頬の内側や舌に筋のような跡が付いていることはありませんか?
今回は頬に跡が付く原因についてお話しします。
歯列の外側には頬粘膜、内側に舌があります。
その2つに歯形の跡が付く事があり、その原因はそれぞれ別にあります。
ただどちらも共通して言えるのは、歯に頬や舌を押し付けることによって起こっています。
~頬に関しては主な原因は強い咬みしめです。~
普段、人は唇を閉じた状態(安静時)で上と下の歯は接触していないのが正常です。
しかし、
※前傾姿勢で長時間作業
※重い荷物を運ぶ
※慢性的ストレス
等が起こると人は咬みしめを起こしているがあります。
これをTCH(Tooth Contacting Habit)と言います。
通常人は1日を通して、食事の時間も含めても上下の歯が接触している時間は15~20分と言われています。、
しかし、このTHCがある方は何時間も歯同士が接触しています。
歯は下顎の骨が動くことで咬むことができ、下顎の骨を動かす筋肉(咬筋)の一つが頬にあるのです。
咬みしめているという事は筋肉を何時間も使っているということです。
これは筋トレをしているのと同じ様に筋肉が大きく肥大してきます。(腕立てをして腕が太くなるのと同じです。)
大きくなった頬の筋肉は外に張り出すと顔が丸くなり、内側には張り出すと頬の粘膜に歯形がつきます。
筋肉が大きくなることに問題ありませんが、歯が接触してしまう事は問題です。
歯が接触していると歯周病が進行したり歯が削れてしまったり知覚過敏の症状が出たりします。
~治療法~
※起床時は意識して歯を離して下さい。
※離す量は0.5~2mm程度。
※寝ている時の咬みしめは止められないので歯が削れないようマウスピースの使用をお勧めします。
次に舌に歯形が付くことに関してですが、舌が大きい場合と舌を歯に押し付けている場合が考えられます。
舌が大きい場合は経過観察ですが、舌を歯に押し付けている場合は、
・普段の舌の位置
・嚥下(物を飲み込むこと)時の舌の位置
が問題であることが考えられます。
~舌の正しい置き位置とは?~
舌尖(舌の先端)→切歯乳頭と言う上の前歯の後ろにある出っ張りに位置しています。
舌背(舌尖より後ろの部分)→口蓋(上アゴ)についている状態が正しいとされています。
なぜこの位置バランスがいいかと言うと、舌と頬の粘膜のバランスのとれたところで歯列は安定するからです。
もしバランスが崩れると歯列不正(すきっ歯やガタガタの歯並び)になってしまいます。
歯列不正になると歯周病や虫歯の原因にもなりやすいのです。
また、モノを飲み込む嚥下時に舌の位置が良くない場合、歯と歯の間から舌尖が見えます。これを乳児様嚥下と言います。
赤ちゃんがお母さんのおっぱいを飲むときはこの様に嚥下するのが正しいのですが、
その時期を過ぎてもこの様な嚥下の仕方をするのは問題があります。
起こりうることとしては、上記の様な歯列不正や開咬(奥歯が咬んでいるときに前歯が咬まない状態)が考えられます。
治療法としては普段も嚥下時も同じで意識して舌を位置付けるしかありません。
舌は全体が筋肉なのでしっかりトレーニングすると必ずできるようになります。
咬みしめや舌の位置を良くすることでお口の中の健康はかなり変わります。
装着などの特別な費用がかからず(マウスピース以外)ご自身の意識改革で改善可能なので、
是非お家にいる機会が多い今のタイミングで初めてみてはいかがでしょうか!
ご不明な点がございましたらしおばら歯科医院スタッフまでお申し出下さい。
こんにちは!田端南口の歯医者しおばら歯科医院です。
虫歯治療や歯周病治療、抜歯、インプラントの手術の時など幅広く用いられる麻酔注射。
皆さんも一度はご経験あるのではないでしょうか?
