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~噛む事の効能~

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すっかり秋めいて、朝晩が冷え込んできましたね。.
季節の変わり目は体調をくずす方がおおくなります、皆さまお気をつけください。

さて、今回の豆知識は「よく噛むことで食べ過ぎを防止できる?!」です。

「よく噛んで食べなさい! 」

幼少のころ、必ずお母さんから言われた言葉です。
しかし朝食などは時間もなく、まさにかきこむようにごはんを食べた方も多いはず・・・。
しかし、ここにこんな面白いデータがあります。

・卑弥呼の時代 3990回
・源頼朝の時代 2654回
・徳川家康の時代1465回

これは、一回の食事で噛む回数なのです・・・。

現代人はだいたい食事時間が10分前後、咀嚼回数は620回。
理想は1500回以上だといいます。これだと少ないですね。

咀嚼回数

~よく噛む事で得られる効果の数々~

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噛むということは、顎を発達させ歯を丈夫にし、次に消化を助け、ダイエット効果だけでなく、満腹中枢にも関係しています。.
10分以上噛むことにより満腹中枢が働き、満腹感を得ることで食べ過ぎを防ぎます。
そしてもう1つ、DIT(食事誘発性体熱産生)で、よく噛んで食事をすることによって消費エネルギーを高める働きがあるそうです。

そして、噛むことの最も重要な働きは唾液の分泌を促進すること。
唾液は身体にいい色々な酵素やホルモンが含まれています。

その中のアミラーゼという酵素は消化を助けます。

また、パロチン(唾液腺ホルモン)は別名「若返りホルモン」と呼ばれ、骨や歯の発育を助け、加齢現象を抑えます。
その他には、噛むことで大脳を刺激し、認知症を防いだり、再石灰化の作用があったりと良いことだらけなのです。

さぁ、みなさんは、お食事の際、どのくらいよく噛んで食べていますか?

 

~よく噛む事による効能まとめ~

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①消化を助ける働きがあります。
②睡液の分泌も高めます。歯の再石灰化助ける物質が含まれているため、お口の中をきれいにしてむし歯や歯周病を予防する働きもあります。
③ダイエットにも効果があると言われています。
④噛む運動は、頭部の骨、噛んだり表情を作る筋肉の成長発育にも重要な役割をはたしていますす。

このように、よく噛むことには様々な効果がありますので、みなさんもよく噛んで、健康増進に勤めましょう。

~歯の詰め物が取れた。そんな時に歯医者に行くまでやるべき事、やっちゃいけない事。~

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「歯の詰め物が取れた!すぐに診てほしい」
そんなご依頼の連絡を受ける事は多々あります。
しかし、すぐには歯医者にいけないし、歯医者を予約しても1週間先になる、なんてこともあるかと思います。
そんな時、歯医者に行くまでの間何に注意をすればいいのか、「詰め物が取れた時の対処法」を解説しようと思います。

ここで間違ったことをしてしまうと治療期間が伸びたり、治療費がよりかかるなんていう事もあります。
よく起こる事例から、間違って飲み込んでしまった時の対応まで記載させていただきます。
ぜひ、参考にしてみてください。

~歯の詰め物が取れた時やってはいけない3項目~

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①詰め物を自分で無理に戻さない

取れた詰め物を自分で無理に戻さないでください。
取れた詰め物が戻してしっかり収まってくれればいいのですが、
適合があまりいい状況ではない中で、噛んだりすると、詰め物の変形、もしくは自身の歯が割れたりなど、噛み合う歯が欠けたりする事があります。

また、取れた詰め物を無理に戻し、食事などをすると間違って飲み込んでしまう(誤飲)こともあります。

特に気を付けていただきたい事は、お子さんや高齢者の方は気管に入ってしまう事です。
これは「誤嚥」といい、非常に危険な状態になります。特に注意が必要です。

こうした理由から、取れた詰め物を無理に戻さない方がいいと覚えておいてください。

②自分で接着剤で取れた詰め物をつけない

取れた詰め物は必ず自分で接着剤で付けないようにして下さい。
当院でも、患者様で何人かいらっしゃります。
接着剤は歯科専用のものではありません。それで付けてしまうと、歯と詰め物の間に厚みができ、隙間もできてしまうのです。
そして、そこから虫歯に発展し進行します。

