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豆知識

歯ぎしりのメカニズムとマウスピースの必要性

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歯ぎしりによって起こる事~マウスピースが歯を守ってくれる~

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虫歯はないと言われてるのに歯がしみたり、食事をすると痛くなったりすると不安ですよね。もしかして、それは歯ぎしりかもしれません。
歯ぎしりとは睡眠中に無意識下で行われる癖のようなものです。
歯ぎしりが強いと歯やその周囲組織、顎関節などに大きい負担をかけ、果ては知覚過敏、歯の動揺、顎の違和感が出ることがあります。
放置しておくと歯が割れてしまったり、顎関節症になることもあります。
歯ぎしりの原因はストレスなど様々で、はっきりとしたことはわかっていないため、マウスピースを使って歯を守ることが多いです。
このページではこのマウスピース治療のメカニズムと使い方を説明します。ぜひ、参考にしてください。

~歯ぎしりで起こる八つの症状~

①歯が削れてしまう

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歯ぎしりによって歯の噛む面が削れ、歯が短くなっていきます。
それにより歯がしみるようになり、知覚過敏がおこります。歯ぎしりは寝ている無意識化で40~90分強い力で歯を削り、歯質表面が神経に近づいて知覚過敏を起こします。
人によっては神経が出てしまうまで、歯が削れてしまう症例の方もいます。
②歯の支えである骨が痩せる
歯ぎしりによって歯が揺さぶられ、支えている骨が吸収してしまい、歯周病になりやすくます。
そして、骨や歯ぐきにおおわれていた歯の根っこの部分が露出する事によって知覚過敏になってしみるようにもなります。
③歯が噛むと痛い、違和感がでてくる
歯ぎしりによって歯が揺さぶられる、噛んだときに痛みや違和感を感じるようになります。
歯には歯根膜という組織が根っこの周囲にあり、噛んだ時の感覚を感知判断する膜があります。
歯ぎしりによってこの歯根膜に強い力がかかり、噛んだ時の痛みとして感じます。
④詰め物が取れたり、割れたりする

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強い歯ぎしりによって硬い詰め物でも取れたり、割れたりする事があります。
⑤歯が破折する
歯ぎしりにより歯の表面がかけたり、根元まで割れてしまうことがあります。
神経のない歯や年齢が経っている歯は歯質自体が弱くなり、割れやすくなっています。
強い力が加わわることにより、噛む度に亀裂が広がり痛み等が現れます。
⑥顎関節が痛くなる

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歯ぎしりによる強い咬合力により顎の関節が強く圧迫されて痛くなることがあります。
顎関節は顎と頭の骨をつなげている関節で、その関節の間には関節円盤という軟骨のようなものがが存在します。
この関節円盤は顎を開閉するのにスムーズに動かす機能がありますが、歯ぎしりにより関節円盤が圧され、位置がずれたり、
形を変形させたりして顎の運動がうまくいかなくなり、動かすことができなくなります。
それによって顎関節症になり顎が痛くなったり、音がなったり、顎が開きにくくなったりします。
⑦肩コリがおこる
歯ぎしりによって力がかかる事により筋肉が緊張し、肩こりが出ます。
歯ぎしりをしている間は無意識に強い力で噛み締めます。その時、咬合をするために筋肉は肩や首、頭の方まで繋がっています。
その筋肉が、力がかかりすぎることにより緊張し、肩や首筋が凝ったりします。
⑧偏頭痛が起こる
歯ぎしりによって偏頭痛を起こすことがあります。
咬む力が過剰にかかっている歯ぎしりのとき動く筋肉の中には顎から頭の横まで繋がっている筋肉(側頭筋)があり、
その側頭筋が歯ぎしりによって緊張し、側頭筋痛が偏頭痛として現れます。

~マウスピースの作用~

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①歯や歯ぐきを歯ぎしりの過剰な力から守る
マウスピースは歯ぎしりから歯や歯ぐきに伝わる力を緩和し、歯やその周囲に過剰な力が加わらないようにします。
成人の咬合力は60kgに及びそれが毎日1時間近く歯や歯ぐきに加わり、歯が削れたり、ゆれたりしはじめたりします。場合によっては歯が割れることもあります。
しかし、この咬合力をマウスピースを使うことによって分散緩和し、歯や歯ぐきを守ってくれます。
②顎関節を歯ぎしりの過剰な力から守る

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上述した通り、顎関節には関節円盤という軟骨があり、それがある事により顎がスムーズに動くことで顎の関節が動きます。
歯ぎしりにより顎関節に強い力がかかり続けるとこの関節円盤が変形したり、位置がずれたりして、痛みや音が鳴るようになります。これが顎関節症です。
マウスピースをお口の中に入れると、簡単に言えば歯と歯の間にマウスピース分のあごの関節にすき間が出来ます。
このすき間ができることにより、関節円盤の位置の修正や、関節自体にかかる負担を減らすことが出来ます。
③歯ぎしりによる筋肉の緊張を和らげる
歯ぎしりの時には咬む力を連動させるため、様々な口の周りだけでなく肩や頭などにも筋肉が広がっていて、この筋肉の緊張によって肩こりや偏頭痛が起こります。
無意識のうちに毎日1時間近く筋肉が緊張した状態が続き、筋肉が緊張した状態が続けば疲労がたまります。
マウスピースをお口の中に入れることによって、力の入りにくい位置に変わり、筋緊張を緩和し、肩こりや偏頭痛をかるくします。

~マウスピースの作り方(保険診療範囲内)~

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①歯医者でマウスピースの型を取る。基本的には上あごの型を取ります。気持ち悪くなってしまう方は下の顎の型を取る場合もあります。
②1~2週間後マウスピースが出来上がります。
③就寝時に使用します。違和感が強く、吐き気があって寝にくいときは日中に1~2時間入れて慣れるようにします。

④2週間ほど使用し、痛いところや違和感が強いところを見て、マウスガードを調整します。

マウスピースは壊れないようにケースに入れておきます。なくしてしまったり、捨てられてしまうと、保険診療では半年以上たたなけれは作り直すことができません。大切に使用してください。

~まとめ~

歯ぎしりはほっておくと歯や歯ぐきなどに強い咬合力が加わり、徐々に口腔内や周囲組織が壊されていきます。
原因はストレスとも言われますが、様々な理由があり、それが重複するとはっきりとしたことはわかりません。
そのため現在ではマウスピースによって歯や歯ぐきを歯ぎしりの力から守る方法が選ばれています。歯ぎしりでお悩みの方は歯医者で一度相談してみてはいかがでしょうか。
注意: このページに記載されていることは一般的な説明です。症状には個人差が有ります。全ての人に起こることではありません。必ず詳しくは歯科医院にてご相談下さい。
診療日程
  • 【休診日】日曜、祝日
  • 【医院所在地】東京都 北区 田端 1-24-22
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