さて、麻酔とは歯の神経にお薬を作用させ、
処置の痛みを感じさせないようにするもので、
スムーズで安全な治療の為に欠かせないものとなっています。
~当院における麻酔の手順~
①表面麻酔
まず、当院では表面麻酔の塗布から始まります。
お口の中は感覚が鋭く痛みや違和感に敏感ですので、できるだけしっかりと痺れさせておくことで針の痛みをなくすことができます。
②浸潤麻酔
表面麻酔のお薬をしみわたらせてから注射針を用いて行います。
下のあごは骨が分厚いため薬がしみわたりにくいことがあります。
痛みを軽減する工夫として当院では…
従来の注射針よりも細い針を使用しています。
※もちろんディスポーザブル(使い捨て)です。
そして、麻酔薬が注入される違和感を軽減させるため為、麻酔薬を一定の速さで注入するために電動注射器を使用し更に違和感を軽減させます。
~二種類のお薬を使い分けています~
①オーラ注
このお薬は作用時間が長く、麻酔効果も強いものになります。
歯科以外にも使われている非常にポピュラーなお薬です。
②スキャンドネスト
こちらのお薬は作用時間が短く、持病がある患者さんも安心して使うことができます。
なので、前回の治療で麻酔がなかなか切れなくて不快だった、気分が悪くなった。などという方はこちらを使います。
このようにできるだけ痛くしないための工夫を行っています。
今迄患者様が抱いていた『怖い!もう通いたくない歯医者さん』という認識から
『この歯医者さんなら通えるかも!』と思って頂けれる情報となれば幸いです。
こんにちは!
今回は歯科医院の中でのお話しをしようと思います。
歯科医師や歯科衛生士、歯科医院の中の職種は何で区切られているのでしょうか?
そこで、今回は歯科衛生士の役割についてお話しします。
~歯科衛生士の仕事~
患者様のお口の健康作りとお口のケアで,そして笑顔のある健康な生活をサポートします。
歯科衛生士は,患者様の生涯にわたって歯、お口の健康に携わり人の役に立つことができる仕事です。
歯,お口の健康とは,
「自分の歯でおいしく食べる」
「楽しく会話する」など,
患者様が健康でハツラツとした生活を送るための基本です。
また,ここ近年では「お口の健康と全身の健康」の関わりが更に明らかになり,その上で歯科衛生士が活躍しています。
歯科衛生士は、歯科疾患予防及びお口の衛生状態の向上を図ることを目的としています。
患者様方のお口の健康づくりをサポートしていく国家資格の専門職です。
仕事の内容は,次の3つの業務として定められています。
①歯科予防処置
②歯科保健指導
③歯科診療補助
①歯科予防処置
人が歯を失う原因の代表格が,「虫歯」と「歯周病」です。
この2つを歯科の二大疾患といい、国民ほとんどが罹患しています。
つまり、虫歯と歯周病を予防することができれば,口腔内の健康を保つことができるのです。
そこでそれを予防する処置として,
「機械的歯面清掃」:歯垢(プラーク)や歯石など,お口の汚れを専門的に除去する。
「フッ化物塗布」:歯質強化のためのフッ素塗布。
などを行います。
②歯科保健指導
虫歯や歯周病は生活習慣病が大きく関連します。
そのため治療よりも予防,さらに,患者様自らが生活習慣を改善することが大切です。
正しい生活習慣やセルフケアを実行するための歯科衛生士などが行う専門的な支援が不可欠なのです。
そのため,歯科保健指導とは,幼児期から高齢者まで、それぞれのライフステージにおいて,また健康な人、病気や障害のある人など,各々の必要な支援なのです。
その中で歯磨き指導を中心に,お口の清掃指導は,セルフケアのスキルアップを専門的支援する大切な仕事です。
また,寝たきりなどになっている要介護者に対する訪問口腔ケアも重視されています。
最近では食物の食べ方、噛み方を通した食育支援,
高齢者や要介護者の咀嚼や飲み込み力を強くする摂食・嚥下機能訓練、なども保健指導の分野として注目されているのです。
③歯科診療補助
歯科診療とは、歯科医師を中心とした「チーム医療」です。
その中で、歯科衛生士は歯科医師の診療補助するとともに,歯科医師の指示で歯科治療の一部を担当するなど,歯科医院の一つのチームとして患者さんの診療にあたります。
また,歯科医師と患者さんと、コミュニケーションに配慮しながら,トータル的信頼関係をとても大切にしています。
しおばら歯科医院では,歯科衛生士の技術やコミュニケーション方法を向上する努力を怠らないように、
予防に対する知識と技術,患者さんとのコミュニケーションの取り方などを学び,更によりよい治療を目指した取り組みを続けています。
皆様こんにちは!