また、接着剤で付けてしまった場合、歯医者ではその詰め物を削り取らなくてはなりません。その時には歯自体も削らなければいけない必要もあります。
絶対に取れた詰め物を接着剤で付けないようにしてください。

③取れた詰め物はティシュペーパーにくるんで保管せず、小さい容器に保存する

よく取れた詰め物をティッシュペーパーにくるんでご持参される方々もいらっしゃいます。
ティッシュペーパーなどでくるんで置くと取れた詰め物が細い、小さいものであれば、ちょっとした力で変形します。

また、ティシュペーパーにくるんで置いて、そのまま無くしてしまったという方が数多くいらっしゃいます。
ご家族の方々などが間違えて捨てる、なんてこともありますね。

取れた詰め物は小さいタッパなどの容器に入れ、診療の時に持っていくのがベストです。

~詰め物が取れてから受診するまでの注意点~

①歯磨きはしっかりと行いましょう

歯の構造

詰め物が取れてしまった歯は、よりしっかり歯磨きをしましょう。
取れた部分の表出した歯は柔らかい象牙質(硬いエナメル質の下にある部分)が露出し、虫歯になりやすくなっています。

また、取れた部分の歯にはその分、隙間ができてしまってます。
そこに食べカスが詰まり易くなっています。詰まった食べカスが何層にも重なり(食片圧入といいます)、歯茎を圧迫し歯茎が腫れてしまう事があります。
詰め物が取れた歯をしっかり歯磨きし、虫歯と歯周病を予防する必要があります。

②取れた歯をなるべく使わない

詰め物が取れた歯では極力、その部分で噛まないようにして下さい。
硬いものは特に噛まないで下さい。

詰め物が取れてしまった歯はかなり脆くなりやすいです。
歯が割れることがあります。
前回、blogで書きましたが、成人男子の奥歯にかかる力(咬合力)は平均60kgです。
この強い力が詰め物の取れた残っている歯質の細い部分にかかると簡単に割れてしまったりもします。
しかも、その割れ方によっては、神経の処置(抜髄)が必要なこともありますし、垂直に根まで割れれば歯を抜く(抜歯)まで必要なことがあります。

詰め物が取れた歯では強く噛まず、速やかに受診しましょう。

③熱い、冷たいなど温度差のあるものを摂取しない

熱いお茶、冷たいビール、ジュースなど温度差がある飲み物や食べ物は避けましょう。
詰め物が取れた部分は神経に近いため、知覚過敏になる可能性があり、痛みを感じやすくなります。

前のblogでも前述しましたが、取れた詰め物が神経のある歯の場合、詰め物が取れると象牙質が露出しています。
象牙質には神経につながる管(象牙細管というもの)があり、この象牙細管を伝わり痛みを歯の神経(歯髄)に伝えやすくなります。

なるべく、詰め物が取れた歯の反対側で熱いもの、冷たいものを飲食しましょう。

~詰め物が脱離した時、歯医者に行く時に知っておきたい2つ~

①(補綴物)詰め物

詰め物が取れ、歯医者に行くまで2週間以内なら虫歯は進行はそこまでありません。

詰め物が取れても歯医者に行くまで2週間程度なら虫歯は進行しません。
もちろん歯医者に行くのは早期に受診しましょう。

虫歯は徐々に進む病気です。1週間程度では穴が空くような虫歯にはなりません。
平均1ヶ月くらいで初期虫歯が始まり、3ヶ月程度で虫歯が進み、穴が空き始めます。

そして、生えたての歯、神経が無い歯などは、ただ単純に脆くなっているので、早く虫歯が進みます。

いずれにせよ、1,2週間程では虫歯は進行しませんが、歯医者には出来るだけ早く受診しましょう。

②取れた詰め物は容器などに入れて持参し、受診する

詰め物は容器に入れて治療の時に歯医者に持っていきます。

取れた詰め物が金属の物で、早期であれば、虫歯や変形劣化がなければ消毒してそのまま再び付けることができます。

(例)1,2年前に作製した金属であれば、劣化などの程度も低いのでそのままセメントで再び付けることができます。
(例)4,5年前の作製した金属の詰め物で、劣化変形などにより詰め物と歯の隙間から虫歯になって取れた詰め物を再度利用する事はできません。
(例)もし、被せ物が取れた場合、さいど治療が必要となった場合、前歯などはそれが劣化して使えなくとも仮歯としては使用することもできます。

