豆知識
いい歯医者さん選び10のポイント
~いい歯医者さんの選び方10のポイント~
現在、歯科医院と歯科医師は過剰時代に突入したといわれています。
日本全国、歯科医院の数は70,000軒近く。コンビニの1.5倍という報告があります。
もちろんこれには地域差があり関東、特に東京などにはコンビニの2倍を超える過密エリアもあるのです。
これを多いと考えるか少ないと考えるか、患者様にとってはそれぞれですが、この状況には色々な課題が含まれています。
歯科医院といっても開業して何十年というベテラン、新規開業、1日の患者数が数人のところ、百人に近いところ、予約がすぐとれるところとなかなかとれないところ、など本当にさまざまです。
となれば、患者さんによっては希望に合うところもあるかもしれませんが、合わないところも多く出てくるのは当然でしょう。
医療機関といってもそれを運営しているは人間です、考え方や治療方針などの相違は当然でてきます。
~開院が加速している歯科医院の現状~
現在、厚生労働省の調査によると歯科医院は増加傾向にあります。
こうした状況をみると、まだまだこれからも歯科医院過剰傾向に終わりはほぼ見えない状況です。
このような状況の中、歯科医院はどうやって患者さんを集めるか、そこが個々の歯科医院にとって死活問題となります。
20年前と比較しても確実に現在のほうが厳しい状況の中、集患にとらわれて診療がおざなりになってしま医院も多く、歯科医院によってはトラブルに発展するケースがあると聞きます。
こんなトラブルは患者様にとっては「運が悪かった」だけでは済まされませんよね。
つまり、今や患者様側に「信頼できる歯科医院選び」ができる力を養っておく必要があります。
歯科医院選びは同じ治療でもその結果が大きく左右されます。
高齢化社会のに突入するこの長い一生の中、快適な歯科医院通院を過ごすため、重要なポイントといえるのではないでしょうか。
※歯科医院が多い現状
※玉石混交の歯科医院
※歯科医院を見極める目が患者に必要
では、どういったポイントに気をつけて歯医者さんを選べばいいのでしょうか。
~知っておきたい10のポイント!現代の「良い歯医者さん」の選び~
ここでは「間違いのない歯医者さんの選び」の11個のポイントに絞って紹介します。
ねるべく簡単にポイントだけを読んでいただければ内容が理解できるようになっています。
では、良い歯医者さんを選ぶ11のポイントをご紹介致します。
①治療説明をしっかりとしてる
患者さんは大体の方が虫歯になりたくてくる方はいないと思います。
本来、定期健診などでしっかりメンテナンスする事をお薦めしてはいますが、中には何年かぶりに歯科医院に受診されるかたも多くいらっしゃいます。
そんな不安を抱える中、一つ一つの治療に対してきちんと検査し、現状、治療方針、選択肢を説明し、患者さんの不安を取り除き信頼関係を築こうとする姿勢は治療の満足度を大きく左右します。
②清潔な院内
基本的にキレイな院内の所は印象も良くなります。誰も汚い所はなるべく選びたくないはずです。
そして清潔なことに加え、院内感染予防の徹底が行き届いた清掃や整理整頓は患者様の安全性とモチベーションを高めてくれる重要な要素の一つです。
③予防に力を入れている
歯医者は痛くなってからの治療はもちろん必要です。
ですが、痛くなる前に未然に口腔内の異常を予防できる事に力を入れていることが、これからの歯科医院として健康をサポートする高い使命感の現れであり、
患者様が歯科医院を選択する大きな要素といえるでしょう。
④チーム医療が出来ており院内の雰囲気が良い
歯科医師とスタッフとの連携がうまくできていてる事は治療をしていく上でとても重要な事です。
中々、患者様にはわかりづらい所ですが、院内の雰囲気が明るい歯科医院なら安心できるといえるでしょう。
歯科医師、スタッフがやさしく接してくれる事もこの項目での判断基準でしょう。
⑤痛いところの治療だけでなく、全体を診る
患者様の要望は様々です。
「痛くなくしてくれればいい」
「歯を抜いてくれればいい」
「クリーニングだけしてくれ」
もちろん患者様の要望に少しでも応えれるように、日々どこの歯科医院も頑張っています。
ただ、お口の中のトータル的な事を考えれば、全体的に口腔内を診て、部分的な暫間的な治療はおすすめできません。
虫歯や歯周病の治療といった局所的なものだけでなく、そこに関連して体全体の健康を見据えた治療方針をたてることが大切です。