田端南口の歯科医院、しおばら歯科医院です。
「stay home」
現在、自粛をしなければいけない中、小さいお子様から、成人までしっかりお口の中のケアが普段より大切になってきます!
特にお子様は生活のメリハリを付けにくい中、歯ブラシ習慣はちゃんと守られていますでしょうか?
そして、歯科医院に行きたくてもなかなか行けない人も多いのでは?
今回は自分でも歯周病のセルフチェックできるような項目も準備しました。
ぜひチェックしてみてください!
では、まず歯周病の原因からお話させていただきます。
~歯周病の主な原因~
歯周病の基本でまず知っておいてほしいのですが、歯周病とは細菌感染症の病気であるということです。
その原因には「菌」が挙げられます。
そして、菌に感染するだけで歯周病を発生するわけではないのです。
歯周病の本質は、「常在菌一部と宿主抵抗力のバランスが崩れることによって歯周組織破壊が生じること」です。
簡単に言うと、悪さをする菌を少なくするだけでなく、体の状態も良くしていなければ歯茎は悪くなってしまう可能性がある、という事なのです。
歯周組織は簡単に言うと歯を支えている顎の骨や歯の周りの歯ぐきのことを言います。
一概に、歯周病になるのは菌だけが原因とは言い切れないのです。
◇プラーク「菌」による原因◇
プラーク(菌の塊)は、1種類だけではなく、非常に様々な菌によって構成されています。
全ての菌が歯に付着する能力があるわけではないのですが、プラークは歯の面に付着する能力を持った菌種が歯面に定着します。
そして、歯面に付着することのできない細菌が、すでに歯面に付着している菌種と結合することのできる菌種が積み重なります。
そこからさらに、他種の菌がどんどん積み重なって状態を悪くしていくのです。
この菌の中に「レッドコンプレックス」という菌種が含まれ、歯周ポケットといわれる歯と歯茎の溝のに菌が入り込んでいくと、歯周病はどんどん進んでいきます。
◇プラーク以外による原因◇
プラーク以外にも原因はあります。
歯周病というのは、先ほどお話させていただいた通り、
「常在菌一部と宿主抵抗力のバランスが崩れることによって歯周組織破壊が生じること」です。
宿主=自分自身
自分自身の抵抗力が低いと歯周病は少ない菌数でも進行してしまうのです。
どんな原因があるのかというと主には
・生活習慣(喫煙etc…)
・全身疾患(糖尿病etc…)
・遺伝的要因(ご家族で歯周病といわれている人がいるetc…) などがあげられます。
自分の免疫が下がっていると、歯周病の進行をより進めてしまうので、特に糖尿病などの持病をお持ちの方は要注意です。
歯医者さんでの定期的なクリーニングがより大切なのです。
~歯周病の症状からセルフチェック~
歯周病かどうかは、正確には歯科医院での検診が一番です。
セルフチェックとして以下の項目で自分が何項目当てはまるのかチェックしましょう。
①起床時口の中がネバネバする。
②ブラッシング時に口腔内から出血する。
③口臭が気になる。
④普段から歯肉がむずがゆい違和感がある。
⑤歯茎が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっています)
⑥硬い物が噛みにくい。
⑦歯茎が下がり、歯が長くなったような気がする。
⑧前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる。
※上記の項目3つあてはまった方
油断は禁物です。
歯医者さんでの検診予防をお勧めします。
今後も定期的なクリーニングとともに正しい歯磨きを続けましょう。
補助器具などのケアグッズもこの機会に見直し、より健康的なお口の中を維持しましょう。
※上記の項目6つあてはまった方
歯周病が中等度進行している可能性があります。
早期に歯医者さんの検診の予約を取りましょう。
今後の治療についてもしっかり聞き、歯周病治療、定期的なクリーニングを継続しましょう。
※上記の項目全てあてはまる
歯周病の症状がかなり重症度まで進行している可能性があります。
検診、レントゲン撮影などを行い、ご自分の状態をしっかり把握し、
早期に歯医者さんの検診の予約を取り、適正な治療を受け、継続的なクリーニングを受けましょう。
また、できることであれば歯周病の菌検査も受けられることをお勧めします。
皆さんいかがでしたでしょうか?