取れた詰め物は捨てずに容器に入れて治療の時に持って行きましょう。

~詰め物が取れてから長期の放置期間が経ってしまったら~

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①約1ヶ月経つと初期虫歯が始まります

歯の詰め物が取れてから約1ヶ月経つと、初期虫歯が始まります。
本来歯の表面はエナメル質(体で1番硬い部分)に守られています。
詰め物が取れた歯の表面は一度治療で削られているので、エナメル質ではありません。

その代わりに詰め物で補っていたのです。

その詰め物が取れる、エナメル質下にある象牙質が直接露出しています。
柔らかい象牙質は虫歯になりやすくなります。もともと虫歯がなければ大きく進行することはありませんが、
初期虫歯が始まっていますので、早期の治療をしないと処置はどんどん大きくいものになります。

②3ヶ月経つと歯に穴が・・・

詰め物が取れて約3ヶ月経つと虫歯が進行します。
そうするとその露出した歯質に穴が空いてきます。

口腔内は酸性、アルカリ性など歯を溶かす条件が多く、象牙細管(象牙質から神経まで繋がっている細い管)から虫歯が進行しやすいです。

細菌が神経まで入り痛みが出ると神経を取る処置が必要になります。
神経が無くなると再生する力などが弱まり、詰め物が取れて3ヶ月も経つと虫歯が進行します。痛みなどの症状が出る前に治療をしましょう。

③半年以上は経つと歯が欠ける

詰め物が取れてから半年経つと、必ずとは言い切れませんが歯が欠ける可能性が非常に高いです。
詰め物が取れた歯は、前述にもしました通り、柔らかい象牙質が多く露出しているため、内側から虫歯が進行して行きます。
残った外側のエナメル質が象牙質の支えをなくし、歯が欠けることになります。

もともと神経が無い歯の詰め物が取れるても痛みは感じません。
再生力も無く、脆い為、虫歯の進行を食い止めることも出来ず、内側から歯質を溶かし続けます。

そうすることで支えをなくしたエナメル質が薄くなり最後に破折してしまいます。
ここまで虫歯が進行すると抜歯をしなくてはならない、ということもあります。

詰め物が取れて長期の間放置すると歯が欠けて、抜歯のような重い処置になります。
その前に必ず受診し、治療を受けましょう。

~まとめ~

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詰め物が取れたばかりは痛みも無く経過することが多いです。
しかし、初期虫歯から始まり徐々に虫歯は進行してきます。

詰め物が取れてから期間が経つと治療期間が長くなり、その分費用も高くなります。

何にせよ、お口の中の不具合があるときは必ず出来る限り早めに歯医者を受診しましょう。

※注意
記載されていることは歯科の範疇で一般的に起こることです。
個体差が有りますので全ての人に共通することとは言い切れません。
詳しくはかかりつけの歯科医院にてご相談下さい。

~口の中のこぶ「下顎隆起」って何?~

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「下顎隆起」というものを聞いた事はありますでしょうか?
口の中にコブ。
それが気になっている方、もしかすると「下顎隆起」なのかも知れません。

今回はその下顎隆起が生じる原因や症状、それに対して手術は必要なのかどうか、対処法までまとめました。

~そもそも下顎隆起とは?~

下顎隆起とは、下顎の骨が局所的に大きくなってしてしまう疾患を指します。
下顎の骨が部分的に活発に成長してしまう疾患とされています。
「下顎骨」と言ってもピンとこない方がおられると思いますが、下顎隆起が生じ易いのは奥歯(小・大臼歯)の内側の部分。