⑥予算を考えてくれる
歯科治療には様々な治療法があります。よく聞くところでは、保険内診療がいいか、保険外診療がいいか、などです。
もちろんそれにはそれぞれのメリット、デメリットがあります。口腔内環境によっては要望通りできないものもあります。
その中からより希望にかなう予算内での最適治療を考えてくれる歯科医院は患者さん目線を忘れていないよい歯医者さんといえるでしょう。
ですから当院では最初にどのような治療を希望されるかを問診票にてお伺いします。
そこで、最適な治療を提案させていただきつつ、要望になるべくそえれるように患者様と一緒に検討していきつつ治療をすすめていきます。
⑦ホスピタリティー
ホスピタリティー、わかりやすく言えば「思いやり」の精神です。
これはあたりまえといえば、あたりまえです。
しかし、そこには
「患者様が待合室で少しでも待ち時間がすくなくなるように」
「腰の痛い患者様の適切な椅子の倒し方」
「電話応対での患者様が安心できるお声掛けの仕方は」
などなど、挙げればきりがないほどあります。
そうでなくとも患者様は痛みや不安を抱えて受診します。患者さんが安心して相談できる雰囲気ができているかどうか、そこは大きなポイントです。
⑧拡大鏡などの使用
歯科治療は非常に繊細な治療です。
その精度をより高める拡大鏡などを使ったり、昨今ではマイクロスコープ等を使用して治療をする先生もいらっしゃいます。
最新機器が入っていればいいというわけではありませんが、精度をより高めた治療を目指している歯科医院は非常に安心できる要素です。
⑨様々な治療に適した設備を導入している
X線機器、各種検査機器、治療器具など精度の高いものを導入している歯科医院ならば、現在の患者様の口腔内の状況をしっかり把握することが可能です。
そして、現在自分がどのような治療状況なのかを把握したい時に他医院でそれを調べることができる(セカンドオピニオン)にもおすすめです。
⑩減菌を徹底している
医療機関で絶対に見過ごしてはいけないのが感染対策です。
例えば、当院では歯科医師、スタッフのグローブの交換はその都度徹底しております。相当量のグローブの廃棄が伴いますが、
そこは患者様の感染対策には必須条件です。
他にも細かな器具、歯を削る機器類などはその都度高圧蒸気滅菌をかけ、一つ一つ袋に梱包して滅菌を徹底しております。
~まとめ~
歯医者さんのあり方は時代の変遷とともに昔と比べてずいぶん様変わりしました。
現在の医療、特に歯科医療はサービス業であると言われるのは、昔のような上から目線の「先生様」もような殿様治療ではなく、患者様目線での治療の重要性が浸透してきたことの表れでしょう。
ホスピタリティという言葉のもつ意味の通り、全ての人ができるだけ快適に不調もなく、日々の生活を送れることを目指した医療が理想であり、そのような理想をもった歯医者さんを見つけることができれば、きっとそれは生涯を通じたお付き合いができる事でしょう。
もちろん、歯科医師を生業とする以上は報酬もなくてはいけません。
ただ、治療の説明もなく、やたらと自費だけを勧める歯医者などは患者さんにとっては考えものですね。
前述しました通り、自費だけでなく保険内でも十分に良い治療もあります。
説明にきちんと時間を割いてくれるところ、予約がきちんと実行されるところ、そのような歯科医院であれば自ずと信頼できます。予防や指導など患者さん側に立った治療に力を入れていることも大きなポイントといえます。
患者さんは実際に行くまでどんな歯医者なのかはわからないものですが、電話応対を含め、実際に行った人の声を聞いたり受付やスタッフの対応がきちんとしているかなども参考にするといいですね。
現在、歯科業界は歯科医院過剰問題や歯科技工士勤務形態のブラック化など様々な苦境に立たされています。
しかし、こうした時だからこそ「本来の歯科医療」のあり方を今一度見直し、今回掲げたより良い治療を患者さんに提供する歯科医院が生き残っていきます。
そして、患者様も歯科医院とのお互いのwin-winの関係性をもっとより感じ、考える時代になってきているという事でしょう。
歯科医院と患者様との距離が良い関係性を元に今よりも縮み、口の健康から、より質の高い人生へと繋がるようにしていきたいものです。
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