豆知識
歯の神経を抜く?
こんにちわ。田端駅から徒歩5分の歯医者、しおばら歯科医院の塩原です。
皆さんGWはいかがでしたでしょうか?
楽しい休日を過ごせたでしょうか?
私は休日を久しぶりに家族と一緒に長い時間一緒に過ごせました。
さて、ここ最近歯が痛くなってしまう方などから、
▼「歯の神経を抜くってどういうことですか?」
▼「神経を取るって歯を抜くことですか?」
などの質問をよく聞かれます。
そこで今日はブログに「歯の神経を抜く」って何?
という事を簡単に解説したいと思います。
まず、歯を抜くという事を専門用語で「抜髄」といいます。
抜髄とは歯の神経を抜くことです。歯の中にある神経を歯髄(しずい)といい、この歯髄とともに血管や神経が入っていて、神経などと一緒に抜くことを抜髄といいます。
歯髄の役割は、歯の異常を伝えてくれたり、歯の強度を保ってくれたりしてくれます。
しかし、歯の痛みを取る事ができる代わりに抜髄することによって歯は再生能力を失なわれ、歯の寿命を短くしてしまう恐れもある事は知っておいた方がいいでしょう。
他にも、
▼「抜髄したのに噛むと痛い」
▼「麻酔が効かないのは何故?」
という質問もよくいただきます。
まず、抜髄したのにまだ痛みが残るのは抜髄当日は血液が充満しており、神経の一部が残ってしまうときがあります。
それと、神経の入っている空洞は複雑に分かれており、神経を取る処置では大きな空洞の神経のみを取り、側枝といわれる分岐した神経の部分は薬で消毒します。薬が効くまで痛みが残ることがあります。
それまで痛みが残ってしまう事があるのです。
抜髄したのに噛むと痛いのは、歯髄の炎症反応が、根の先から歯根膜(しこんまく)と呼ばれる根っこの周囲組織まで広がっていると、抜髄した後に噛むと痛くなります。なるべく抜髄後はその歯で固いものなど噛まないようにし、安静に3〜7日程度で軽減してきますよ。
麻酔に関して麻酔は血液の流れに乗って、神経に効果を発揮します。
歯の痛みが強い時は、歯髄に血液が充満し、色々な炎症作用と麻酔薬とが拮抗し、麻酔をしても麻酔の液を歯髄腔内の神経に運んでくれない事や薬効が弱まりため、麻酔が効きにくくなります。
では、今度は別の機会に患者様からよく聞かれる質問をここでもお答えできるようにしたいと思います。
それでは、みなさんよりよいオーラルケアを!
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