田端の歯科・歯医者、しおばら歯科医院 痛くない・怖くない歯医者です 

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田端の歯科・歯医者、オンライン診療予約

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~いい歯医者さんの選び方10のポイント~

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現在、歯科医院と歯科医師は過剰時代に突入したといわれています。
日本全国、歯科医院の数は70,000軒近く。コンビニの1.5倍という報告があります。

もちろんこれには地域差があり関東、特に東京などにはコンビニの2倍を超える過密エリアもあるのです。
これを多いと考えるか少ないと考えるか、患者様にとってはそれぞれですが、この状況には色々な課題が含まれています。

歯科医院といっても開業して何十年というベテラン、新規開業、1日の患者数が数人のところ、百人に近いところ、予約がすぐとれるところとなかなかとれないところ、など本当にさまざまです。
となれば、患者さんによっては希望に合うところもあるかもしれませんが、合わないところも多く出てくるのは当然でしょう。
医療機関といってもそれを運営しているは人間です、考え方や治療方針などの相違は当然でてきます。

~開院が加速している歯科医院の現状~

現在、厚生労働省の調査によると歯科医院は増加傾向にあります。
こうした状況をみると、まだまだこれからも歯科医院過剰傾向に終わりはほぼ見えない状況です。

このような状況の中、歯科医院はどうやって患者さんを集めるか、そこが個々の歯科医院にとって死活問題となります。
20年前と比較しても確実に現在のほうが厳しい状況の中、集患にとらわれて診療がおざなりになってしま医院も多く、歯科医院によってはトラブルに発展するケースがあると聞きます。
こんなトラブルは患者様にとっては「運が悪かった」だけでは済まされませんよね。

つまり、今や患者様側に「信頼できる歯科医院選び」ができる力を養っておく必要があります。
歯科医院選びは同じ治療でもその結果が大きく左右されます。
高齢化社会のに突入するこの長い一生の中、快適な歯科医院通院を過ごすため、重要なポイントといえるのではないでしょうか。

※歯科医院が多い現状
※玉石混交の歯科医院
※歯科医院を見極める目が患者に必要

では、どういったポイントに気をつけて歯医者さんを選べばいいのでしょうか。

~知っておきたい10のポイント!現代の「良い歯医者さん」の選び~

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ここでは「間違いのない歯医者さんの選び」の11個のポイントに絞って紹介します。
ねるべく簡単にポイントだけを読んでいただければ内容が理解できるようになっています。

では、良い歯医者さんを選ぶ11のポイントをご紹介致します。

①治療説明をしっかりとしてる

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患者さんは大体の方が虫歯になりたくてくる方はいないと思います。
本来、定期健診などでしっかりメンテナンスする事をお薦めしてはいますが、中には何年かぶりに歯科医院に受診されるかたも多くいらっしゃいます。
そんな不安を抱える中、一つ一つの治療に対してきちんと検査し、現状、治療方針、選択肢を説明し、患者さんの不安を取り除き信頼関係を築こうとする姿勢は治療の満足度を大きく左右します。

②清潔な院内

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基本的にキレイな院内の所は印象も良くなります。誰も汚い所はなるべく選びたくないはずです。
そして清潔なことに加え、院内感染予防の徹底が行き届いた清掃や整理整頓は患者様の安全性とモチベーションを高めてくれる重要な要素の一つです。

③予防に力を入れている

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歯医者は痛くなってからの治療はもちろん必要です。
ですが、痛くなる前に未然に口腔内の異常を予防できる事に力を入れていることが、これからの歯科医院として健康をサポートする高い使命感の現れであり、
患者様が歯科医院を選択する大きな要素といえるでしょう。

④チーム医療が出来ており院内の雰囲気が良い

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歯科医師とスタッフとの連携がうまくできていてる事は治療をしていく上でとても重要な事です。
中々、患者様にはわかりづらい所ですが、院内の雰囲気が明るい歯科医院なら安心できるといえるでしょう。
歯科医師、スタッフがやさしく接してくれる事もこの項目での判断基準でしょう。

⑤痛いところの治療だけでなく、全体を診る

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患者様の要望は様々です。
「痛くなくしてくれればいい」
「歯を抜いてくれればいい」
「クリーニングだけしてくれ」
もちろん患者様の要望に少しでも応えれるように、日々どこの歯科医院も頑張っています。
ただ、お口の中のトータル的な事を考えれば、全体的に口腔内を診て、部分的な暫間的な治療はおすすめできません。
虫歯や歯周病の治療といった局所的なものだけでなく、そこに関連して体全体の健康を見据えた治療方針をたてることが大切です。

⑥予算を考えてくれる

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歯科治療には様々な治療法があります。よく聞くところでは、保険内診療がいいか、保険外診療がいいか、などです。
もちろんそれにはそれぞれのメリット、デメリットがあります。口腔内環境によっては要望通りできないものもあります。
その中からより希望にかなう予算内での最適治療を考えてくれる歯科医院は患者さん目線を忘れていないよい歯医者さんといえるでしょう。

ですから当院では最初にどのような治療を希望されるかを問診票にてお伺いします。
そこで、最適な治療を提案させていただきつつ、要望になるべくそえれるように患者様と一緒に検討していきつつ治療をすすめていきます。

⑦ホスピタリティー

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ホスピタリティー、わかりやすく言えば「思いやり」の精神です。
これはあたりまえといえば、あたりまえです。
しかし、そこには
「患者様が待合室で少しでも待ち時間がすくなくなるように」
「腰の痛い患者様の適切な椅子の倒し方」
「電話応対での患者様が安心できるお声掛けの仕方は」
などなど、挙げればきりがないほどあります。
そうでなくとも患者様は痛みや不安を抱えて受診します。患者さんが安心して相談できる雰囲気ができているかどうか、そこは大きなポイントです。

⑧拡大鏡などの使用

歯科治療は非常に繊細な治療です。
その精度をより高める拡大鏡などを使ったり、昨今ではマイクロスコープ等を使用して治療をする先生もいらっしゃいます。
最新機器が入っていればいいというわけではありませんが、精度をより高めた治療を目指している歯科医院は非常に安心できる要素です。

⑨様々な治療に適した設備を導入している

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X線機器、各種検査機器、治療器具など精度の高いものを導入している歯科医院ならば、現在の患者様の口腔内の状況をしっかり把握することが可能です。
そして、現在自分がどのような治療状況なのかを把握したい時に他医院でそれを調べることができる(セカンドオピニオン)にもおすすめです。

⑩減菌を徹底している

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医療機関で絶対に見過ごしてはいけないのが感染対策です。
例えば、当院では歯科医師、スタッフのグローブの交換はその都度徹底しております。相当量のグローブの廃棄が伴いますが、
そこは患者様の感染対策には必須条件です。
他にも細かな器具、歯を削る機器類などはその都度高圧蒸気滅菌をかけ、一つ一つ袋に梱包して滅菌を徹底しております。

~まとめ~

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歯医者さんのあり方は時代の変遷とともに昔と比べてずいぶん様変わりしました。
現在の医療、特に歯科医療はサービス業であると言われるのは、昔のような上から目線の「先生様」もような殿様治療ではなく、患者様目線での治療の重要性が浸透してきたことの表れでしょう。
ホスピタリティという言葉のもつ意味の通り、全ての人ができるだけ快適に不調もなく、日々の生活を送れることを目指した医療が理想であり、そのような理想をもった歯医者さんを見つけることができれば、きっとそれは生涯を通じたお付き合いができる事でしょう。

もちろん、歯科医師を生業とする以上は報酬もなくてはいけません。
ただ、治療の説明もなく、やたらと自費だけを勧める歯医者などは患者さんにとっては考えものですね。
前述しました通り、自費だけでなく保険内でも十分に良い治療もあります。
説明にきちんと時間を割いてくれるところ、予約がきちんと実行されるところ、そのような歯科医院であれば自ずと信頼できます。予防や指導など患者さん側に立った治療に力を入れていることも大きなポイントといえます。