詳しくは前から数えて4~7番目の歯の下の方に「骨」の固い感触を舌で確かめることが出来ます。
下顎隆起は、ちょうどその部分に多く過成長した骨の「出っ張り」と考えると分かり易いと思われます。

~下顎隆起、その特徴と症状~

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下顎隆起の特徴には、
①部分的に骨が肥大する
②奥歯近くの内側骨にに生じ易い
という二点があります。

「こぶ」状に大きくなる下顎隆起の部分の実際の大きさは、約2〜7cm程(症例によって差異あり)であり、歯の1〜2つ分の大きさのこぶ位のイメージすると分かり易いでしょう。

 

~では、実際どんな不都合があるのか?~

こぶ状の出っ張りが出来ることで疼痛が生じることはありません。最初の症状は舌で触る時などに気になる、位の程度です。
しかし、入れ歯を装着している方は注意が必要です。

歯茎に下顎隆起が生じると、「入れ歯」と「隆起部の歯茎」が擦れてしまい、痛みが生じることがあります。
また、その下顎隆起を避けて入れ歯を作成しなければいけない状態ですと、入れ歯の適合も落ちてきしまいます。
その原因で入れ歯が外れ易くなるなどの不都合も生じてしまいます。

 

~下顎隆起の原因とは?~

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下顎隆起とは、単純に言うと良性骨腫瘍に定義されます。
簡単にいえば、「あっても害のない骨」ということです。

あくまで、”良性”腫瘍ですので、ガンなどのように命に直接的に関わる悪性の疾患とは全く異なります。
しかし、下顎隆起の原因には多説あり、

○遺伝的な要因
○過剰な歯ぎしり

など様々な説が唱えられています。

 

~下顎隆起は摘出したほうがいいのか?放っておいてもいいのか?~

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「下顎隆起は手術した方がいいのか?」という質問を多く受けます、しかしこれに対しては一概に一辺倒な答えを出すことは出来ません。
前述の通り、下顎隆起は”良性”腫瘍です。それ自体に強い害が生じることはないのです。

ですから、「入れ歯などを装着に下顎隆起が不具合を生じさせている患者さん」を除いては、特に処置せず定期的経過観察してゆくだけというケースも少なくありません。

 

~入れ歯のためには手術を?~

下顎隆起は比較的に高齢者に生じやすいケースが多いです。
なので、
●入れ歯が合わない
●入れ歯と隆起部分(こぶの部分)が擦れて痛い
といった症状のために手術が必要となるケースも少なくないです。

~「話しづらい」などの場合はどうする?~

痛みの他、「話しづらくなってしまう」というのも下顎隆起の弊害の1つです。
口の中というのは、とても繊細な構造をしています。
また、舌や歯茎の神経はとても敏感で、痛みは無くとも少しでもその構造(下顎隆起など)に変化があると、
「どれだけ気になるか?」という点では、個人差はあれど見た目の変化よりもはるかにその差異を感じるものとされています。

ですので、ほんの数センチのこぶが生じただけで、凄く話しづらくなったと感じ、痛みは無くとも手術を選択する患者さんも中にはおられます。

 

~下顎隆起形成術とは?~

下顎隆起の除去手術は口腔外科の手術の中では比較的簡単なものと言われております。
「全身麻酔」ではなく部分的な「局所麻酔」で行なうことも十分可能です。
『下顎隆起形成術』はその名の通り、下顎の「骨隆起」を入れ歯や会話に支障がないように「形成」し「手術」するのです。

 

~入れ歯が下顎隆起に当たり痛いのですがどうすればいいか?~

下顎隆起の痛みが生じる原因は、主に隆起部と入れ歯が擦れてあたる事にあります。
ですから、その症状である痛みを取り除くには、「下顎隆起」、もしくは「入れ歯」の”あたり”を無くすことが治療の大前提となります。

両者の接触を無くすためには、

①入れ歯の方を削る
②骨の部分(隆起部)を削って(除去)して形を整える

この2つの考え方があります。
どちらを選択するのかは症例によって様々であり、また両者を合わせて行ない痛みが無くなるように入れ歯の調整を繰り返してゆく場合がほとんどです。

 