30~40歳前後でチェックが多いかは特に要注意です!
もしかしたら、かなり進行しているかもしれません…。
気になるところがあれば、すぐ検診を受けましょう!
~歯周病検査・治療~
◇歯周病の検査◇
歯周病の検査は基本的には保険診療です。
歯周病菌がお口の中にどれくらいいるのかということをしっかり把握することで、より自分のリスクを知ることができます。
歯周病のリスクに応じて治療方法が変わります。
ぜひ、みなさんにも受けていただきたい検査です。
◇歯周病治療◇
まずは、お口の中のレントゲン撮影と歯周病の検査を行わせていただきます。
そこからの分類は以下の通りです。
*軽度歯周病
歯肉より上についている歯石除去がメインです。
しかし病状によっては歯肉の中の歯石まで取らせていただきます。また、歯磨き指導を行わせていただきます。
自分でしっかり磨けるようになり、治療後のセルフメインテナンスを行うことができます。
また、一人一人にあったケアグッズもご紹介させていただきます。
*中等度歯周病
歯磨き指導をまずは行わせていただきます。
加えて、徹底した歯石除去、歯肉の中に入ってしまった歯石を重点的に除去させていただきます。
*重度歯周病
中等度のかたと歯周病の治療方針はほとんど同じです。
しかし、その後歯ぐきの改善が見られなかった場合には、歯周病の外科的な治療の対象になることもあります。
また、状態によっては抜歯なども状況によっては必要になります。
参考blog:(「プラーク」、「バイオフィルム」、「歯石」の違い)
~まとめ~
歯周病について簡単にお話をさせていただきました。
歯周病というものは、自覚症状が無い状態で進行してしまします。
なので、早期に対応することが大切なのです。
まずは、検査を受けていただくことをお勧めします!
ぜひ、検診のご予約お気軽にご連絡下さい!^^
~抜歯後の注意点とは?~
皆さん、歯医者さんで歯を抜かないといけないと言われたことはありますか?
抜かないといけないのは分かってるけど、抜歯をするのは怖い、抜歯後の痛みが怖い、色々な心配な部分があるかもしれません。
そこで、今回は抜いた後に気を付けるべき点をご紹介します。
抜歯直後は血が止まるまでガーゼを噛みます。
抜歯直後にガーゼを噛むことで、血を止めます。
その後も少し唾に混じるように血がにじんできますが、止まるので心配いりません。
家に帰っても血が出てくるようでしたら、清潔なガーゼを再度噛んでみてください。
~当日の強いうがい(含嗽)は避ける~
抜歯後の傷口は、血がかたまりのようにかさぶたになって治っていきます。
うがいをすると、そのかさぶたが取れてしまい、治りが遅くなります、なので強いうがいは避けてください。
~抜歯後の当日は激しい運動、長風呂、飲酒、タバコは避ける~
運動、入浴、飲酒などの血行の良くし過ぎてしまう行動をとると、血が止まりにくくなってしまいます。
早く治すためにも、数日間は激しい運動などを避けてください。
逆に煙草などは末梢血管を縮めてしまうので、傷口の治りを悪くしてしまいます。
~抗生物質はもらった分を必ず飲みきりましょう~
痛み止めは痛くなければ飲まなくても結構ですが、抗生物質は処方された分を飲みきることでその効果があります。
必ず最後まで服用なさってください。
~食事はなるべく反対側の歯で柔らかいものを食べる~
硬いおせんべいなどを抜歯した側の歯で噛むと、傷口に傷をつけてしまうかもしれません。
当日は極力柔らかいものを食べるようにしましょう。
~頬が腫れても冷やさない~
腫れて熱を持っている時、冷たいタオルを当てると楽になります。
ただし、冷やしすぎると血行が悪くなり、治りが遅くなります。
冷えた湿布もやめておいてください。
腫れたり、青くなったりしても、1~2週間で治っていくので、ご安心ください。
~症状が悪化する前に抜くことで、術後の腫れなどの心配も少なくなります。~
抜く必要があると判断された歯は、なるべく早期に抜くようにしましょう!