患者さんは実際に行くまでどんな歯医者なのかはわからないものですが、電話応対を含め、実際に行った人の声を聞いたり受付やスタッフの対応がきちんとしているかなども参考にするといいですね。

現在、歯科業界は歯科医院過剰問題や歯科技工士勤務形態のブラック化など様々な苦境に立たされています。
しかし、こうした時だからこそ「本来の歯科医療」のあり方を今一度見直し、今回掲げたより良い治療を患者さんに提供する歯科医院が生き残っていきます。

そして、患者様も歯科医院とのお互いのwin-winの関係性をもっとより感じ、考える時代になってきているという事でしょう。
歯科医院と患者様との距離が良い関係性を元に今よりも縮み、口の健康から、より質の高い人生へと繋がるようにしていきたいものです。

虫歯じゃないけど、歯が痛い「上顎洞炎」その症状と最適な治療法

頭痛がして、歯も痛い。
自分でどこが痛いのかわからない。また、風邪をひくと症状がひどくなるなる。こんな経験ありませんか?
それは上顎洞炎かもしれません。上顎洞炎は虫歯や歯周病が原因で起こることもあります。
今回は上顎洞炎の時に起こる症状、そしてその原因を分別し治療法をお話しします。ご参考にしてみてください。

①上顎洞炎ってなに?

上顎洞とは頬骨の中、鼻の横、目の下辺りに広がる骨の中の空洞です。
上顎洞炎は上顎洞の中の粘膜が腫れ、膿、鼻水が溜まっている状況なのです。
ひと昔前には一般的には蓄膿症と呼ばれています。
その原因はアレルギー性鼻炎、風邪など、鼻の症状から起こることが多いです。
しかし、虫歯や歯周病で上顎洞炎になることもあります。CTで診断したうえで、抗生物質や歯の治療を行うことで改善します。

溜まった膿は上顎の歯の根元に接しています。上顎洞炎の炎症や圧が上顎の歯の根に影響し、痛みが出ます。

~上顎洞炎の場所~

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②上顎洞炎で起こる症状

~頭痛~

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上顎洞の周りの骨は、上顎、目の周り、頭の骨まで繋がっているので、上顎洞炎で膿みがたまると、周囲の神経や血管を圧迫してしまい頭痛を起こすことがあります。

~目の周囲の違和感~

上顎洞は目の下まで広がっています。
上顎洞炎になり膿みがたまってしまうと、目の下の骨を圧迫し痛みや違和感を感じることがあります。

~身体を動いた時ひびく~

上顎洞に膿がたまると走ったりした時に上顎洞の中で膿が揺れ動き、上顎の上のあたりが響く感じがあります。
それが疼痛や違和感の原因となります。

~鼻詰まり~

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上顎洞炎に膿みがたまると、鼻呼吸する通り道をふさいでしまいます。そこで鼻呼吸ができなくなります。

~歯痛~

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上顎洞炎になると上顎洞につながっている上の奥歯の神経の出口が圧迫されます。すると歯が痛くなります。
痛みが強く出る時もあり、虫歯の痛みと混同してしまう時もあります。

~咬合したの時の痛み~

上顎洞炎とは上顎洞の粘膜が炎症を起こた状態を言います。
その炎症が上顎洞につながっており、上顎の奥歯の根の周囲に痛みを及ぼし噛んだ時に痛くなります。

~歯の根元(歯肉)が痛い~

上顎の歯の根元は上顎洞に近いため、上顎洞炎になった時に、その周囲の歯肉を押すと痛みがあります。

~口臭~

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上顎洞に膿がたまるため、口臭のように鼻の奥が臭う感じがすることがあります。

③上顎洞炎の原因の分別、そしてその治療法

~鼻が原因からくる上顎洞炎で歯が痛くなる場合~

上顎洞炎の割合の80%は鼻が原因で起こります。
前述しました通り、風邪や花粉症で上顎洞炎になると虫歯でもないのに歯が痛くなることがあります。
歯医者に虫歯かと思っていってみたら上顎洞炎だったことはとても多いです。
鼻炎を伴うのであれば、CTを撮影して歯が原因なのか鼻が原因なのか診断します。
鼻が原因であれば抗生物質を1か月ほど服用して炎症を止めれば、歯の痛みも比例してなくなります。

~歯からくる原因で上顎洞炎になり頭が痛くなる場合~

歯が原因で上顎洞炎になるのは、鼻からくるものの以外で20%ほどです。
虫歯が神経まで広がって根の先から細菌が上顎洞に入ってしまったり、歯周病が進行しても、歯周ポケットから細菌が上顎洞に登り入ってしまうと上顎洞炎になってしまいます。
まずは原因の歯を確認して、抗生物質を服用し、根治療や歯周病の治療をし、細菌が上顎洞に入らないようにできれば歯を抜かなくても済みます。

~重い症状の上顎洞炎~

上顎洞に膿が溜り過ぎてしまうと、目下まで炎症がひどく広がり、腫れてしまうことがあります。あまりに重症化してしまうと、場合によっては外科的に上顎洞に穴をあけて中を洗う処置をします。

まとめ

上顎洞炎は症状がいろいろあります。それだけ非常にわかりにくい病気です。
原因を間違えてしまうと、痛みが続いたり、違う歯を削ってしまうこともあります。
おかしいと思ったら、耳鼻科と連携し、しっかりとした診断を受け、正しい処置を行えば痛みもすぐになくなります。

~予防歯科の正しい考え方、「治療」とはどう違うのか?~

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皆さんが歯医者で痛い思いをしている人の共通点は「痛くなってから通院する」、この一つです。
痛みが出てからの治療では、その歯は寿命を短くするだけです。

「痛くなる前の通院」

これが注目されている新たな考え方。それが「予防」なのです。

~日本人が知らない予防歯科の考え方~

予防歯科とは?

近年、歯科医療では「予防歯科」が大きく注目されています。
今回「予防歯科」の背景にある、海外と日本の違いについてお教え致します。

~「予防と治療」の明確な差~

「予防」と「治療」の関係性を考えると「予防歯科」が見えてきますので、そこからご説明しましょう。

「予防」とは、「予め」「防ぐ」という事であり、何かが起こる前に、それを防ぐという行為です。
つまり、まだ「何か」は起きていない状況が、この予防です。
歯に異常、病気が起こる前、それを未然に防いでいこうという考え方が「予防歯科」の考え方です。

これに対し、「治療」とは「治」という、病気などの状態を元に戻すという意味の言葉と、
「療」という病気をなおすという意味の2つから成り立っています。
つまり、「治療」とは病気や怪我を治して元通りにするという意味です。

ですが、残念ながら歯科治療において「治療」という言葉は存在しないのです。歯は元通りに治療することは決してできないのです。

~歯は削ったら決して元通りにならない~

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歯はカラダで唯一、「再生機能」がない組織です。
他の人体の組織とは異なり、削ったら二度とは再生せず、元に戻らないカラダの一部なのです。

放っておいても虫歯が勝手に治ることも、固定をして自然と歯がくっつくなんという事もありません。

歯質は人体の組織の中で自己治癒(自分で治る)能力をもっていない(厳密には自己治癒能力の弱い)脆い身体の一部なのです。

~歯を悪くすると、悪化の一途をたどる一方になってしまう~

前述したとおり、歯牙は自分で再生することは不可能です。
もし、虫歯や歯周病で悪くなってしまうと新しく再生することはありません。もう、諦めるしかないのです。

しかし、そのまま悪くなる事を放置したままにするわけにはいきませんので、悪くなった部分を削ったり、除去したり、人工物で埋めたりするしかないのです。
しかし、歯は一度削ると寿命が10年縮むと言われています。
平均的な歯の寿命が50年程度と言われています。なので、一度詰め物を行うとそこから10年寿命が縮みます。

また、保険内の金属の詰め物は5年程度で物性劣化が始まります。
劣化したらまた新たに詰め物を装着せねばならず、そこから更に削り、また更に寿命が縮みます。

「予防」を怠ると、その繰り返しなのです。

~若年層でもで入れ歯になる~

小学生の頃、乳歯との生え変わりの時期に永久歯が虫歯になり、治療を何度も行っていると、30代等の若さで抜歯になってしまうことも珍しくはありません。
歯医者さんに聞けばわかりますが、30代で入れ歯生活を送る方も少なくはなく、苦労されている方も多いのです。

~天然歯(何も削ったりしておらず、虫歯などになっていない歯の事)に勝るものはない~

どんなに歯科技術、歯科医療が進歩していても、自らの歯(天然歯)に勝るものはどこを探してもないのです。
しかし、そのような大切さをあまり気づいてない方々も多いのも事実です。

歯磨きもあまり習慣づいておらず、痛くなってから歯科医院に駆け込むという経験をする方は多いのではないでしょうか?

