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豆知識

骨粗しょう症と歯科治療の関係性

今回のテーマ、「骨粗しょう症と歯科」です。
骨粗しょう症と歯科治療との関連性についてお話します。
皆さん、骨粗しょう症とはご存知でしょうか?
骨粗しょう症とは、骨の量が減り、骨の中の構造がスカスカになってしまっている状態です。

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手首や背骨、腕の付け根、太腿(ふともも)の付け根などが骨折しやすくなります。
骨粗しょう症とは骨密度が若年成人平均値の70%未満の事を言います。
どれくらいの方が骨粗しょう症かというと、割合で言うと、50歳以上の女性のおよそ3人に1人は骨粗しょう症だそうです。

骨には、骨の「リモデリング」という仕組みがあります。
表面で破骨細胞という細胞が古くなった骨を吸収(壊して)し、骨芽細胞という新しい骨を作る細胞が骨を作って、骨作るというサイクルになるというものです。
これを「骨のターンオーバー」いいます。

さて、そこで骨粗しょう症の原因には次のものがあげられます。

①加齢

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50代になると、腸から身体へのカルシウム吸収が衰えてきます。
そうすると、骨を作るカルシウムが不足します。骨の吸収と形成のバランスが崩れ、骨粗しょう症になってしまいます。

②閉経、更年期障害

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女性ホルモンに「エストロゲン」というものがあります。これは骨の吸収をゆるやかにする効果があります。
閉経するとこの「エストロゲン」のホルモン分泌が低下し、そのため骨吸収が進行し、先に述べた「骨のリモデリング」のバランスが崩れてしまうのです。

③ダイエットでの障害

身体のカルシウムはその割合、約90%が骨にあります。そして残り数%は血液中にあります。
ダイエットをすると、血中のカルシウム分が不足します。すると骨のカルシウムが血液中に出てきます。
骨を作るカルシウムが不足して、バランスが崩れてしまいます。

④ほかの病気による骨粗しょう症

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代表的なものは
○パセドウ病などの甲状腺機能亢進症。
○関節リウマチ・糖尿病。
○胃切除後、ステロイド薬の長期服用などがあります。
では、骨粗しょう症の治療の方法はどんなものがあるのか?
骨粗しょう症の治療は、大きく3つに分別されます。

①薬物治療
②運動治療
③食事療法 などが挙げられます。

 

骨粗しょう症の薬の種類

そこで、歯科治療と関係があるのがこの①の薬物治療です。
骨粗しょう症の治療で使われる薬には、大きく分けて3種類あります。

一つ一つご説明させていただきます。

①骨に溶出する抑える薬

・SERM(サーム)製剤

骨に対して女性ホルモンのエストロゲンと同じような働きをする薬で、骨吸収を防ぎます。
骨密度を上げ、骨折を減らす効果が認められています。1日1回飲みます。

・ビスホスホネート製剤

破骨細胞の働きを強く抑え、骨密度を上げる薬です。
骨折を減らす効果が認められ、骨粗鬆症治療に広く使用されています。
毎日飲む薬と週1回飲む薬、4週に1回飲む薬、4週に1回注射する薬があります。

②骨造りを促す薬

・副甲状腺ホルモン薬

骨形成を促進して骨量を増やし、骨折を減らす薬です。
専用のキットを用いて1日1回自己注射する薬と、週1回病院・診療所で注射する薬があり、
それぞれ使い続けられる期間が異なります(1日1回自己注射する薬は最長24か月間、週1回病院・診療所で注射する薬は最長18か月間)。
複数の骨折が起こってしまっている患者さんや、骨密度が著しく減少している患者さんなど重症の患者さんに使われます。

③その他

・活性型ビタミンD3製剤

カルシウムやリンの腸管からの吸収を高めるとともに、骨の代謝のバランスを整えます。
骨密度を上げる力は強くありませんが、骨折を減らすという研究結果があります。
転倒予防効果があることや、重症な場合にビスホスホネート製剤との併用で、より高い骨折抑制効果があることが報告されています。

 歯科治療における注意点

これらの薬の中で注意が必要なのが「ビスホスホネート系製剤」です。
ビスホスホネート系製剤を使用中の方、使用した事がある方が抜歯など外科処置をすると、顎骨壊死を起こす可能性があります。

顎骨壊死とは、あごの骨が溶けたり、それに伴う歯肉腫脹、疼痛、排膿(感染)、歯の動揺、歯肉形成されず顎骨の露出などが起きてしまいます。
この薬を飲んでいる方が、抜歯・インプラント・歯周外科など、顎骨に刺激が加わる治療をするときは、
一緒に飲んでいる薬や、薬の服用期間によっては、飲むのを中止してもらう場合もあります。必ず、歯科医院に伝え、かかりつけ医の先生に相談しましょう。

まとめ

骨粗しょう症になると、骨が脆くなり、骨折しやすくなります。
「ビスホスホネート製剤」での治療を行っている方は、歯科での治療に注意が必要です。必ず、服用薬をチェックしてもらってください。
もし骨粗しょう症の薬を飲んでいる場合は、お薬手帳を一緒にお持ちください。
※現在、日本で取り扱われているビスフォスフォネート製剤一覧

(クリックで拡大できます)

ビスフォスフォネート製剤一覧

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