豆知識
正しいブラッシングとは?
~正しい歯磨きを知っていますか~
歯磨きグッズの選択方法&4つの歯磨き方法
歯磨きはお口の健康状態を保つのに必ず欠かせない事です。
毎日のお食事や食間のおやつの後や就寝前などにお口の中をきちんとブラッシングしないでそのままにしておくと、
お口の中は酸性に傾き、歯垢(プラーク)が増殖し、歯茎が腫れ、やがては虫歯や歯周病などになる可能性を高めます。
予防分野では様々論議されていますが、基本的に歯磨きは食後30分を目安に行なって頂くのが好ましいとも言われています。
~歯ブラシの選択方法~
歯ブラシは、その方々の歯の状態、歯並びによって毛先の太さや柔らかさを変えて選ぶ必要があります。
歯肉が健康的な方でしたら、歯ブラシのヘッドがある程度大きめでも全体的に歯と歯肉に接触しますが、
歯並びが悪い方や歯肉が後退している方、歯周病の方などは、小回りのきく小さめの歯ブラシが適しています。
小さいと言えど、子供用のようにブラシヘッドが小さ過ぎると、歯全体にブラシが歯面に当たらず磨き残しを作ってしまいやすいです。
ですから、ご自身の歯の大きさに適したやや小さめのサイズをお選び下さい。
歯ブラシの質は、柔らかすぎると歯と歯の間に入ったプラークを取り出す力が弱く、歯肉が健康な方はやや硬めのブラシをお使い頂くと適度なマッサージ効果も期待出来ます。
歯肉に炎症や何らかの形で病変がある方の場合、もしくは知覚過敏がある方は、歯肉が弱っているので硬い毛だと歯ブラシに負け、歯肉を痛めてしまいます。
その場合普通か柔らかめの歯ブラシをご使用頂いた方が良いかと思います。
歯肉の状態、磨く強さなど、それぞれに適した柔かさがあります。定期健診や治療で歯科医院を訪れるのはこうした事をその都度見極めるためでもあるのです。
又、電動歯ブラシは磨く能力が高い分、正しい使い方をしないと逆に磨けてない事や、歯が削れてしまったり歯肉が磨り減るなど、虫歯や歯周病、知覚過敏の原因となる場合がございますのでご注意下さい。
【歯磨き粉】
歯磨き粉を使用せずとも、正しいとブラッシングが出来ていれば基本的には歯磨き粉は必要ありません。
ただし、タバコを吸われる方やお茶をよく飲まれる方は、ヤニや茶渋が付着しやすく、時々研磨剤入りの歯磨き粉をご使用頂くと宜しいかと思います。
ただ、以前ブログにも書かさせていただいたのですが、国内の歯磨剤に入っている研磨剤はほぼ問題ないのですが、たまに海外製品の歯磨剤にはかなり粗い研磨剤が入っている物もありますのでご注意ください。
そして、なかには入れ歯をお使いの方は入れ歯の洗浄に研磨剤入りの歯磨き粉で入れ歯を磨いてしまう方がいらっしゃいます。
それは入れ歯表面の見えない傷を作ってしまう原因になります、入れ歯に対しては研磨剤の入っていないものをお選び下さい。
成分表示の中で、
※モノフルオロリン酸ナトリウム
※フッ化ナトリウム
※フッ化第一スズ
などと記載されているものをお選び頂く事をおすすめ致します。
しかし、これらの成分はプラークの上から塗っても効果はありません、きちんと汚れを落とした上でようやく効果があらわれるのです。
歯磨き粉をお使いになる時は、歯ブラシのヘッドの3分の1程度の量を目安とし、歯ブラシを水で濡らさずに付けて頂くと泡立ちを抑える事が出来ます。
お口の中は皮膚ではなく粘膜なので、有害物質などの吸収率が高く刺激に弱い為、なるべく含有される化学物質が少ない歯磨き粉をお選び頂く事をおすすめ致します。
【磨き方】
強く握りすぎたり、大きく動かすと歯茎を傷つけてしまいます、毛先がつぶれない程度の強さで調整して磨いて下さい。
どのくらいの強度で磨いているか、最初は鏡を見ながら確認してみるのもいいでしょう。
又、様々な歯の状況に対応出来る「4つの歯磨き法」を覚えて頂くと、ご自身の現在の歯に適した歯磨きを重視していく事が出来ます。
【スクラビング法】
歯間にはまり込んだプラークや食べカスを浮き上がらせます。
歯肉に適度な刺激を与えるマッサージ効果があり、歯周病の方などは力を入れ過ぎてしまうと出血や炎症をよりおこしてしまう可能性もあるのでご注意して下さい。
【バス法】
ブラシの先が歯と歯肉の間に入り込むので、歯周ポケットにはまり込んだ汚れを効果的に落とせます。
【ローリング法】
歯肉が後退している方や歯周病がある方は、隙間が深く汚れなどが挟まりやすいので、バス法と併せて磨いて行なって頂くとより効果的です。
【縦磨き】
で歯並びに変動が起きている方は、その部分を個別磨き法(縦磨き法)で1本ずつ磨いて頂く事をおすすめ致します。
歯ブラシを縦にして、歯を1本ずつ歯の表面と両側の隙間に歯ブラシを当てて、上下小刻みに動かして下さい。
~まとめ~
しかし、通常の歯磨きに加えデンタルフロスや歯間ブラシを併て使用すれば86%程度まで歯垢を落とせるといわれております。
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