しかし、ここで強く言える事は、痛くなってからではすでに「予防」に関しては手の施しようがないのです。

~歯の寿命とは~

何度も繰り返しになってしまうのですが、歯科治療は「前の歯の状態に戻す」ことはできません。
特に神経まで虫歯が到達し、抜髄(神経を取る事)になってしまった歯は通常の歯に比べて寿命が飛躍的に短くなってしまいます。

これは例えば、家の大黒柱を大きく削り落としていくようなものです。

~神経を抜いた歯の耐久性は?~

歯の構造

前述したとおり、神経を抜いた歯は通常の歯に比べたら断然耐久性が落ちます。
外部からの衝撃や、固いものを食べた瞬間に簡単に崩れてしまうのです。

一度神経を抜くということは、それほどひどい状態だったということを改めて認識して頂きたいです。
そこを意識いただくだけでも自然と未然防ごうという意識が働きます。
それも予防の一つですね。

~老人には歯がない。これは日本だけの常識!?~

お口の中には親知らずをぬかして、28本歯があります。

そこで以下の数字があります。

スェーデン75歳以上:19.5本
アメリカ85歳以上 :15.8本
日本80歳以上   :6.8本

年齢に差異はありますが、これが世界一の長寿大国日本が持つ歯の保存本数の現状です。

日本は世界の中では長寿の国ですが、同時に歯で苦しんでいる代表的な国です。
歯科業界では、大きく遅れをとっている歯科発展途上国だということは非常に有名な話なのです。

しかし、これも「予防」意識で本数を増やしていく事は可能なのです。

~日本の保険制度と日本人の歯の関連性~

世界でも日本は保険制度の確率している珍しい国です。

日本は世界でも珍しい程完璧な保険皆制度をとっています。
医療保険に加入しているため、医療費は実際の治療費の1~3割負担で済みます。

これは、世界では驚かれるほどの安さです。

下記の画像をご覧ください。これは、先進各国の歯の根の治療(神経の治療)にかかる費用の比較表です。

根管治療 画像①

アメリカは一番高額で10万8千円。
一方日本は最安の約5800円です。

7カ国平均約50500円で、日本の約8.5倍の格差があります。

根管治療だけがこうした結果なのではなく、他の治療においても同じ格差が出ます。
他国は歯科保険制度がなく自費での診療を行っているためここまで治療費に差がついてしまうのです。

しかし、実はここに欠点が出てきてしまいました。

日本の保険制度は、「悪いところを削り、悪いと所だけ治し、代わりのものを詰める」のみを適応範囲としています。
つまり、「歯は悪くなってから」「治療して削り治せばいい」という意識が根付いてしまったのです。

これは、歯科医・歯科業界にも責任があり、「いかに治療をするか」ばかりを考え、
「どうしたら歯の病気を防ぐことができるか」という一番大切な「予防」という概念がないがしろにされてきてしまったのです。

決して、国民皆保険での医療の潤沢がすべて悪いわけではありません。
医療を受ける側、医療を施す側、双方の意識から「未然に防ぐ」という意識を欠いてしまったのです。

こうした間に欧米とは意識差がついていき、先進国のなかでも類を見ないほどの歯科発展途上国になってしまったのです。
では、具体的に欧米諸国と日本との“差”はいったい何なのでしょう?
それは、欧米諸国と日本の“歯医者”への考え方を見てみるとわかります

どうしたらいつまでも歯を残すことができるのか??

~欧米諸国と日本、歯に対する考え方の違い~

欧米諸国は何故、歯を残すことが出来るのでしょうか?
長寿大国日本が、歯が残らない民族なのでしょうか?答えは簡単。

「定期的に歯をメンテナンス・クリーニングしているかどうか?」ただこれだけです。

痛くなってからの治療では手遅れということを知っている欧米諸国は治療に保険がきかないぶんだけ、意識が予防に自然と行くのです。

ですので欧米諸国では、痛くなってからどうにかする“治療”ではなく、
普段からの“メンテナンス”に力を入れているから国民全体の歯の残存本数が向上したのです。

~歯がない生活の苦しさ~

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あなたが老人になった時、自由に好きなモノを食べられる生活と、
食べるものを制限され、味覚も悪く、自由に好きなものを食べることができない生活のどちらがよいでしょう?

老人になったら、なんでもいいやと思っている方はきっとお口の中への意識が低い方だと思うので、もしかしたら40代前半で口腔内に異常が起こるかもしれません。

30代で総入れ歯になった患者さんは、味覚が鈍磨し、口臭が気になり、食事に出かけてもこっそりとトイレに行き入れ歯を洗うという非常につらいと聞きます。

ところで、歯は何故抜けてしまうのでしょう?じつは、歯が抜ける原因の半分がある病気が原因なのです。
これは以前のblogでも書きましたので、以下をご参照ください。

「バイオフィルム」「プラーク」「歯石」の違い

現在、アナタを含め日本人ほとんどが歯周病にかかっているという状況です。
これは、日本が「予防歯科」という方針をとらなかったため、仕方がないことでもあります。

では歯周病を防ぐにはどうすればいいの?

これは以前からblogにも常々書かさせていただいていることなので、もう見飽きた方もいるかと思いますが、簡単に言えば「歯磨き」を丁寧に行うことが大切なのです。
しかし、多くの方が自己流の歯磨きで、しっかりと磨けていないため、毎日歯を磨いていたとしても歯周病になるという方も多くいます。
また、「歯ブラシ」だけの歯磨きでは全体の内の8割しか汚れをとることができないため、残りの2割は口の中に留まり、口腔内を徐々に悪化させてしまいます。

大切なことは、正しいブラッシング方法を知り、ご自身のブラッシングでは取れない部分を歯医者さんで定期的(理想は3ヵ月毎)に診てもらうことです。
定期検診という癖をつけるだけでアナタの歯は歯科先進国の欧米諸国並に歯を一生守って行くことができるのです。

~まとめ~

①「痛くなった時」に行く歯医者さん、という考え方ではいけない。
②「歯を削る」という行為はといずれは「歯を痛める」という行為にも繋がってしまう。
③大切なのは、「治療」ではなく「予防」
④定期健診で歯医者さんに行く習慣を身につけ、虫歯・歯周病から歯を守る。

いかがでしたでしょうか?一概に「予防」といっても、その大切さが一人でも多くの方々に伝わっていただけたら幸いです。

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虫歯を削り、除去して詰め物、被せ物をしている方は多くおられると思います。
詰め物、被せ物などは保険適用される銀歯を始め、レジン、セラミックなど色々あります。

詰め物、被せ物は一見隙間がなく作られているように見えますが、時間の経過とともに空隙ができ、その隙間に細菌が入り込みます。
細菌がそこに入り込むとせっかく残った歯が再び虫歯になることもあります。それを二次カリエスと言います。

では、どうすれば詰め物、被せ物の下から虫歯にならないよう防止すればいいのでしょうか。
ここでは、治療をした歯を更に虫歯にならないよう防止する方法について説明します。

