差があるもの。
それを歯科医師は理解しているのでご自身が痛いと感じるのであれば必ず伝えてください。
我慢をし過ぎてしまうのはメリットはありません。
麻酔に対して恐怖心をお持ちの方もたくさんいらっしゃいます。
当院では注射の麻酔を打つ前に表面麻酔という塗るタイプの麻酔をして、歯茎の表面を麻痺させてから注射を行います。
この表面麻酔のおかげで麻酔に対する痛みは昔に比べて減っており、麻酔の針も0.26mmと非常に細くなってより痛みがでないように進歩しております。
⑤ホームページやSNSを見てみましょう
現代のほとんどの歯科医院では、ホームページを作成しています。
まずは、ご近所の歯科医院のホームページを見てみてください。
ホームページにはその歯科医院の特色や理念、考え方などが載っているはずです。
歯科医師や歯科衛生士の写真なども載っているかもしれません。
SNSなども併せ見て、その中に気に入った歯科医院があればいいですね。
事前に歯科を見ていれば親近感も湧くかもしれません。
~まとめ~
歯医者さんが嫌い。そんな方が予約の電話をするのは大変勇気のいる事です。
歯科医院は予約制になっているのでご予約をお勧めします。
予約の際には、ご自身の現在の歯の状況(痛い・取れたなど)があればお伝えください。
不安に思っていることがあればそのことも伝えてみましょう。
当院では電話応対でも、答えられる範囲でお答えします。
電話した歯科医院が親切に答えてくれる歯科医院ならあなたにとって良い歯科医院かもしれません。
皆さんにとって自分に合った歯科医院が見つかる事を願っております。
【ダブルブラッシング法とは】
あまり聞きなれない方々も多いかと思います。
今回は日常的に虫歯予防としてフッ素を取り込む為の効果的方法として、ダブルブラッシング法というものをご紹介します!
方法は簡単。
【1度目の歯ブラシはフッ素配合歯磨き粉で歯磨きを行い、その後しっかりうがいをしてもOK】
【2度目の歯ブラシはフッ素配合ジェルを歯ブラシにつけて、歯に塗り込む。もしくは、最後にフッ素配合洗口剤でうがい】
◇効果的にするための注意点◇
①フッ素を口腔内に行き渡らせ、浸透させるために、歯磨き中の途中に吐き出してしまうのはできるだけ少なめに。
②しっかり浸透させるため、フッ素塗布後の2時間以内の飲食を避けるのが理想。(朝食時などは適宜に合わせる)
③毎日の継続使用。
④歯磨き粉のフッ素濃度は1000ppm程度が適している。うがいができない乳幼児は家庭で使用できる500ppm以内のものがおすすめ。
フッ素配合ジェルや洗口剤の味は個人差もありますが、決して悪くはないので歯磨き後の爽快感も十分に得ることができます。
【フッ素配合歯磨き粉の効果的使用方法】
①歯ブラシに年齢に応じた量の歯磨き粉をつけて使用する。(下記の応用量表をご覧ください)
②磨く前に歯磨き粉を一回お口の中の歯全体に広げる。
③約2~3分間、歯磨き粉を泡立たせるよう(発泡させ過ぎに注意して)歯を磨く。
④うがいは約5~15mlの水で、浸透率を高める為、なるべく一回のみ行う。
◇フッ素配合歯磨き粉の年齢別応用量◇
今迄は、うがいが出来るようになった4歳頃から歯磨き粉を使用すれば良いと言われていました。
しかし、現在は歯磨き粉の中に含まれるフッ素濃度をコントロールすれば良いという考えから、現在は生後6ヶ月の状態から歯磨き粉を使用することが学術的にも提唱されています。
ただ、2歳以下のお子さんが飲み込んでしまう可能性が高くなる問題もありますので、
まずは歯磨き粉のフッ素濃度は500ppmから使い始める。、