皆様こんにちは!
日頃よりしおばら歯科医院をご利用いただいている皆様におかれまして、
お願いしている注意事項を守っていただきありがとうございます。
おかげさまで大きな事故なく医院運営をできています。
現在、新型コロナウィルスによって世の中の風潮がかなり変わりました。
そこで、今回はしおばら歯科医院が行っている感染症対策を今日はお伝えいたします!!
これはこれからご来院いただく方の選択の上での参考に、と思い今回はこの題材とさせていただきました。
【当院での感染防止対策】
・受付にビニールシートをかけました。
・待合室の椅子の間隔を空けソーシャルディスタンスを取っています。
・患者様の受付での手指消毒の徹底
・空気清浄機でのウィルス対策の徹底
・待合室のおもちゃの禁止。
・医院の窓を開けた換気
・口腔外バキュームによる飛沫の飛散防止の徹底
・スタッフ(受付スタッフも含め)、帽子、グローブ、シールドマスク着用
・定時で次亜塩素酸消毒を院内全域行います。
自動ドアのボタン、
ありとあらゆるドアノブ、
取っ手、PCのキーボード、
マウス、
タブレットの画面、
事務作業をする棚の周り、
引き出しのとって、
電話、
スイッチ、手すりなどなど…
・ウォーターサーバーの使用中止
共通して触る場所を減らすため、ウォーターサーバーの使用を中止しています
・図書の撤去
・スタッフの行動自粛
飲みに行ったり、遊ぶのは皆したいものです。
ですが、今は「もし自分が健康保菌者になってしまって患者様にうつしたら」…と考え、全員が徹底して仕事以外での外出を控えています。
一人暮らしのスタッフも多いですが、GWも帰省せずに残りました。
・患者様ごとの器具機材の滅菌消毒
これはもともと行っておりましたので、そのまま継続していますこのように、考えうる様々な対策を行って診療にあたっています。
しかし、ウイルスは目に見えません。
絶対はありません。今は私たちも「来てください、やめてください」が言えないのです。
上記のような対策をうえの歯科医院では行っています。それを知ったうえで、いらっしゃる、やめておくを患者様がご判断いただければと思います。
また、発熱・風邪症状がある方は2週間以上開けたうえでのご来院をお願いしています。ご協力お願いいたします。
ご自宅での時間が増え、食べ物をつまむようになった…など生活習慣が乱れている患者さんも増えています。
ぜひ、食べたら磨く、食べる時間を決める、などの基本的習慣の徹底をお願いいたします。
また、銀歯が取れた、顎がいたいなど、ストレスにより歯ぎしり食いしばりでは?という患者様も増えています。
お風呂に使ってリラックス、顎の周りをほぐす、日中の食いしばりは意識してやめるなどで緩和できることもあります。
が、痛い時はご連絡ください!
後は、笑って免疫力を上げていきましょう!
~味覚異常について~
今後日本における超高齢社会において、
「味が感じられない」
「味が美味しくない」
などの味覚異常を訴える方が増えてます。
味覚とは、人が最後まで美味しく食事を摂り、生活を充実させていくためにたいへん重要な要素です。
今回は味覚を感知し、そのしくみや味覚障害の原因などについて紹介します。
味覚には甘味、酸味、塩味、苦味を「基本4味」といいます。
そこに「うま味」を加えて「基本5味」とする場合もあります。
そもそもヒトを含めて動物には、
味覚系を用いて食物の評価を
・栄養性(糖やアミノ酸濃度)
・毒性
・腐敗性
・塩濃度
に分けます。
苦いものは毒性があるとか、酸っぱいものは腐っているというように食べるものを選択してきたわけです。
~味を感知するしくみ~
味の感知器官と聞くと、「舌」だと答える方が多いでしょう。
間違いではありません。ですが、口腔内に取り込まれた食物は、主に舌上に存在する味蕾という受容体で感知されます。
味蕾はタマネギ状の形をしており、約50〜100個の細胞からできています。
味蕾によって感知されたその情報は味蕾の味孔にある味覚受容体を通し、味覚神経へ伝達されます。