~応急処置~

○入れ歯と隆起部の接触を避ける

つまり「入れ歯を付ける時間を出来るだけ短くする」ことが効果的です。

 

~下顎隆起は癌にならないの?~

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前述のとおり下顎隆起は癌になりません。
「良性腫瘍」の一種と考えられていますので、それが悪性化することは一般的にははありません。

しかし、「下顎隆起のようで悪性腫瘍である疾患」というものも存在します。
つまりは勘違いして「下顎隆起は悪性ではないから放っておいて大丈夫だろう」と、口の中に生じた骨ではないイボ(腫瘍)を放置しておくことは非常に危険です!
もしも、それが放置したイボが悪性であった場合、治療する時に病変が大きくなり過ぎていて、治療が困難になってしまう場合も考えられます。

下顎隆起とそれに似た悪性腫瘍との診断は専門機関によって行なわれるべきです。
もしも上記した症状(見た目、違和感、入れ歯との擦れ等)があれば、すぐに歯科医療機関を受診し、診察してもらいましょう!

 

~まとめ~

●下顎隆起自体は良性です。癌化する心配はありません。
●下顎隆起と間違いやすい悪性腫瘍もあります。、気になる方は医療機関を受診すること。
●入れ歯をしている方は密着間が落ちてしまうので処置が必要。手術以外にも、入れ歯調整などで改善される場合もある。

いかがでしたでしょうか?
ご自身のお口の中に何か違和感を感じるような事があれば、「下顎隆起」を一つ参考に検診を受けてみてもいいかもしれませんね。

歯茎が下がる・痩せる!?その原因とは!?

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歯茎が痩せる、もしくは下がる、その症状を「歯肉退縮」といいます。
きちんと毎日しっかりと歯磨きをし、ケアをしていれば進行は遅らせることができます。

それでも歯茎が下がってしまうのなら、以下のような原因が考えられます。

①加 齢

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若い方々は少しお口のお手入れを怠っていたとしても、そんなに大きな影響は感じないかもしれません。
ですが、歯茎は一般的に「10年で2ミリ」下がると言われています。
つまり、20代に比べると、50代の方の歯茎は6ミリも下がってしまうということです。

②歯周病

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現在、一番の原因として挙げられるのが、日本の80%以上もの人がかかっているといわれている歯周病です。
歯周病になると歯茎に炎症がおき、歯と歯茎の間にプラーク(歯垢)そして歯石などがたまります。
すると炎症が進み、歯を支えている骨が溶けてしまうこともあります。

歯周病は重度になるまで自覚症状がない事が多く、気づきにくいものです。

やはり毎日の丁寧な歯磨きが予防していくにはとても重要です。

③やり方を間違えた歯磨き

実は歯磨きも要注意!
歯の磨きすぎや力の入れ過ぎによって歯茎が傷つき痩せることがあるのです。
虫歯を防ぐためにゴシゴシと強く磨く方も多いでしょう。しかし、力を入れて磨くことによってやわらかい歯茎が傷つき削れて、それが歯茎の老化につながるのです。

他にもロングストロークという大きく動かしすぎる磨き方や、サイズの合わない歯間ブラシなどを使い無理に通そうとするなどの行為も、歯茎を傷め退縮せさせてしまう原因になります。

力を入れずとも、正しい歯磨きの方法をしっかり実践することでプラークはキレイに落ちます。
ゴシゴシと力任せに磨こうとせず、マッサージをするような感覚で優しく時間をかけて磨いてあげましょう。

④噛み合わせ(咬合関係)

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歯茎が下がる原因のひとつに、噛み合わせもあります。
噛み合わせにより一部の歯が強く噛み合わさってしまう場合、その部分の歯周病や歯肉炎を伴い、歯茎が痩せて歯根が見えてくることがあります。(咬合性外傷)

また、歯軋りなども同じく、極度な咬合力が加わった場合に歯茎に影響がでます。
歯列矯正なども、歯を人工的に動かしたことが原因で歯茎が下がることもあります。なので、矯正中の方々は特にケアが重要になります。

⑤痩せた歯茎の改善・治療法は?