うがいができるようになってから(前述通り約4歳位)フッ素濃度1000ppmの歯磨き粉を使用してみてください。
フッ素は歯のエナメル質表面に浸透すると、歯を丈夫にしてくれます。
日本で発売されている歯磨き粉の90%以上にはフッ素が含まれています。
そのため、しっかりとした知識を持って、フッ素濃度を意識して使い分ける(購入する)のが虫歯予防には大切です。
~中にはフッ素を過剰に怖がる方へ~
WHOはフッ素を必須栄養素の一つとして認めております。
必須ということは、適切な量を日々摂取しなくてはいけません。いわば、たんぱく質、脂質、炭水化物のようなものです。
しかし、残念ながら日本では各国に比べるとフッ素はカルシウムと同じで、まだまだ摂取量が足りないと言われています。
アメリカ、 カナダ、オーストラアなど諸外国では水道水にフッ素が配合されていて、国家レベルでの対策が取られています。
シンガポールや香港の水道に至っては100%の普及率だそうです。
◇日常的にできる効果的なフッ素の摂取の仕方◇
紅茶やウーロン茶にはフッ素が多く含まれているため、虫歯予防に効果的です。(注※但し茶渋がついてしますリスクはあります。)
土や海水にもフッ素は存在しているので、新鮮なお野菜や魚介類を食べることも、効果的といえるでしょう。
もちろん虫歯予防には、虫歯菌の栄養となってしまう砂糖の摂取をなるべくしないことが基本となるポイントです。
①毎食後にフッ素入り歯磨き粉を使用して歯磨き
②砂糖を使用した甘いお菓子やジュースのかわりに果物を食べたり、お茶を飲むようにする
この2点を意識して頂ければと思います。
~まとめ~
1985年時点ではフッ素入り歯磨き粉の割合は10%でした。
現在はと言うと、発売されている歯磨き粉の90%がフッ素含有のものとなっています。
10年以上前まで歯磨き粉はあくまでも《歯磨きの補助剤》という位置付けでした。
今では《未成熟な歯に対しての積極的な予防剤》という考えになっています。
日本における歯磨き習慣の定着率は95%ですが、残念ながらまだまだ正しい予防は浸透しているとは言えないでしょう。
日本では虫歯はまだまだ多いのが現状です。歯磨き粉の効果的な使い方が浸透していないのもその理由の一端だと思われます。
しおばら歯科医院ではお子様の検診、クリーニングの仕上げに年齢に合わせた口腔内の成熟度により、クリニック仕様の高濃度の9000ppmのフッ素を塗布をしています。
クリニックでのメンテナンスももちろん重要です。しかし、毎日少量のフッ素を取り入れていただくとより効果がありますので、ぜひ積極的に使用してみて下さい。
~歯が痛い時、歯医者に受診する前に歯の痛みを減らす方法、そして絶対してはいけない禁忌事項~
現在、まさに今、歯の痛みに悩まされている方々は多いのではないでしょうか。
歯の痛みは我慢できないほどの痛みです。
夜中の急な痛み、仕事中の痛み、すぐには歯医者に行けない場合も多いと思います。
また、原因不明の痛み、歯の治療をしたけれどその後の痛みが取れないなど様々に悩まれている方も多いと思います。
今回はまず、急な歯の痛みを和らげるため、とりあえず自分が行える応急処置と歯の痛みの種類についてお伝えします。
ぜひ、参考にしてください。
~急激な痛みのある時の応急処置~
①「ロキソニンS」など市販の痛み止めの服用
まずは市販の痛み止めを飲んでみてください。
歯の痛みは様々な痛みの中でも激烈なものです。
ですが、一応痛み止めで一時的に痛みを抑えることができます。
例えば第一三共ヘルスケアの「ロキソニンS」は歯科で出される痛み止めの成分とほぼ近いものです。