外傷や観血処置の偶発事故などで味覚神経系を傷つけてしまうと、当たり前ですが、ながら味覚喪失することになります。
傷ついた側は味覚をまったく感じなくなります。
~味覚障害~
味覚障害とは、味覚の感度低下、味覚消失する状態を差します。
日常生活から考えられる原因としては、
・亜鉛不足
・加齢変化による味覚の減退
・嗅覚低下をともなう味覚の感度低下
などが挙げられます。
対処法として挙げられるのはは、
・亜鉛不足を防ぎ亜鉛補給
1日に必要な量は約15mgですが、通常は食事から摂ることで十分なのです。
しかし、ここ近年ストレスや薬の副作用の様に急激な変化が起こった場合には、亜鉛を少々多く摂る方が良いと考えられます。
・魚介類のカキ
・ごま
・海藻
・大豆
・ブロッコリー
など亜鉛を多く含む食品を摂るよう日頃から心がけましょう。
以前までは、加齢による感覚器が鈍ってくることから高齢者に多いものだと言われていましたが、
最近ではストレスにより10代20代といった若い世代にも味方障害が増えていることがわかっています。
他に挙げられるのは、
・過度なダイエット
・食事制限
・睡眠不足
などが原因で味方障害を引き起こすこともあります。
日々の生活における栄養摂取を気をつけて、対処していきましょう。
皆様こんにちは。
田端南口のしおばら歯科医院です!
新型コロナウイルスの猛威もあとひと踏ん張りといった所。今が、そしてこれからが肝心な時です。
自分たちにできることを確実に行い、感染も予防していきましょう。
まずは、落ち着いて行動することが大切です。
そんな今日は感染予防の一つ、「手洗い」のお話していきます。
感染予防の要にもなる手洗いについてです。
今だからこそ、皆さんの参考になることもあると思います!
~感染対策の基本~
感染とは?
「感染」とはウィルスや細菌等の病原体が生体侵入し、臓器や組織内で増殖することをいいます。
「感染症」とは病原体によって発症する疾病です。
発病すれば「顕性感染」、発病しなければ「不顕性感染」と言います。
免疫によって病原体に対して生体が抵抗力を備えていることで、
病原体に対して生体の感受性が高い顕性感染と生体の感受性が低い不顕性感染の2つが存在するのです。
したがって、感染しても必ずしも発症するとは限りません。
「感染連鎖」の要因三つ
感染源・感染経路・感受性宿主の3つの要因が満たされることを感染連鎖と言います。
この感染連鎖が成立することで感染症となります。
「感染源」:原因病原体の存在や量、さらには感染性の強さなどによって脅威は異なります。
「感染経路」:接触感染、飛沫感染、空気感染によってその経路様々異なります。
「感受性宿主」:感染源が宿主内(体内)に侵入する経路となる感受性部位によってその抵抗性が変わります。
~感染対策~
感染対策では、この感染連鎖の三つの要因を断ち切る対策がもっとも重要とされています。
その対策を感染制御と言い、のためには何をしたらいいのでしょうか?
当院では感染予防のため機材や器具の滅菌を徹底して実施しております。
しかし、院内のドアノブなど、色々な所にも感染のリスクは実はあります。
もちろん、そこも消毒しています。しかし、目に見えない感染源を完全に除去することは不可能に近いのです。
なので、感染経路のシャットアウトが予防手段として挙げられます。
感染経路のうち、汚染された手指による感染が実は最も多いのです。
そのため、手洗いや手指消毒が大切になります。
~手洗いのポイント~
この時期だからしっかり学ぼう!感染予防と手洗いのポイントについて!
この写真が手洗いや手指消毒が不十分になりやすい部位です。
・普通に注意を要する箇所
・比較的注意を要する箇所
・もっとも注意を要する箇所
特に親指全体や指先、指と指の間は不十分になりやすいので注意が必要です。
~手洗いで特に注意するポイント~
この時期だからしっかり学ぼう!感染予防と手洗いのポイントについて!
