豆知識
虫歯って遺伝するの?
皆様こんにちわ!
田端駅から徒歩5分の歯医者、しおばら歯科医院、院長塩原です。
6月に入り、めっきり暑い日が多くなりましたが、梅雨入りを前にして、体調管理には気を付けたいものです!
さて、今回は前回に引き続き患者様から多く質問いただく事をピックアップしてお答えしたいと思います。
今回のテーマは「虫歯と遺伝」。
よく小さいお子さんの親御さんに
「虫歯って遺伝するんですか?」
「私もよく虫歯になっていたんですが、だからこの子も虫歯になりやすいんでしょうか?」という親御さんからの質問をお受けします。
答えは単純に、「遺伝」に関して言えばNOです。
もちろん例外もあります。
遺伝的に「虫歯になりやすい」ではなく、歯自体が形態形成異常を先天的に起こしてしまっている事などが虫歯のなりやすさに関与してしまうケースもありますが、こと「虫歯」に関していえばただ単純に「感染」が原因です。
どういう事かと言うと、お口の中には数多くの細菌が存在します。虫歯の原因となるミュータンス菌もその一つです。
現在、虫歯の人はもちろん、過去に虫歯になったことがある人は必ず原因菌であるミュータンス菌を持っており、その保有割合は日本人の9割にのぼると言われています。
しかし、生まれたばかりの赤ちゃんにはこのミュータンス菌は存在しません。
実は、お父さんやお母さんなど、身のまわりにいる大人によって、赤ちゃんがミュータンス菌に感染してしまうのです。
大人が口をつけた箸やスプーンで赤ちゃんにごはんを食べさせる、固い食べ物を歯で噛んでそれを与えてる、キスをするなど、等が主立った原因と考えられております。
しかし、「子供とのコミュニケーションの中で全部徹底して感染しないようにしていくのは無理!」という親御さんもいらっしゃると思います。
なので、大切になるのは「お子さんのお口を守るために親御さんのお口の中もキレイにする!」という心がけです。
いくらお子さんだけお口の中のケアを頑張っていても、親御さんのお口の中がキレイでなければ、生活環境の中で虫歯や歯周病の感染率がグンと上がってしまうのです。
これから赤ちゃんがお産まれになる親御さんがいらっしゃったら、以下の注意点に気をつけて下さい。
1)赤ちゃんが生まれる前に
お父様お母様、同居する家族様は、虫歯や歯周病の治療、歯のクリーニングなどの予防処置をしっかりおこない、口の中の細菌数を減らす。
2)生後1歳前後まで
食べ物の口移し、噛み与えを決してしない。極力食器(スプーン、お箸)は大人とは別にする。
哺乳瓶には虫歯菌、歯周病菌などが増える砂糖の入った飲み物(ジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料など)は入れて飲ませないようにする。
3)1〜3歳
食事、間食に砂糖の多く含んだ食べ物はできるだけ摂取しないようにする。また毎日しあげみがきをしっかり、歯科医院でのフッ素塗布などの予防処置をおこなう。
もちろんもうお子様が大きくなっている親御さんでもまだまだ遅くはありません。
早いにこしたことはありませんが、なるべく早期に親子での口腔内ケアに取り組みましょう!
お子様とのコミュニケーションは絶対必要ですよね!そのためにも親御さんも頑張って一緒にお口のケアをおこないましょう!
では、ご家族揃ってよりよいお口の中を作っていきましょう!
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