1.まずは虫歯にならない予防を徹底する

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まず、皆さんに念頭に入れてもらいたいのは、歯は虫歯のない、削られていない元々の状態が一番虫歯になりにくいということです。
被せ物でも小さな詰め物でも、いずれにせよ歯と詰め物や被せ物の間にはセメントなどによる繋ぎ目ができてしまいます。
この隙間のギャップをより完璧に小さくしようと、何十年も前から研究、研鑽を重ねていますが、完璧に近いレベルまでギャップをなくすのは至難の業です。

これは専門用語では「マイクロギャップ」と言います。
このギャップの間から虫歯菌が繁殖し、再び虫歯作ってしまう例が多々あります。

それでは元も子もないとお思いになるかもしれません、しかし適切な虫歯予防を行う事により、こういった二次的な虫歯を十分に防ぐこともできると考えられます。

2.虫歯となる環境にしない

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虫歯になる環境を作らないための基本には、歯垢(プラ-ク)などの汚れを長時間、歯面に付着させている状態を作らないことです。

毎日毎食後の歯ブラシはきちんと規則的に行うようにして下さい。
その際、治療を受けた歯はより虫歯になりやすいという事を踏まえて、より注意深く歯を磨くようにしましょう。

ご自身の歯でどの歯がどういった処置を受けていて、詰め物や被せ物などがされているかという事をしっかりイメージできた状態で注意しながら歯磨きを行うのと、
何も考えず、やみくもに盲目的に歯磨きを行っている状態では、ケアの善し悪しに雲泥の差がでます。

3.定期的歯科検診で自分の歯の磨き方をチェック

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歯科医院での検診では、ご自身の口の中がどのような状態になっているのかしっかりと聞き、把握しましょう。
もし、なにも言わないようでしたら、問題ないかどうか質問するようにしましょう。

この事は歯科医院で行なう定期的クリーニングと同じ位とても重要なことですので、検診の際は必ず確認するようにしましょう。

4.デンタルフロスの使用

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日々のご自身での口腔内ケアでは、デンタルフロスの使用は必須と言えるでしょう。

歯ブラシと歯磨き粉で一生懸命ブラッシングを行っても、歯と歯の間の汚れを完璧に落とすことは出来ません。
歯と歯の間の汚れは、フロスや歯間ブラシといった専用の補助器具でしか取れませんので、最低でも1日1回はフロスを使用するようにしましょう。

被せ物の形状によっては、歯と歯の間に汚れがはさまって溜まりやすくなります。
また、隣の歯との間の隙間が大きい被せ物でも、歯と歯の間に挟まった食べ物が歯肉にあたり、傷つけてしまう原因ともなります。

フロスを使用する時、少し力をいれてみて入る時ある程度の抵抗感を感じるくらいがベストな隙間の大きさなのです。

5.唾液量が多くなるように生活習慣に変える

食事の際はよく咬み、たくさん唾液量が出てくるようにするのも、虫歯予防に効果的です。
というのも唾液には、虫歯菌の働きを抑制する作用があり、唾液量や質は口腔内を健康に保持する上で重要な要素になるからです。

唾液が少ない口腔のことを「ドライマウス」といいます。
ドライマウスになりやすい生活習慣の例としては、喫煙や口呼吸等が挙げられます。

食事時は唾液が出やすいですが、食事以外の時でも適度に唾液が口腔内にしっかり分泌されているように生活習慣を心がけましょう。

6.歯並び改善

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歯並びも正しいプラ-クコントロ-ルを維持する上で重要な要素となります。

歯の大きさに比べ顎の骨が小さく、何本の歯が重なっているように生えている場合、十分なブラッシングを行うのは困難です。
また、自浄作用といって、歯は食事をする際に歯が噛みあう事によって、自然と汚れを落としていく働きがあります。

しかし、その一方で開口といって上下の前歯が噛み合わず、咬んだ状態でも前歯が開いてしまっている歯並びのケースだと、
プラ-クが前歯にかなり付着して、前歯の歯と歯の間から、虫歯になってくる事が多いです。

現在は、成人の方でも矯正治療を行う方々も増加しております、治療計画の相談の際に、そういった事も含めて話し合うようにして下さい。

7.治療の判断

プラ-クが付きにくく、汚れをブラッシングなどで取りやすい状態を作るというのは、患者様だけでなく、歯科医師も考慮すべきことになります。

歯を喪失した例でインプラント治療か、ブリッジ治療かどちらにしようか悩む方もいらっしゃるかと思います。その場合、ただ単にコストだけを判断基準せず、ご自身に合った治療方法を歯科医師と相談の上、判断決定して下さい。
というのも、ブリッジ治療はデンタルフロスを通せないところが出てくるので、どうしても汚れがたまりやすい所がでてきます。

歯科治療におけるメリット、デメリットを、患者様側はきちんと理解して、歯科医師としっかりと合意できた治療を選択するのが最も望ましいでしょう。

まとめ

虫歯の再発を防止するには、まず歯科治療を受けた事ですべてを完結したと考えないことが、最も大切になります。

治療した歯は、弱った元の歯を修理して使っている状態だということを理解し、その歯を可能な限り長持ちさせるためには、
定期検診に通い治療された歯の状態をチェックし続けていくことを実践して下さい。

~正しい歯磨きを知っていますか~

歯磨きグッズの選択方法&4つの歯磨き方法

歯磨きはお口の健康状態を保つのに必ず欠かせない事です。
毎日のお食事や食間のおやつの後や就寝前などにお口の中をきちんとブラッシングしないでそのままにしておくと、
お口の中は酸性に傾き、歯垢(プラーク)が増殖し、歯茎が腫れ、やがては虫歯や歯周病などになる可能性を高めます。
予防分野では様々論議されていますが、基本的に歯磨きは食後30分を目安に行なって頂くのが好ましいとも言われています。

 

~歯ブラシの選択方法~

歯ブラシは、その方々の歯の状態、歯並びによって毛先の太さや柔らかさを変えて選ぶ必要があります。

歯肉が健康的な方でしたら、歯ブラシのヘッドがある程度大きめでも全体的に歯と歯肉に接触しますが、
歯並びが悪い方や歯肉が後退している方、歯周病の方などは、小回りのきく小さめの歯ブラシが適しています。
小さいと言えど、子供用のようにブラシヘッドが小さ過ぎると、歯全体にブラシが歯面に当たらず磨き残しを作ってしまいやすいです。
ですから、ご自身の歯の大きさに適したやや小さめのサイズをお選び下さい。

歯ブラシの質は、柔らかすぎると歯と歯の間に入ったプラークを取り出す力が弱く、歯肉が健康な方はやや硬めのブラシをお使い頂くと適度なマッサージ効果も期待出来ます。
歯肉に炎症や何らかの形で病変がある方の場合、もしくは知覚過敏がある方は、歯肉が弱っているので硬い毛だと歯ブラシに負け、歯肉を痛めてしまいます。
その場合普通か柔らかめの歯ブラシをご使用頂いた方が良いかと思います。

歯肉の状態、磨く強さなど、それぞれに適した柔かさがあります。定期健診や治療で歯科医院を訪れるのはこうした事をその都度見極めるためでもあるのです。
又、電動歯ブラシは磨く能力が高い分、正しい使い方をしないと逆に磨けてない事や、歯が削れてしまったり歯肉が磨り減るなど、虫歯や歯周病、知覚過敏の原因となる場合がございますのでご注意下さい。

 

【歯磨き粉】

歯磨き粉を使用せずとも、正しいとブラッシングが出来ていれば基本的には歯磨き粉は必要ありません。
ただし、タバコを吸われる方やお茶をよく飲まれる方は、ヤニや茶渋が付着しやすく、時々研磨剤入りの歯磨き粉をご使用頂くと宜しいかと思います。
ただ、以前ブログにも書かさせていただいたのですが、国内の歯磨剤に入っている研磨剤はほぼ問題ないのですが、たまに海外製品の歯磨剤にはかなり粗い研磨剤が入っている物もありますのでご注意ください。