①手の平を軽く合わせ、水の飛散を抑えながら指先と手首を流水下で一直線にする。
②石鹸を適量採り、手・手首まで洗える量が必要なため、必ず適量採るようにしましょう。
③指先は念入りに擦り洗う、手のひら、手の甲を洗います。
指先や爪の間の細かいところは意識しないと十分に洗えません。
④親指を手のひらで包み、回しながら洗う
⑤手首を握りまわしながら洗う
手首も含めて念入りに洗います。
⑥流水下で十分にすすぐ。残った石鹸は手荒れの原因になりますので、洗い残しがないか確認しながらしっかり洗い流しましょう。
⑦ペーパーは水分を吸わせるようにして拭い取る。
~追記:注意するポイント~
※できれば温水はお勧めしません
温水は手荒れを引き起こしやすいため、使用を控えましょう。
手荒れがあるときには特に避ける必要があります。
水温を確認すことによって、手荒れを防ぐことができます。
また、手洗い後は保湿を心がけるようにしましょう。
※石鹸のすすぎ時間を短く終わらないようにする
石鹸の洗い残しがあると、手荒れを起こすため、十分にすすぎます。
※水量を多くしないように注意
汚染物質と共に水跳ねを起こすため、水の出る量にも気を付けましょう。
以上が手洗いのポイントです。
少しでも皆さんの参考になり、
皆さまのたくさんの不安が少しでもなくなるよう、
自分たちにできる一つ一つ行っていきましょう。
しおばら歯科医院では十分な換気を心がけ、
いつも以上に器具機材の滅菌消毒を心がけております。
そして、院内で患者様の手の触れるところは定期的消毒を行わせていただいております。
これからも、安全な医療を提供できるようにスタッフ一同励んでまいります。
歯科治療における保険適用の場合、使える歯科材料というのは決まっています。
前歯は見える表側は白いレジン(強化プラスチック)で作られますが、臼歯部の場合、金属の被せ物しか選択肢がありませんでした。
しかし、近年保険改定が行われ、小臼歯と大臼歯の一部に白い被せ物が選べるようになりました。
それがCAD/CAMです。
~CAD/CAM冠~
このあまり聞きなれないCAD/CAM冠とは、保険適用の白い被せ物です。金属材料を一切使っておりません。
プラスチック素材であるレジンとセラミック(陶器素材)を混ぜた混合素材です。
小臼歯(前から4番目5番目)は笑ったときに目立つ部位でもあります。
今迄はこの部分が銀歯であることにコンプレックスを感じることもあるでしょう。
保険外の自費診療なら、部位に限らず白く美しい歯にすることができますが、そのぶん費用が高くなってしまいます。
その点CAD/CAM冠は、「保険適用で白い被せ物を手に入れることができる」という大きなメリットを持ち合わせているのです。
また金属を一切使わないため、
※金属アレルギーの心配がない
※他金属によって歯ぐきが黒ずむ「メタルタトゥー」が起こらない
などのメリットもあります。
反対にCAD/CAM冠のデメリットは、適用できる部位が限られることです。
そしてレジンが使われているため年数が経つと変色しやすいこと、強度がそこまで強くなく、割れやすいこと等が挙げられます。
~CAD/CAM冠の適用部位について~
審美的なメリットが大きいCAD/CAM冠ですが、適用部位は
①小臼歯
②条件付で下顎の第一大臼歯
のみとなります。
大臼歯の場合、上顎大臼歯および下顎第二大臼歯には保険適用となりません。
保険で安く修復したい場合は、銀歯になります。
また、下顎第一大臼歯の場合も、細かな条件がクリアされた場合のみ適用となります。
詳細はかかりつけの歯科医院に聞いてみましょう。
かつ歯質の残存具合、根状態、残存歯の数によっては、小臼歯でも銀歯のほうが適しているケースもあります。
そのためCAD/CAM冠の適用は歯科医師の判断によります。
というのも、CAD/CAM冠は若干強度に不安があるためです。
特に第一大臼歯にCAD/CAM冠を使用する場合、歯質がたくさん残っていることが重要です。
第一大臼歯は、咬合において非常に大切な役割を持っており、強度が必要となります。
しかしCAD/CAM冠は強度の高いセラミックが混ざっているとはいえ、強度の弱いレジンの成分が含まれているため、強度に不安が残るのです。
そのため歯質が少ない場合などは、CAD/CAM冠による修復治療は困難と考えられます。