自分なりに丁寧に歯磨きをしていても歯茎が下がってしまうことはあります。
そして、一度下がった歯茎をもとに戻すことはそう簡単なことではありません。

ただ、難易度は高いのですが、絶対に戻らないというわけではありません。
気になる方は歯科医に相談してみることをお勧めします。

治療法としては、『遊離歯肉移植』『結合組織移植』という2つの治療法があります。
これは、他の部位からとってきた歯肉・結合組織を、痩せて下がってしまった部分に貼りつけるという外科的施術方法です。
移植してから数ヶ月後に歯肉となります。

これらの方法は医師の高い技術や患者さんの歯茎の状態に大きく関係するため、じっくりと診断を行ってもらってから治療法を決めていきましょう。
専門医のいる大学病院などで行われる事が多い施術方法です。

⑥退縮を予防する方法は?

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ここまで歯茎が痩せる・下がる原因をご紹介してきました。

しかし、この歯肉を下げる一番の原因は歯周病です。
その一番の予防方法は、やはり歯磨きの改善です。
以前のブログにも記しました通り、歯周病の進行を防ぐことが、歯茎が下がってしまうのを防ぐことに大きくつながります。

まずは、
就寝前必ず磨くことを徹底します。歯磨きをせずに寝ると口内は細菌だらけ。
寝ている間に、歯を守ってくれる唾液量がグンと減りますので、寝ている間の菌の増殖を抑えるためにも寝る前の歯磨きが大変重要です。
夜寝る前と朝起きた後、そして食後は歯磨きをする、という習慣付けをしましょう。
blog「プラーク」、「バイオフィルム」、「歯石」の違い参照

歯ブラシ選びも重要です。歯周病の進行を防ぐため「軟らかいブラシ」「小さなヘッド」のものが最適です。
歯ブラシが傷んでくると磨いている歯肉をも傷つけてしまう恐れがありますので、歯ブラシは1~2ヶ月を目安に交換するようにしましょう。
歯磨き粉は付けなくてもいいくらいですが、なるべく粒子が細かい薬用歯磨き粉がおすすめいたします。
歯ブラシは、ペンを持つように持ちます(ペングリップ)、この持ち方が余計な力が入らず丁寧に磨ける方法です。
そしてマッサージをするように、力を入れず小刻みに動かすように磨いていきます。
(blog正しいブラッシングとは?参照)

いかがでしたでしょうか?
皆様のお口の健康増進の手助けになれれば幸いです。

~お子さんのしあげ磨きはいつまで?~

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子どもの虫歯を予防するため、かかせないものは親の「仕上げ磨き」ですよね。
しかし親御さんからは、その仕上げ磨きをいつから始めそしていつまで行えば良いか基準はよても曖昧で、なかなか難しくしっかり理解できていないものです。
よくこの事についてのご質問はいつまでたっても尽きません。

今回、仕上げ磨きを続ける重要性に触れていきながら、仕上げ磨きを終了していくタイミングをご紹介していきます。

~子どもの仕上げ磨きをする二つの継続理由~

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親御さんによっては「できる限り早く自分で磨けるようにして、仕上げ磨きは早く卒業したい」と考えている方も多いと思います。

しかし、結論から言うと仕上げ磨きはできる限り継続していく必要があります。
仕上げ磨きを続けていくべき理由は大きく2つあります。

①~生えたての永久歯(幼若永久歯)は虫歯になりやすい~

幼稚園児(約4~5歳)〜小学生(約12歳頃まで)の頃は乳歯が抜け落ち、永久歯と入れ替わる時期ですが、
生えたての永久歯はエナメル質、象牙質共にまだ柔らかい状態のため、虫歯になりやすい傾向があります。
その他にも永久歯が生える過程で歯茎が痛くなる若年性の歯肉炎を起こしやすく、腫れをともなうこともあるため、
子ども1人での歯磨きでお口の中のコントロールをするのが難しくなるケースもあるのです。
ですので、歯の生え変わりの時期の虫歯予防、歯周病予防のためにも、仕上げ磨きは続けておく必要はあると言えます。

