~味覚異常について~
今後日本における超高齢社会において、
「味が感じられない」
「味が美味しくない」
などの味覚異常を訴える方が増えてます。
味覚とは、人が最後まで美味しく食事を摂り、生活を充実させていくためにたいへん重要な要素です。
今回は味覚を感知し、そのしくみや味覚障害の原因などについて紹介します。
味覚には甘味、酸味、塩味、苦味を「基本4味」といいます。
そこに「うま味」を加えて「基本5味」とする場合もあります。
そもそもヒトを含めて動物には、
味覚系を用いて食物の評価を
・栄養性(糖やアミノ酸濃度)
・毒性
・腐敗性
・塩濃度
に分けます。
苦いものは毒性があるとか、酸っぱいものは腐っているというように食べるものを選択してきたわけです。
~味を感知するしくみ~
味の感知器官と聞くと、「舌」だと答える方が多いでしょう。
間違いではありません。ですが、口腔内に取り込まれた食物は、主に舌上に存在する味蕾という受容体で感知されます。
味蕾はタマネギ状の形をしており、約50〜100個の細胞からできています。
味蕾によって感知されたその情報は味蕾の味孔にある味覚受容体を通し、味覚神経へ伝達されます。
外傷や観血処置の偶発事故などで味覚神経系を傷つけてしまうと、当たり前ですが、ながら味覚喪失することになります。
傷ついた側は味覚をまったく感じなくなります。
~味覚障害~
味覚障害とは、味覚の感度低下、味覚消失する状態を差します。
日常生活から考えられる原因としては、
・亜鉛不足
・加齢変化による味覚の減退
・嗅覚低下をともなう味覚の感度低下
などが挙げられます。
対処法として挙げられるのはは、
・亜鉛不足を防ぎ亜鉛補給
1日に必要な量は約15mgですが、通常は食事から摂ることで十分なのです。
しかし、ここ近年ストレスや薬の副作用の様に急激な変化が起こった場合には、亜鉛を少々多く摂る方が良いと考えられます。
・魚介類のカキ
・ごま
・海藻
・大豆
・ブロッコリー
など亜鉛を多く含む食品を摂るよう日頃から心がけましょう。
以前までは、加齢による感覚器が鈍ってくることから高齢者に多いものだと言われていましたが、
最近ではストレスにより10代20代といった若い世代にも味方障害が増えていることがわかっています。
他に挙げられるのは、
・過度なダイエット
・食事制限
・睡眠不足
などが原因で味方障害を引き起こすこともあります。
日々の生活における栄養摂取を気をつけて、対処していきましょう。
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