~経年劣化とプラークの付きやすさが欠点~
適用部位以外に気をつけなければいけないことは、
※経年劣化による変色
※プラークの付きやすさです。
レジンは年数が経つにつれて汚れを吸収し、何年も使っていると変色してしまいます。
またセラミック含有とはいえ、オールセラミックと比べると表面がややザラついており粗造です。
そのためプラークがつきやすく、二次カリエスのリスクを持ち合わせています。
しかし審美性に優れており、金属アレルギーなどの心配もないため、
歯質の残り具合によっては小臼歯にはおすすめの素材といえるでしょう。
~そもそも虫歯ってどうなっちゃうの?~
お口の中の問題は、小さな子から高齢者の方まで、年齢を問わず発症する病気です。
しかし、虫歯は心がけ次第で防ぐことが可能です。
そこには大きく食生活と生活習慣が深く関わっています。
今回は、虫歯を予防するための食生活と生活習慣についてお話をしていきます。
~虫歯とは何?~
虫歯とは、ミュータンス菌などのお口の中で悪さをする虫歯菌が作り出す「酸」によって歯が溶ける病気なのです。
そしてミュータンス菌が、その「酸」を作り出すために必要なものは「砂糖」です。
食べかすの中に含まれる砂糖は、ミュータンス菌が棲みつく原因となり、虫歯を作る元凶なのです。
しかし虫歯は一日でいきなりなるものではありません。
虫歯になる前の段階として、歯の表面が酸によって溶ける「脱灰」という状態になります。
この「脱灰」が進行するとやがてエナメル質に穴が開いて齲蝕、わかりやすく言うと「虫歯」に進行してしまうのです。
また虫歯になるのは、4つの要因が重なることで起こることも分かっています。
それは、
①虫歯菌の存在
②糖分(砂糖)
③時間
④歯質
の4つです。
虫歯菌が存在すると、誰でも虫歯になる可能性は出てきます。
そこへ虫歯菌のエサとなる砂糖が長時間お口の中に留まることで、虫歯菌は増殖し虫歯になるリスクは高くなります。
また歯質が虫歯菌に対して強くなければ、歯が溶けやすくなって虫歯へ進行しやすくなってしまいます。
~では虫歯にならないためにすべきこととは・・・。~
いくら頑張って歯磨きをしても、虫歯になってしまう・・・。
このような方々の質問は非常に多く聞かれます。
歯磨きは虫歯予防の基本ですが、歯磨きを頑張っても虫歯になりやすい人は、
食生活など生活習慣の見直しが必要かもしれません。
~砂糖を含んだ飲食物を控える~
上記の通り、砂糖はミュータンス菌の格好のエサです。
砂糖をたくさん含んだお菓子、ジュースなどを摂取しすぎないようにしましょう。
特に炭酸ジュースや乳酸菌飲料はお子さんが好んで摂取しやすいため、与え過ぎに注意が必要です。
またスポーツをやる方々は、スポーツドリンクも意外と砂糖を含んでいるものがあります。
どちらも、普段からの常飲しないほうが良いでしょう。
~お子さんの間食は時間と回数を決める~
お菓子やジュースを口にする時間や回数をきちんと決めることは、虫歯予防に非常に有用です。
一日に何度もお菓子を口にしないよう、時間と回数はきちんと決めておくと良いでしょう。
~歯質の強化~
普段から、虫歯になりにくい強い歯を作ることも大切です。
小魚や海藻など、普段の食事でカルシウム、ミネラルをたくさん摂るように心がけましょう。
またフ、ッ素を摂り入れることで歯質を強くする事もできます。
日常の歯磨きでフッ素入り歯磨き剤を使用する、歯科医院で定期検診でフッ素塗布をしてもらうなど、
虫歯に対して歯を強化しておく必要があります。
中には、歯磨きが適当であっても全く虫歯にならない人もいます。
これは元々の歯質や、持っている虫歯菌が少なさなどが考えられます。
これに対して虫歯になりやすい人は、虫歯になりやすいことをしっかりと自覚したうえで、
上記した注意点に十分配慮して生活を送るようにして下さい。
また定期検診は必ず欠かさず受診し、お口の中に異常がないかどうかチェックしましょう。
虫歯は予防が可能です。
毎日のケアに加え、虫歯になりにくい食生活や生活習慣を送り、
歯科医師から適切なアドバイスを受けてトラブルから歯を守りましょう。
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