②~子どもの磨き方ではブラッシングが足りない~

実際、小学校高学年の子どもであっても、しっかりと歯磨きができている子は中々いません。
プラークを残した状態で歯磨きを終えてしまう子どもは決して少なくないのです。
例えば、歯磨きをしながらテレビを見ていたり、好きな本に気が取られてながら磨きになってしまったりなどで、歯磨きを途中でやめてしまう子も多いです。
それをサポートするためにも、親御さんが仕上げ磨きを欠かさず行っていきましょう。

~仕上げ磨きを卒業すべきタイミングとは?~

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乳歯、永久歯の萌出時期

 

前述した内容を踏まえる、仕上げ磨きを卒業する目指すタイミングは「12歳前後」と言えるでしょう。
この時期は永久歯の生え変わりもある程度完了し、磨き方に関して予防への意識も正しく持てるようになります。
また幼い頃は「空間把握能力が弱い」傾向もあり、見えづらい奥歯のなどの磨き方はイメージしづらい子どもも多いのですが、
この問題も12歳前後になると感覚が発達し、解消されるようになります。

~まとめ~

もちろんお子さんがご自身だけで歯磨きが可能であれば、12歳よりも早く仕上げ磨き卒業してみてもいいでしょう。
しかしお子さんの発育には個人差もあります。歯磨きがの技術が十分に上達しておらず、「面倒くさい」からといった理由で仕上げ磨きを卒業するのはお勧めできません。
虫歯予防のためにもできる限り手を抜きたくない「仕上げ磨き」。お子さんの歯磨きのスキルに応じて卒業するタイミングを検討してあげてください。

~歯周病・虫歯予防から見る認知症やアルツハイマーへの効果~

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みなさんの歯は現在、何本残っていますか?定期検診は受けられてますでしょうか?3~4か月ごとにお口の中の状況を把握できてますでしょうか?
実は歯を健康に保つことは、様々な病気の予防に役立ちます。
「心筋梗塞」「狭心症」「糖尿病」「骨粗しょう症」「誤嚥性肺炎」
これら、どの疾患も歯の健康状態が悪いと発症リスクが高ってしまうのです。
他にも、お口の中が不健康だと発症リスクが高まる病気は様々あり、その影響は併発しながら全身に及びます。
もちろん、認知症や若年性アルツハイマー病もその例外ではありません。
あまり関連性のないように思われる方々も多いかもしれませんが、歯周病や虫歯で、歯の残っている数が少ない人は認知症や若年性アルツハイマー病を発症するリスクが数倍も高まってしまうのです。
しかし、そうはいっても、本当に歯の健康と認知症の関係性に半信半疑の方も多いと思います。

今回はそういった方の為に、これから歯の健康と認知症や若年性アルツハイマー病との関係性について解説していきたいと思いますので、ご一読いただければ幸いです。

~歯の不健康を招いてしまう全身疾患~

歯が健康な状態とはどういった状態なのでしょう?
それは「歯に虫歯はない」「欠損歯がない」「歯肉の状態が良好」という状態です。
逆に、歯が不健康な状態とは「歯がもろい」「抜けている」「歯茎が弱い」といった状態です。

しかし、なぜ歯は不健康になってしまうのでしょう?その原因のほとんどは病気によってもたらされることが多く、
blogでも前に書かさせていただきましたが、その代表的なものは虫歯と歯周病です。

~歯周病は認知症や若年性アルツハイマー病の原因になりうる~

特に、高齢者が注意したい不健康を招く口腔内の病気は歯周病です。
この歯周病が認知症や若年性アルツハイマー病に大きな悪影響を与えます。

いくつかの実験をもとにその結果から言われております。その影響をチェックしていきましょう

~歯周病とアルツハイマー病~

国立長寿医療研究センターの研究グループは、アルツハイマー型認知症を発症させたマウスに、歯周病を発症させて、その進行度について調査を行いました。

その結果、歯周病を発症させていないマウスと比較すると、認知機能の低下、アルツハイマー型認知症に特徴的に見られるアミロイドβという物質の沈着が脳内にある海馬や皮質という部分に多く見られたのです。
この結果、「歯周病はアルツハイマー型認知症や若年性アルツハイマー病を悪化させる可能性が高い」という事がより明確にされたのです。