ただし、痛み止めは一時的に痛みを和らげるだけで根本療法ではありません。
虫歯菌がもっとひどくなる場合があるので、早めに歯医者で診てもらう必要があります。
②冷えピタで痛い歯を冷やす
これは特に急な痛みが出てきた直後に行うと有効的かもしれません。
冷えピタ等を張って頬側から冷やす、もしくは冷水や氷などを口に含み歯を直接冷やす、そうすると痛みが軽減します。
歯の痛みは、歯の中で血液が多くなり神経を圧迫し、内圧が高くなる事によって起こります。
冷やすことによって、血液の流れが遅くし一時的に内圧を和らげる事ができます。
③詰まっている食渣(食べカス)を取り除く
虫歯によって穴の開いた箇所に食渣(食べカス)や細菌が歯や歯の神経を圧迫して痛みが引き起こされることがあります。
歯や歯茎に食い込んでいる食渣(食べカス)は歯ブラシなどできれいにしてください。
そうすることによって痛みが軽減する事があります。
④正露丸を虫歯に詰める
虫歯の痛みの対処法としてよく聞く例だと思われます。
大幸薬品の正露丸の効能の中に、
【正露丸の主成分の日局木(もく)クレオソートが、歯の鎮痛鎮静や根管の消毒用として使用されているからです。この場合、正露丸は内服するのではなく、痛みのある虫歯に適量を詰めてお使いください。ただし、一時的な歯痛止めであって、虫歯そのものを治療する効果はありませんので、歯科医で適切な虫歯治療を行ってください。】
と記入されています。
⑤極力、軟らかいものを摂取する
歯に過大な荷重力が加わらないように軟らかいものを食べるようにしてください。
痛い歯には、あらゆる強い刺激が加わると、より疼痛が増します。
⑥夜間・休日救急センターを受診する
かかりつけの歯医者が開いていれば連絡してください。
また、夜間や休日にどうしても痛みが強い場合には、地域の夜間・休日救急センターを利用して下さい。
~歯が痛い時に絶対やってはいけない禁止事項~
①痛い歯をむやみにいじる
歯の周りの汚れや食渣を取ることはいいのですが、歯をあえて揺さぶったり、たたいたりしても痛みは治まりません。
急性症状期には刺激が加われば、痛みが強くなるだけなので、なるべく痛い歯は安静にしてください。
②飲酒
飲酒により、中枢神経系が一時麻痺し、痛みを暫間的に忘れることができますが、炎症部位の血液の循環が良くなるために、お酒から覚めたその後激烈な強い痛みに襲われます。
③熱い風呂への入浴、激しい運動
入浴、運動は血流を良くします、歯が痛いとき、それにより血圧が上がるようなことは避けて下さい。
血圧が上がると痛みがある歯の血液の循環が良くなり、そこに滞留し、血流で神経を圧迫し激痛を起こします。
また、体を温めると同様の機序で痛みが増します。
~歯の痛みの原因~
①冷たいものがしみる知覚過敏
冷たいものがしみるときは知覚過敏の可能性があります。
歯肉が退縮することにより根の表面の象牙質が露出し、冷たいものに対して敏感に反応する時があります。
知覚過敏用の歯磨き粉の使用やフッ素塗布を行って、象牙質表面の神経の細かい穴を封鎖していきます。
軽度なものは1,2カ月程度で改善することが多いです。
知覚過敏の詳細は以前のblog「知覚過敏?その原因と対処法」を参照にしてください。
②冷たいものと同時に甘いものがしみる
虫歯が深い所まで進行している可能性があります。
虫歯が表面のエナメル質から象牙質という層に入ってくると、象牙質は神経とつながる細かい管が走っているため、冷たいもの、甘いものなどの刺激を浸透し痛みを感じます。
この時点ではまだ一時的な痛みですぐに痛みは引きます。
