豆知識
8020運動とは?
8020運動を知っていますか?~8020を達成するために
8020運動は80歳になっても20本以上の歯を残し、「健康的な生活を維持してもらおう」という活動です。
8020運動を達成することは本人の健康だけでなく、医療費や介護費用の削減にも貢献する大切な事業です。
今後の自分にも、医療費などにとってもwin-winの関係を作れる運動なんです。
今回は8020運動を達成するために今からやるべきことをお伝えします。
~8020運動とは~
歯が20本以上あれば、ほとんどの食事が不自由なく食べることができるという基準に基づいて作られました。
~現在、その達成率は?~
2005年 達成率は21.1%.
2007年 達成率は25% 4人に1人は8020運動を達成している状態です。
~8020運動を達成するために今からやるべき事~
①虫歯や歯周病のリスクを知っておくこと(デンタルIQを高める)
虫歯や歯周病のなりやすさ、なりにくさは人それぞれ個人差があります。
何故か?
それは今までのケアの仕方や、クリーニングの頻度などにも大きく関係します。
お口の中には細菌がたくさんいます。悪さをする菌が多ければ多いほど、その人は虫歯や歯周病になりやすいのです。
ですから、そのような方々はより他人とくらべて注意が必要なのです。
病気や年齢によってもリスクは変化します。自分の口の中にどれぐらいのリスクが存在し、それに対応した個々の予防法を行うこと。
それが8020運動を達成するためには必要なのです。
②唾液が出やすく予防効果の高い口腔内に
唾液には歯や歯茎を守る予防効果の高い多くの成分が含まれています。
よく噛み食事をとること、表情筋をしっかり保ちよく話すこと、口の周りのトレーニングをすることなどで多くの唾液が出ます。
高齢者の方々は薬を服用する量が増えます。
薬の量が増えると唾液の量が少なくなる事が多く、急に虫歯が増えます。
唾液は歯や歯茎、お口の中を守るのに大変重要なものなのです。
③定期的にメンテナンス、チェック、クリーニングをする
歯医者に行く時はどんなときですか?
歯の痛みや歯の詰め物が取れたりだけに行く方は、歯を削ったり、神経を取ったり、様々な治療が必要となります。
その結果、歯の寿命が短くなり、再生能力を失ってしまうのです。
人工物は劣化し、再治療の繰り返しとなります。
そのため、お口の中は極力手を加える治療ではなく、歯を削らない「予防治療」の大切さに早く気づき、メンテナンスを実施していくことが大切なのです。
それが8020運動を達成する近道になるのです。
④相談できる歯医者、歯科衛生士のいる歯医者に通院する事
歯科衛生士は歯石を取ったり、歯の予防ができる、歯を守るための国家資格です。
歯科医はもちろん上記の事も行います。それに加え歯を削ったり、抜いたりする治療も行います。
どちらも歯を虫歯や歯周病から守るのに大切な治療です。
ですが、やはり一番いいのは抜いたり、削ったりしない事ですよね。
8020運動を推進するためにも虫歯や歯周病にならいようにする事が大切です。
そのためには個人個人に合ったケアを歯科医師、歯科衛生士に、「治療」「予防」に細分化して相談できる場所がある事が最も大切なのです。
⑤デンタルフロスなどの補助器具の習慣をつけること
虫歯や歯周病のほとんどは歯と歯の間や歯と歯茎の間、もしくは奥歯の噛み合わせ部分から始まります。
これを「虫歯の三大領域」といいます。
いくら歯磨きを頑張っても、最も磨かなくてはいけない歯と歯の間などはデンタルフロス等でしか取ることができません。
小さい時からデンタルフロスやタフトブラシ等の補助器具の習慣を親御さん方がつけておくことが8020運動を達成するためには必要です。
まとめ
健康面にも大きく影響し、そのため歯を残すために尽力されている歯科医師が多くいます。
日本人の寿命と歯の寿命はますます伸びていきます。
この先高齢化社会をむかえ、自分の歯を守るための知識をしっかりとつけ、8020運動よりもさらに上の目標を目指していきたいものです。
治りにくい口内炎、口角炎 » « あなたの歯のケアは正しいですか!? 【その誤解と正解】
- 【休診日】日曜、祝日
- 【医院所在地】東京都 北区 田端 1-24-22