~では一体、なぜ歯周病がアルツハイマー型認知症を悪化がさせたのでしょうか。~

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歯周病が発生すると、口の中で歯周病原性細菌や歯周病への免疫の役割を担う炎症物質(サイトカイン)という物質が増殖します。

これら細菌や炎症物質がお口の血管から血中に乗り、身体をめぐり脳へ運ばれ、脳へ何らかの影響を与えアルツハイマー型認知症を悪化させるのではないかと考察できます。

~歯周病と血管性認知症の関連性~

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また、韓国の調査では「無症候性脳梗塞(症状がでない小さな脳梗塞)」と「大脳白質虚血病変(進行すると脳血管性認知症の原因となる病気)」と残存歯数の関係性が調査されました。
その結果、
抜けた歯数が5本以下、抜けた歯数が10本以上では人によって無症候性脳梗塞や大脳白質虚血病変のリスクが最大3.9倍にも跳ね上がりました。

なぜ、歯が抜けると脳血管性の病気のリスクが上昇したのでしょうか?
この調査では、歯が抜けるということは、先に述べた「歯周病原性最近」や「炎症物質」の影響もあり、脳の動脈硬化を進め、脳血管性認知症のリスクが高まったのではないかと言われておりされます。
歯周病を発症し増殖する歯周病菌を攻撃するサイトカインという炎症性物質が放出されます。しかし、本来歯周病をやっつける役割のサイトカインが血液中に入ってしまうことで動脈硬化まで促進させてしまうのです。

~歯数が少ないことは人の咬合(噛む力)を奪い、記憶力低下を招く~

歯周病による認知症や若年性アルツハイマー病への影響は、歯周病原性細菌や炎症物質によるものだけではありません。歯周病により、歯が抜け歯の残存数が減り、噛む力が弱まることも認知症や若年性アルツハイマー病の進行に大きな影響を与えます。

~トランスジェニックマウス実験~

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歯が抜けることは認知症の危険因子になる可能性はあります。なぜか?
そこで、考察すべく行われた動物実験を紹介します。
あるマウスの奥歯を削り餌を食べづらくし、そこから記憶や学習への影響を調べる実験「トランスジェニックマウス」と呼ばれています。
その結果は奥歯を削ったマウス、削っていないマウスを比べると学習能力に差がありました。

奥歯を削ったマウスは奥歯を削ると記憶に関係する海馬の神経細胞が減ってしまうことにありました。
しかし、ただ満足に餌を食べることが出来ず脳内に十分な栄養が行かなかったのではないか、という事とも考えられます。
そこで、改めて咀嚼する必要が無いやわらかい餌で実験した研究でも記憶を担当する脳の神経細胞が減少することが確認されました。
また、アメリカの研究でも歯周病で歯が無い人は、歯が残っている人より認知機能が低下することが分かっています。

~良く噛むことで記憶力を保持・向上~

しっかりと噛むことで、記憶力の向上が期待できます。また、噛むことは脳を活性させる事に関係した神経細胞を刺激し脳を目覚めさせることも分かっています。
また、しっかりと噛むことは律動的なリズミカル運動でもあり、ストレス解消に役立つ物質セロトニンを増やします。
よく噛むことは記憶力を低下させず認知機能を保つために必要な行為なのです。

これらの事から記憶障害と深く関係する認知症や若年性アルツハイマー病の予防・治療には、「よく噛める」ことが大切なポイントです。
この様に、硬いものを噛むことは脳の機能維持、特に記憶機能にきわめて重要です。
歯があるうちはありがたみをあまり感じませんが失って気づいたときにそのありがたみに気が付きます。

~まとめ~

歯周病予防は認知症予防になる
歯が抜ける、すなわち歯周病が進行している人は脳血管性認知症やアルツハイマー型認知症の発症リスクを上昇させることが分かります。したがって、日頃から歯周病を予防する為の口内ケアは、認知症や若年性アルツハイマー病の予防・治療に欠かせない重要なケアと言えるでしょう。
診療日程
  • 【休診日】日曜、祝日
  • 【医院所在地】東京都 北区 田端 1-24-22
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