治療もまだ神経を残せる可能性が高い状態です。
③熱いものがしみるとき
虫歯が神経の近くまで来ています。
虫歯が象牙質の深いところまで入ってくると温かいものがしみるようになります。
虫歯菌が神経に近いか、神経まで達しています。神経を残せるかぎりぎりのところです。
できるだけ早めに治療し、神経を残すような治療をしてみます。
④何もしていないのに起こる歯の激痛
虫歯が神経まで到達し、歯の中で神経が腫れて膨れ上がると歯に激痛がでます。
神経を取る処置が必要ですが、歯の中で血液があふれかえっているため麻酔が効きにくいので、
治療にも痛みを伴い困難になる場合がよく見られます。
⑤就寝時のズキズキする痛み
虫歯が歯の中の神経の一部を腐らせてしまうと、部分的に神経が残っているため体温が高まった時、痛みを感じる時があります。
虫歯菌が根っこの先から出てしまう前に、事前に根の中の消毒をする必要があります。
⑥咬合時の痛み
⑥-1.虫歯の痛み
虫歯菌が歯の周囲にある膜(歯根膜)まで入ると噛んだ時に疼痛を生じます。
この膜は噛んだ時に硬い、軟らかいなどを感知する膜です。
この膜に痛みが出始めると神経を取った後の根の治療をしても痛みが取れるのに時間がかかります。
⑥-2.歯周病が原因の痛み
歯周病が進行すると歯の周囲骨がやせてしまいます、周りの骨が歯を支えきれずに噛んだ時に痛みが出ます。
早期治療を行わないと、徐々に骨は溶けてしまう一方です。
そこから最終的に自然に抜けてしまうことがあります。
⑥-3.歯ぎしりが原因となるもの
歯ぎしりによって歯が揺さぶられて噛んだ時に痛みが出ます。
歯ぎしりは他にも歯をすり減らしたり、歯にひびが入ったりして歯の痛みの原因となります。
詳細は以前のblog「歯ぎしりのメカニズムとマウスピースの必要性」を参照にしてください。
⑥-4.歯が割れているもの
歯にひびが入ったり、割れていると噛んだ時に痛みが出ます。
部分的に割れている場合はかぶせ物で補うことができますが、根元まで割れていると抜歯する必要があります。
⑦歯茎が痛いとき
⑦-1.虫歯が原因となる歯茎の痛み
虫歯菌が進行し、根の先端から先に骨の中へ虫歯菌が入ると、膿を溜めて、大きく歯ぐきが腫れ、痛みがでます。
歯茎を切って膿を出す必要があります。また、自然に破れることもあり、何度も腫れを繰り返します。
神経をり、根管内の治療をしないと根本的な治療にはなりません。
⑦-2.歯周病が原因で起こる歯茎の痛み
歯周病(歯の周りから歯周病菌が根っこに向かい歯の周囲を侵す)によって歯茎の中に膿がたまり痛みが出ます。
大きく腫れる場合もあり、その場合は歯茎を切って膿を出す必要があります。
痛みは繰り返しますので早期の治療が必要です。
早期であればあるほど回復がはやいです。
⑦-3.食べカスによるもの
虫歯や歯が欠けたりすると、歯と歯の間に食べカスが詰まり歯茎を圧迫(食片圧入・しょくへんあつにゅう)して、痛みが出ます。
食べカスが詰まらないようにデンタルフロスや歯間ブラシを使って歯と歯の間の汚れをきれいにしておく必要があります。
⑦-4.親知らずによる歯茎の痛み
親知らずは横や斜めに生えていることが多く、細菌のすみかになり歯茎が腫れて、痛みが出ることが多い場所です。
必要であれば早期に抜歯をしたほうがいいでしょう。
詳しくは「∼親知らずが生えてきた∼治療?抜歯?」を参考にしてください。
~歯の治療後の痛み~
①虫歯治療の後に起こる疼痛
虫歯の治療後にしみる痛みが続くことがあります。
神経が過敏になっているためです。大体の場合2~3日で落ち着いてきます。