そして、なかには入れ歯をお使いの方は入れ歯の洗浄に研磨剤入りの歯磨き粉で入れ歯を磨いてしまう方がいらっしゃいます。
それは入れ歯表面の見えない傷を作ってしまう原因になります、入れ歯に対しては研磨剤の入っていないものをお選び下さい。

定期検診にて虫歯になりやすいと指摘された方は、エナメル質を強化するフッ素入りの歯磨き粉などフッ素コートジェルも適しています。
成分表示の中で、
※モノフルオロリン酸ナトリウム
※フッ化ナトリウム
※フッ化第一スズ
などと記載されているものをお選び頂く事をおすすめ致します。

しかし、これらの成分はプラークの上から塗っても効果はありません、きちんと汚れを落とした上でようやく効果があらわれるのです。

又、合成界面活性剤(発泡剤)の入った歯磨き粉はよく泡立つ為、軽くブラッシングしただけで綺麗になった錯覚をしてしまい、磨き残しを作りやすい事があります。
歯磨き粉をお使いになる時は、歯ブラシのヘッドの3分の1程度の量を目安とし、歯ブラシを水で濡らさずに付けて頂くと泡立ちを抑える事が出来ます。

お口の中は皮膚ではなく粘膜なので、有害物質などの吸収率が高く刺激に弱い為、なるべく含有される化学物質が少ない歯磨き粉をお選び頂く事をおすすめ致します。

【磨き方】

鉛筆を持つ握り方のように歯ブラシを持ち、歯の表面、磨きたい箇所に軽く当て、小刻みに動かします。
強く握りすぎたり、大きく動かすと歯茎を傷つけてしまいます、毛先がつぶれない程度の強さで調整して磨いて下さい。
どのくらいの強度で磨いているか、最初は鏡を見ながら確認してみるのもいいでしょう。
又、様々な歯の状況に対応出来る「4つの歯磨き法」を覚えて頂くと、ご自身の現在の歯に適した歯磨きを重視していく事が出来ます。

 

【スクラビング法】

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歯と歯肉に歯ブラシを直角に立てて、左右に動かして汚れを落とすのいがスクラビング法です。
歯間にはまり込んだプラークや食べカスを浮き上がらせます。
歯肉に適度な刺激を与えるマッサージ効果があり、歯周病の方などは力を入れ過ぎてしまうと出血や炎症をよりおこしてしまう可能性もあるのでご注意して下さい。

 

【バス法】

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バス法は、歯ブラシを斜め45度に歯と歯肉に当てて横磨きをし、かき上げる動作を含めて細かく動かします。
ブラシの先が歯と歯肉の間に入り込むので、歯周ポケットにはまり込んだ汚れを効果的に落とせます。

【ローリング法】

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ローリング法は、歯肉から歯に向かって歯ブラシを回転させ歯と歯の隙間の汚れを掻き出し落とします。
歯肉が後退している方や歯周病がある方は、隙間が深く汚れなどが挟まりやすいので、バス法と併せて磨いて行なって頂くとより効果的です。

 

【縦磨き】

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歯並びが悪い方や、歯科医師か歯科衛生士から中度から重度の歯周炎と診断された方、咬合性外傷(過剰な噛む力で歯の痛みを引き起こしてしまっている方)
で歯並びに変動が起きている方は、その部分を個別磨き法(縦磨き法)で1本ずつ磨いて頂く事をおすすめ致します。
歯ブラシを縦にして、歯を1本ずつ歯の表面と両側の隙間に歯ブラシを当てて、上下小刻みに動かして下さい。

~まとめ~

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ご自身の歯の状態に合わせて4つの歯磨き法を使い分けて頂き、歯のトラブルを予防しましょう。
歯磨きで落とせる歯垢は全体の58%と言われています。
しかし、通常の歯磨きに加えデンタルフロスや歯間ブラシを併て使用すれば86%程度まで歯垢を落とせるといわれております。
日々のホームケアと歯科医院での定期検診とクリーニングで、お口の中を健康に保っていきましょう。

~お子さんのしあげ磨きはいつまで?~

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子どもの虫歯を予防するため、かかせないものは親の「仕上げ磨き」ですよね。
しかし親御さんからは、その仕上げ磨きをいつから始めそしていつまで行えば良いか基準はよても曖昧で、なかなか難しくしっかり理解できていないものです。
よくこの事についてのご質問はいつまでたっても尽きません。

今回、仕上げ磨きを続ける重要性に触れていきながら、仕上げ磨きを終了していくタイミングをご紹介していきます。

~子どもの仕上げ磨きをする二つの継続理由~

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親御さんによっては「できる限り早く自分で磨けるようにして、仕上げ磨きは早く卒業したい」と考えている方も多いと思います。

しかし、結論から言うと仕上げ磨きはできる限り継続していく必要があります。
仕上げ磨きを続けていくべき理由は大きく2つあります。

①~生えたての永久歯(幼若永久歯)は虫歯になりやすい~

幼稚園児(約4~5歳)〜小学生(約12歳頃まで)の頃は乳歯が抜け落ち、永久歯と入れ替わる時期ですが、
生えたての永久歯はエナメル質、象牙質共にまだ柔らかい状態のため、虫歯になりやすい傾向があります。
その他にも永久歯が生える過程で歯茎が痛くなる若年性の歯肉炎を起こしやすく、腫れをともなうこともあるため、
子ども1人での歯磨きでお口の中のコントロールをするのが難しくなるケースもあるのです。
ですので、歯の生え変わりの時期の虫歯予防、歯周病予防のためにも、仕上げ磨きは続けておく必要はあると言えます。

②~子どもの磨き方ではブラッシングが足りない~

実際、小学校高学年の子どもであっても、しっかりと歯磨きができている子は中々いません。
プラークを残した状態で歯磨きを終えてしまう子どもは決して少なくないのです。
例えば、歯磨きをしながらテレビを見ていたり、好きな本に気が取られてながら磨きになってしまったりなどで、歯磨きを途中でやめてしまう子も多いです。
それをサポートするためにも、親御さんが仕上げ磨きを欠かさず行っていきましょう。

~仕上げ磨きを卒業すべきタイミングとは?~

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乳歯、永久歯の萌出時期

 

前述した内容を踏まえる、仕上げ磨きを卒業する目指すタイミングは「12歳前後」と言えるでしょう。
この時期は永久歯の生え変わりもある程度完了し、磨き方に関して予防への意識も正しく持てるようになります。
また幼い頃は「空間把握能力が弱い」傾向もあり、見えづらい奥歯のなどの磨き方はイメージしづらい子どもも多いのですが、
この問題も12歳前後になると感覚が発達し、解消されるようになります。

~まとめ~

もちろんお子さんがご自身だけで歯磨きが可能であれば、12歳よりも早く仕上げ磨き卒業してみてもいいでしょう。
しかしお子さんの発育には個人差もあります。歯磨きがの技術が十分に上達しておらず、「面倒くさい」からといった理由で仕上げ磨きを卒業するのはお勧めできません。
虫歯予防のためにもできる限り手を抜きたくない「仕上げ磨き」。お子さんの歯磨きのスキルに応じて卒業するタイミングを検討してあげてください。

~歯周病・虫歯予防から見る認知症やアルツハイマーへの効果~

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みなさんの歯は現在、何本残っていますか?定期検診は受けられてますでしょうか?3~4か月ごとにお口の中の状況を把握できてますでしょうか?
実は歯を健康に保つことは、様々な病気の予防に役立ちます。
「心筋梗塞」「狭心症」「糖尿病」「骨粗しょう症」「誤嚥性肺炎」
これら、どの疾患も歯の健康状態が悪いと発症リスクが高ってしまうのです。
他にも、お口の中が不健康だと発症リスクが高まる病気は様々あり、その影響は併発しながら全身に及びます。
もちろん、認知症や若年性アルツハイマー病もその例外ではありません。
あまり関連性のないように思われる方々も多いかもしれませんが、歯周病や虫歯で、歯の残っている数が少ない人は認知症や若年性アルツハイマー病を発症するリスクが数倍も高まってしまうのです。
しかし、そうはいっても、本当に歯の健康と認知症の関係性に半信半疑の方も多いと思います。

今回はそういった方の為に、これから歯の健康と認知症や若年性アルツハイマー病との関係性について解説していきたいと思いますので、ご一読いただければ幸いです。

~歯の不健康を招いてしまう全身疾患~

歯が健康な状態とはどういった状態なのでしょう?
それは「歯に虫歯はない」「欠損歯がない」「歯肉の状態が良好」という状態です。
逆に、歯が不健康な状態とは「歯がもろい」「抜けている」「歯茎が弱い」といった状態です。

しかし、なぜ歯は不健康になってしまうのでしょう?その原因のほとんどは病気によってもたらされることが多く、
blogでも前に書かさせていただきましたが、その代表的なものは虫歯と歯周病です。

~歯周病は認知症や若年性アルツハイマー病の原因になりうる~

特に、高齢者が注意したい不健康を招く口腔内の病気は歯周病です。
この歯周病が認知症や若年性アルツハイマー病に大きな悪影響を与えます。

いくつかの実験をもとにその結果から言われております。その影響をチェックしていきましょう

~歯周病とアルツハイマー病~

国立長寿医療研究センターの研究グループは、アルツハイマー型認知症を発症させたマウスに、歯周病を発症させて、その進行度について調査を行いました。

その結果、歯周病を発症させていないマウスと比較すると、認知機能の低下、アルツハイマー型認知症に特徴的に見られるアミロイドβという物質の沈着が脳内にある海馬や皮質という部分に多く見られたのです。
この結果、「歯周病はアルツハイマー型認知症や若年性アルツハイマー病を悪化させる可能性が高い」という事がより明確にされたのです。

~では一体、なぜ歯周病がアルツハイマー型認知症を悪化がさせたのでしょうか。~

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歯周病が発生すると、口の中で歯周病原性細菌や歯周病への免疫の役割を担う炎症物質(サイトカイン)という物質が増殖します。

これら細菌や炎症物質がお口の血管から血中に乗り、身体をめぐり脳へ運ばれ、脳へ何らかの影響を与えアルツハイマー型認知症を悪化させるのではないかと考察できます。

~歯周病と血管性認知症の関連性~

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また、韓国の調査では「無症候性脳梗塞(症状がでない小さな脳梗塞)」と「大脳白質虚血病変(進行すると脳血管性認知症の原因となる病気)」と残存歯数の関係性が調査されました。
その結果、
抜けた歯数が5本以下、抜けた歯数が10本以上では人によって無症候性脳梗塞や大脳白質虚血病変のリスクが最大3.9倍にも跳ね上がりました。

なぜ、歯が抜けると脳血管性の病気のリスクが上昇したのでしょうか?
この調査では、歯が抜けるということは、先に述べた「歯周病原性最近」や「炎症物質」の影響もあり、脳の動脈硬化を進め、脳血管性認知症のリスクが高まったのではないかと言われておりされます。
歯周病を発症し増殖する歯周病菌を攻撃するサイトカインという炎症性物質が放出されます。しかし、本来歯周病をやっつける役割のサイトカインが血液中に入ってしまうことで動脈硬化まで促進させてしまうのです。

~歯数が少ないことは人の咬合(噛む力)を奪い、記憶力低下を招く~

歯周病による認知症や若年性アルツハイマー病への影響は、歯周病原性細菌や炎症物質によるものだけではありません。歯周病により、歯が抜け歯の残存数が減り、噛む力が弱まることも認知症や若年性アルツハイマー病の進行に大きな影響を与えます。

~トランスジェニックマウス実験~

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歯が抜けることは認知症の危険因子になる可能性はあります。なぜか?
そこで、考察すべく行われた動物実験を紹介します。
あるマウスの奥歯を削り餌を食べづらくし、そこから記憶や学習への影響を調べる実験「トランスジェニックマウス」と呼ばれています。
その結果は奥歯を削ったマウス、削っていないマウスを比べると学習能力に差がありました。

奥歯を削ったマウスは奥歯を削ると記憶に関係する海馬の神経細胞が減ってしまうことにありました。
しかし、ただ満足に餌を食べることが出来ず脳内に十分な栄養が行かなかったのではないか、という事とも考えられます。
そこで、改めて咀嚼する必要が無いやわらかい餌で実験した研究でも記憶を担当する脳の神経細胞が減少することが確認されました。
また、アメリカの研究でも歯周病で歯が無い人は、歯が残っている人より認知機能が低下することが分かっています。

~良く噛むことで記憶力を保持・向上~

しっかりと噛むことで、記憶力の向上が期待できます。また、噛むことは脳を活性させる事に関係した神経細胞を刺激し脳を目覚めさせることも分かっています。
また、しっかりと噛むことは律動的なリズミカル運動でもあり、ストレス解消に役立つ物質セロトニンを増やします。
よく噛むことは記憶力を低下させず認知機能を保つために必要な行為なのです。

これらの事から記憶障害と深く関係する認知症や若年性アルツハイマー病の予防・治療には、「よく噛める」ことが大切なポイントです。
この様に、硬いものを噛むことは脳の機能維持、特に記憶機能にきわめて重要です。
歯があるうちはありがたみをあまり感じませんが失って気づいたときにそのありがたみに気が付きます。

~まとめ~

歯周病予防は認知症予防になる
歯が抜ける、すなわち歯周病が進行している人は脳血管性認知症やアルツハイマー型認知症の発症リスクを上昇させることが分かります。したがって、日頃から歯周病を予防する為の口内ケアは、認知症や若年性アルツハイマー病の予防・治療に欠かせない重要なケアと言えるでしょう。

~「プラーク」、「バイオフィルム」、「歯石」~

「プラーク(歯垢)」、「バイオフィルム」、「歯石」。

皆さんが受診されるときに、これらの言葉をたびたび歯医者さんやそのホームページなどで見かける言葉だと思います。
しかし、なんとなくお口の中の健康阻害する存在であることはわかるものの、それが各々どう違うのかはよくわからない。たぶんそういう方は多いのではないでしょうか。

実際、私たちにもでもそのようなご質問をいただくことがあり、分かりやすく症状のご説明をするにあたって気を付けている項目でもあります。
今回では、そんな「プラーク」「バイオフィルム」「歯石」の違いについて少しだけご説明したいと思います。

 

~「歯垢(プラーク)」とは微生物の固まり~

バイオフィルムの構造

一般的に「プラーク(歯垢)」と呼ばれるものは、虫歯菌や歯周病菌をはじめとする微生物の固まり、つまり凝集体です。
黄白色を帯びた粘着性の物質で、わずか「1mgに数億から数兆もの細菌」がそこには存在します。
プラークは組織の約8割が水分で、残り2割が有機質。有機質の大半は細菌とその代謝物です。それがお口の中を酸性にして虫歯や歯周病にしやすい状態を作るのです。
プラークが増殖すればするぶん、細菌が増殖し虫歯や歯周病、におい(口臭)などを招くことも分かっています。
プラークは食後8時間程で生成されると言われています。皆さまがよく勘違いされているのは、食べカスとはまったく別物という事です。
しかし、細菌は食べカスに含まれるもの栄養源に活発化するので、無関係というわけではありません。
故に食べカスを残さないこと、歯ブラシをしっかりとするという事は、細菌の活動を抑えるうえでとても重要なのです。
ちなみに、粘調性のあるネバネバしたプラークは水や洗口剤でうがいをしたくらいでは落とせません。歯磨きなどやその補助器具などの物理的処置によって落とすことができます。