場合によっては長く続くこともありますが、強い痛みでなければ経過観察し、神経の処置はしないようにします。
②神経を残す保存治療をした後の疼痛
神経をギリギリ残す治療をすると、その後に痛みが出る場合があります。
これは神経の一部に細菌が侵入してしまっているからです。
一時的な痛みであれ鎮痛剤をのみ様子をみます。
痛みが続くようであれば、残念ながら神経を取り、根管治療をはじめます。
③神経を取った後(抜髄)の疼痛
神経を取った後に強い痛みが出てしまうことがあります。
この場合はよほどの場合でない限り、鎮痛剤を飲んでもらいます。
4,5日で治ることが多いのですが、人によっては治療の度に痛みが出てしまう方もいます。
何度も根の中を治療する根管治療を繰り返してしまうと、かえって痛みが続きますので、根の中がキレイであれば薬を詰めてもらい様子を見ます。
半年から1年くらい噛んだ時の痛みや、違和感が残る方がよく見られます。
④被せものをした後の疼痛
被せものをした後、咬合時に痛いと感じることがあります。
これは今まで強く噛めなかったために周囲骨が緩んできているためです。
噛む力を与えていくと周りの歯になじんで徐々に痛みはなくなってきます。
ただし、ひどく痛みが続くようであれば神経を取る処置をする事や、歯にひびが入っていたり割れていたりすれば抜歯を避けれない場合もあります。
~その他の歯が原因ではない痛み~
①上顎洞炎、副鼻腔炎で歯が痛い
鼻の病気から来る副鼻腔炎(歯性上顎洞炎)で歯が痛くなることがあります。
副鼻腔は上の歯の奥歯の根に接しているため、そこから感染を引き起こし副鼻腔炎になると歯が痛くなることがあります。
鑑別診断を行って抗生物質で治ります。詳しくは「上顎洞炎とは?症状とその治療法」を参考にしてください。
②咀嚼筋(そしゃくきん)の痛みによる歯の疼痛
表情筋の中で、噛む力を発揮する筋肉を咀嚼筋(そしゃくきん)と言います。
この中で歯に近い咬筋(こうきん)や側頭部に広がる側頭筋(そくとうきん)の痛みから歯が痛くなることがあります。
筋肉の緊張をほぐすマッサージなどで改善を図ります。
③帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウィルスからくる歯の疼痛
ウイルスが原因の急性の神経の炎症です。
虫歯の痛みと同じような強い痛みが出ます。
特徴的に顔面に決まったパターンでの痛みの出現の仕方をします。
歯に何の異常もなく、激痛が出た場合はこの病気を疑います。皮膚科との連携を要します。
④三叉(さんさ)神経痛での疼痛
顔の知覚感覚をつかさどる三叉神経が、血管の圧迫により異常を起こし疼痛の原因になると考えられています。
歯にピリッとした鋭い痛みが慢性的に起こっていることが多く、耳鼻科との連携が必要となります。
⑤偏頭痛、脳腫瘍からくる疼痛
偏頭痛ゃ脳腫瘍など脳神経が原因による痛みで歯が痛くなることがあります。
頭が重かったり、頭痛を伴ったりしていて、歯に痛みがある場合は脳神経外科との連携が必要になります。
⑥狭心症、心筋梗塞などで歯が痛い
狭心症や心筋梗塞等が原因で歯が痛くなること稀にあります。
疲労や様々な原因で、息苦しくなったり疲れやすかったりしていて、歯に痛みがある場合は循環器との連携が必要になります。
⑦心因性による歯の疼痛
うつ病など、心因性の疾患で歯が痛くなることもあります。
歯科的には何の兆候もなく痛みが出ることが多く、しっかりと精査した上で精神科との連携を要します。
- 【休診日】日曜、祝日
- 【医院所在地】東京都 北区 田端 1-24-22