~「バイオフィルム」とは「プラーク」と何が違うのか?~

バイオフィルム(Biofilm)も、歯周病菌や微生物の代謝物の凝集体です。では「プラークと何が違うの?」という話になります。
結論から言ってしまえば、バイオフィルムとプラークは同じものです。
そもそも、20年以上も前まではほとんどの歯科医療関係者は歯垢のことを「プラーク」と呼んでいました。
しかし、10年ほど前からプラークの構造が、お風呂の排水溝やシンクの水場に見られる「ヌルヌル」と同じ構造であることが、研究に分かってきました。
ここで、このヌルヌルを指す言葉として登場してきたのが「バイオフィルム」なのです。
以降、この「バイオフィルム」という言葉が環境関係や医科関係といったさまざまな領域で扱われるようになり、そこに端を発し一部の歯科関係者がプラークを「バイオフィルム」と呼称するようになり広まりました。
呼び方が異なるのは全く問題ありませんが、歯科関係のブログやWebサイトには
「歯磨きで落とせるのがプラーク(歯垢)、落とせないのがバイオフィルム」
「プラークがそのままより成熟してできたものがバイオフィルムである」
といった間違った記載も散見されます。これらは正しくありません。
バイオフィルム

バイオフィルムとプラークは同じものです。
これらを除去するには、患者さんご自身による正しいブラッシングが欠かせません。しかし、患者さんご自身ではどうしても除去できない部位もでてきてしまいます。
そのような部位は、歯科医院で適切に除去するしかないのです。

~「プラーク(歯垢)」の付着を招く歯石~

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歯石(tartar)とは、歯に付着したプラークが唾液中に含まれるカルシウムやリン酸などと反応し石灰化します。そして石のように硬くなって歯の表面に付着したものなのです。
歯石は「死んだ細菌の固まり」であり、プラーク(バイオフィルム)のようにそのものが歯周病を引き起こす原因にはなりませんが、歯石の表面の凹凸でプラークが付着しやすい状態です。
そのため、歯石の上にプラークが付着して石灰化し、さらに大きな歯石となり、歯茎の炎症をさらに招く結果となっていくのです。このように、プラークが歯石になってしまうと歯磨きで除去するのは不可能です。

歯茎の縁よりも上にある歯石は黄色みを帯びた乳白色をしていますが(縁上歯石)、歯茎の縁より下にある歯石は褐色です(縁下歯石)。

重度の歯周病で抜け落ちた歯を見てみると、そのほとんどが後者の縁下歯石が付着しています。
歯科医院でこの歯石を取り除くことが、歯周病の改善には欠かせません。
なお、ご自身で歯石を除去しようとする方もいらっしゃるようですが、歯周組織を傷つけて口腔内状態を悪化させてしまうので決しておすすめできません。
歯周病の予防・治療は「時間との勝負」なのです。

食後8時間ほどでプラークが生成され、そのプラークは約48時間で歯石になってしまうことが明らかになっています。

つい、お酒を多く飲んでしまった日などは歯磨きを疎かにしてしまうという方も多いと思います。
上記からも患者さんご自身で行っていただく歯磨きはとても大切です。
ご自宅でのセルフケアと歯科医院で行うプロフェッショナルケアを上手に駆使し、歯周病トラブルを起こさないよう、お口のトラブルとは無縁の健康なお口を維持していきましょう。
歯周病でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
今回は前回に続き、

「親御さんが知っておくべきお子さんの虫歯~実践編~」

まずはおさらいから行きましょう

~虫歯がよくできる場所~

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①歯と歯の間

子供でも大人でもの虫歯が一番よくできやすい場所は歯と歯の間です。
特に乳歯の奥歯と奥歯の間はすき間がなく、歯ブラシでは汚れを落とすことが中々できません。そのためデンタルフロスが必要です。
デンタルフロスの役割は、使用時に引っ掛かりがあるようなら虫歯の可能性があります。そこで虫歯を歯医者さんで早期発見して確認してもらいましょう。
上顎の前歯と前歯の間も同様、飲み物が原因になることが多いです。乳歯は哺乳瓶で長くミルクやスポーツドリンクなどを与え続けると虫歯(哺乳瓶虫歯)ができやすいのです。

②奥歯の溝

永久歯に比べ乳歯は奥歯の噛み合わせ部分の溝が深く虫歯菌がたまりやすい形をしています。
あまり深いと歯ブラシが奥まで届かないために虫歯菌が残り奥に進行して行きます。定期的に歯医者さんに診てもらい、時期をみてシーラント(下記参照)などを行いましょう。

③乳歯と歯ぐきの間

子供の歯ぐきは柔らかく敏感です、器具が強く当たるとかなり痛いのです。仕上げ磨きの時、歯と歯ぐきの境目を磨けないと初期虫歯になりやすいです。
虫歯の色は透明感のない真っ白い色で、歯ぐきに帯状に見えます。初期段階の場合ならば、早めに歯磨きやフッ素で元にもどります。

では早速その治療方法に入ります

~乳歯の虫歯の治療法~

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①初期虫歯

乳歯の初期虫歯は白くにごって見えます。この段階を脱灰といいます。
この段階では歯を削らずにフッ素を塗って歯を強くすることによって元の強い歯質にもどします。
おやつの習慣や歯磨きのやり方を正しく変え、定期的にフッ素を塗り続けると時間をかけて元の歯に戻ってきます。

②小さい虫歯

乳歯の虫歯の進行は早く、神経に到達してしまう前に虫歯をとってからプラスチックで詰めます。
乳歯の歯質はとても柔らかく、そのため進行が速いのです。乳歯に詰めたプラスチックは硬さの違いからはじかれ取れやすく、一度詰めても注意が必要です。

③神経まで到達してしまった虫歯

乳歯の虫歯が神経まで広がった場合、神経をとったり、切断したりします。
乳歯の神経は永久歯との生え換わりにとても影響します。
しかし、神経まで虫歯菌が入ってしまったら、根の先に膿をため永久歯を変色させたり、生活に支障をきたしてしまうので根の治療をします。
また、神経がない乳歯は永久歯との交換の際うまく抜けないことがあるので、必要に応じては抜歯をします。

④虫歯が進行しすぎて根っこだけになった虫歯

虫歯が進行し根っこだけになってしまったら乳歯は、できうる限り根の治療をして残します。
保存ができるかどうか根の状態にもよりますが、乳歯は永久歯の生えてくるスペースを確保する役割もあります。
早期に乳歯が抜けてしまうと、下から生えてくる永久歯が出てきづらかったりします。

⑤子供の協力がどうしても得られない場合

年齢が低すぎて治療ができない場合、恐くて暴れてしまう子供は歯を削ったりすると危ない場合もあります。
その時は濃度の濃いフッ素を定期的に塗布し、虫歯の進行を抑えます。
虫歯がそのまま再石灰化してくれることを促し、治療をせずに済む場合もあれば、柔らかかった虫歯が硬くなり、虫歯を除去する際痛くなくなることもあります。
ただ、虫歯の進行があまりにも広範囲にあるにもかかわらず、治療ができない場合は大きい小児専門の外来のある所で全身麻酔治療を行うこともあります。

⑥乳歯治療は繰り返す

治療を繰り返しがちになる最大の原因は、乳歯の治療は永久歯のようにしっかりとした治療ができないことです。
その理由の一つは乳歯は永久歯より柔らかく歯のすり減りが早いため、詰め物がはじかれたり、削れたり取れてしまいやすいことです。
二つ目は永久歯が下から生えてくるため、乳歯の根が溶かされ短くなります、そこで根の治療はしっかりとできず、腫れを繰り返すことがあることです。
一度歯を削ってしまうと再治療をする可能性が高まりますので、治療が終わっても慢心ぜず、より定期的な観察が必要になります。

~自宅で出来る予防~

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①歯磨き

基本中の基本です。歯磨きは毎食後きちんと磨くのではなく、虫歯になりやすいところを注意して磨きます。
これは語弊があるかもしれませんが、子供の食事は4回5回と多いものです。毎食後歯磨きをしていたらとても大変です。
そこで特に虫歯になりやすい噛む面の溝、歯と歯ぐきの間を優しく磨きます。しかし、特に寝る前にはしっかり全体を仕上げ磨きをしてあげてください。

②デンタルフロスの使用

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先に述べたように、虫歯になりやすいのは歯と歯の間です。
ここはデンタルフロスでなければ磨くことができません。大変だと思いますが、寝る前にデンタルフロスを通してあげてください。

③フッ素塗布

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歯磨き粉や歯磨きジェルにフッ素を含有されているものを使い虫歯を予防します。
乳歯はエナメル質が薄く弱いため虫歯になりやすいのです。そこでエナメル質強化をはかるためにフッ素入りの歯磨き粉や、ジェル、洗口材を使います。

④キシリトール

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キシリトールは虫歯菌が歯を溶かす酸を作ることができないために、虫歯ができません。
しかし、キシリトールの成分が90%以上ないと本来の効果は期待できません。歯科医院専用のキシリトールガムやタブレットがより効果的です。

⑤感染防止

子供のお口の中の細菌が定着するのは3歳くらいまでです。
それまでにご家族の方々のお口の中の虫歯菌がお食事を与える際に感染すると、虫歯菌が口腔内に感染しやすく、虫歯になります。
ご家族のお口の中を清潔にしておくことで虫歯予防ができます。

 

~歯医者で行う予防~

①フッ素塗布

定期的にクリーニングとフッ素塗布を行い乳歯の虫歯を予防します。
歯医者では普段歯磨きやデンタルフロスでは落としきれない汚れなどを、きれいにクリーニングします。
きれいになった状態で普段のフッ素より高濃度のものを浸透させ、エナメル質を強くします。乳歯のフッ素塗布は3ヶ月おきに行うと効果的です。

②シーラント

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乳歯の奥歯の溝に虫歯菌が入り込まないようにシーラントという充填物をします。
シーラントとは乳歯の奥歯の溝をきれいに清掃して、その溝をコーティングすることです。
乳歯の奥歯は深く、歯ブラシでは届きにくい場所です。シーラントをすることによって乳歯の溝からの虫歯を予防できます。

まとめ

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いかがでしたでしょうか?思い当たる所も多かったかと思います。
乳歯の虫歯は進行が早く出来てからでは処置が重くなってしまうことが多いです。
相談できる歯医者を見つけ、歯医者に行く理由を虫歯を治しに行くのではなく、虫歯を作らないようにする所として認識していただけると幸いです。

注意:ここに記載されていることは一般的な事ですので、個人差が有ります。全ての人に起こることではありません。詳細は歯科医院にてご相談下さい。

治らない口内炎、口角炎の原因は!?

~カンジダの原因と薬~

かなり痛みを伴う口内炎、口角炎。なかなか治らない・・・、なんて悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

症状によっては自然に治るまで待っている方がほとんどかもしれません。しかし、実は口角炎や口内炎の原因は口の中のカビ菌が原因である可能性があります。カンジダ菌と呼ばれるカビ菌の一種は口の中にいる常在菌の一つで通常は悪さをせず問題はありません。

しかし、寝不足などでの疲労蓄積などで体の免疫力が下がっているときなどに悪さをするのです。今回は口腔内カンジダによる口内炎、そして口角炎の原因と治療法を分けてお伝えします。参考にしてみてください。

~口腔カンジダ症~

カンジダ菌とは、人の口の中にいる常在菌の一つで普段は粘膜上にいます。

簡単に言うとカンジダ菌は真菌と言われるカビです。

このカンジダは普段、唾液などの生体免疫機構によって守られています。

しかし、疲労や疾病などで免疫機構が下がったりすると、カンジダ菌が増殖し体の組織の中に入り、「カンジダ症」となります。
カンジダ症は、そのカンジダ菌が口の中で感染を起こしている状態です。

その種類は大きく分けて二つ。

舌や歯肉に偽膜(ぎまく)と呼ばれる白っぽい膜を作る偽膜性カンジダ症。
口腔内の様々な箇所で刺激痛やピリピリ感がある萎縮性(いしゅくせい)カンジダ症。
 

カンジダ性口角炎はカンジダ症の症状の一つなのです。

~カンジダ症やそれに伴う口角炎の原因~

①唾液量の減少

前述しました通りカンジダ菌は通常、粘膜上に存在します。

粘膜は唾液の自浄作用によって殺菌効果もあり、カンジダ菌が体の中にはいらないようにしています。

しかし、色々な要因がありますが、唾液量が減少するとカンジダ菌が粘膜下へ侵入しカンジダ症を発症させます。特に口角部などは唾液によって守られており、口の中のカンジダ菌が増殖すると口角炎になりやすくなります。

 

②抗生物質による変化

口腔内にはかなり多くの細菌が常在しており、細菌がバランスをとって存在します。色々な疾病により抗生物質を長期間のみ続けなければいけないと、細菌は耐性をもってしまって、抗生物質が効かないカンジダ菌の方が増えてしまいます。

カンジダ菌は真菌のため一般的な抗生物質が効かないのです。

カンジダ菌が口の中で増殖すると、皮下組織にカンジダ菌が入り、そのためカンジダ性口角炎になりやすくなります。

③免疫力低下

寝不足、疲労、子供やご高齢の方の免疫力の不足、エイズなど免疫力が下がるとカンジダ性口角炎になりやすくなります。

免疫力が低下するとカンジダ菌が皮下組織に入りやすく、増殖します。

免疫力の低下は通常では抑えられているカンジダ菌などの常在菌(じょうざいきん)が感染しやすくなる状態です。口腔内に傷などがあればよりそこから感染しやすくなり、口内炎になりやすく、口角などかさぶたが剥がれやすい部分では治りにくくなります。

 

~カンジダ症の治療法~

カンジダ症には普通の口内炎の薬(ステロイド剤)を塗っても意味はなく、「抗真菌薬」の内服が必要です。

抗真菌薬の種類には
ミコナゾール(フロリードゲル経口用)
アンホテンシンB(ファンギソンシロップ)などがあります。
また、ビタミン不足なども考えられるためビタミンB2などが処方されることがあります。

 

薬以外では抵抗力の改善や唾液腺のマッサージ、人口唾液などで口の中の抵抗力を改善することも必要です。

 

~似たような疾病~

口内炎や口角炎と同じような症状に口唇ヘルペスというものもあります。これはカンジダ性口角炎より範囲が広く、水泡ができます。

口唇ヘルペスはヘルペスウイルスによって起こり、カンジダ症は真菌(カビ)で起こります。ヘルペスは口唇や周りに水泡ができ、水泡は破れ、カサブタになり数週間で治ってきます。成り立ちは違いますが、免疫力などの低下でおこるなどの類似点は多い疾患です。

 

~ドライマウス~

ドライマウスとは、その名の通り唾液量が減り、乾燥しやすい状態のことです。

唾液量が減る原因には自己免疫疾患であるシェーグレン症候群や薬の副作用(特に精神疾患の薬)、放射線治療の副作用、ストレスなどによる精神的なものなどがあげられます。

口の中は細菌に対し唾液によって守られています。

ドライマウスになり、その抵抗力が弱くなり、普段悪さをしないカンジダ菌が粘膜の中に侵入しカンジダ症を引き起こしたりします。

唾液量の減少はそのほか、虫歯になりやすかったりします、ひどい口腔内乾燥は内科受診が必要となることもあります。

まとめ

口内炎、口角炎は多くの方が経験したことがあると思われます。
治りにくい原因には、免疫力低下などによってカビ菌の一種であるカンジダ菌が関与する事もあります。一般歯科では口腔内カンジダ症を診断することは難しい事もあります。口腔外科を標榜する歯医者などに診てもらうことをお勧めします。
診療日程
  • 【休診日】日曜、祝日
  • 【医院所在地】東京都 北区 田端 1-24-22
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