田端の歯科・歯医者、しおばら歯科 痛くない・怖くない歯医者です 

田端の歯科・歯医者、しおばら歯科 痛くない・
怖くない歯医者です 

オンライン診療予約

オンライン診療予約

オンライン診療予約

オンライン診療予約

豆知識

口呼吸と鼻呼吸

【口呼吸するのは人だけ?】

呼吸(外呼吸)には二種類あります。

空気を肺に口から取り込む「口呼吸」
鼻から取り込む「鼻呼吸」とがあります。

表面上、その違いは酸素を吸い込み二酸化炭素を吐き出す呼吸。
肺に新鮮な空気を取り込むのには一見その方法が口からなのか、鼻からなのかだけの違いに見えるかもしれません。

しかしその過程で、大きく身体に及ぼす作用が違うのです。

人間に多い病気の発症と「口呼吸」

哺乳類の中で、口呼吸をしているのは、私たち「人間」だけなのです。

犬が、舌を出して「ハアハア」しているのは、息をしているのではなく、体温を下げているからです。ですので、呼吸とは作用機序が全く異なります。

しかし、人間は「言語」を獲得し、言葉を発するようになったので、口と気道がつながり、鼻の代用に口でも呼吸ができるようになりました。

そのため、深く咳き込んだ時など、食物や汚れた唾液を気管に入り発症する、「誤嚥性肺炎」を引き起こすことにもなっています。
このように、ベストな「鼻呼吸」ができるのに「口呼吸」を続けるのは、身体的には本来不自然なこととも言えます。

mouthbreathing_cold_boy[1]
関節リウマチ
アトピー性皮膚炎
気管支喘息など

人間に多い病気の発症と「口呼吸」の関与も、最近論じられています。

【「口呼吸」の発達・発育への影響】

mouthbreathing_tonsils_girl[1]

赤ちゃんも乳児期までは、他の哺乳類と同様に鼻で呼吸をしています。
それは、息継ぎをしないで母乳を飲めるのに認められる所です。

それが、「あー、う―」と喃語(赤ちゃん語)をしゃべり始めるころに、口呼吸ができるようになります。
発語時期が口呼吸デビューですが、その口呼吸定着化は空気中の異物の吸い込みリスクの上昇にもつながります。
また、鼻呼吸よりも酸素の喚起量は少ないので、子どもの発達・発育に影響は少なくないと思われます。

そして、口呼吸が続く状態で発育する事に、口がポカンと開いた状態となり歯並び、顔貌にも大きな影響を与える要因となります。

【「鼻呼吸」と「口呼吸」の差は?】

スライド1

※鼻呼吸

空気中には無数のほこりやちり、PM2.5や花粉などが浮遊しています。
よくないウイルスや化学物質もたくさん含まれています。

その有害な物質を吸っても、フィルターを掛けて排除できるのが、鼻呼吸です。

鼻で吸い込んだ空気は、鼻粘膜表面の繊毛と、流れる粘液できれいに濾過され、鼻水として体外に排出されるシステムです。

仮に、そのガードをすりぬけても、口腔から咽頭にかけての扁桃リンパ組織でキャッチされ、痰として排出されます。
鼻腔とは、異物からからだを守るための最前線基地です。こうしてからだには、防衛線が張られているのです。

※温度と湿度について

鼻から吸い込んだ空気は、血流の豊富な鼻腔組織、そしてその中にある副鼻腔のおかげで、
適度に温められながら十分加湿され、温まれて湿った空気が肺の中に送り込まれる仕組みです。

鼻腔は、加湿機能付き空気清浄機と言われます。

【では口呼吸はどうなのでしょう?】

スライド2

口から入った空気は、口腔内の水分を奪い取りながら、肺の中へ到着します。

その中にはフィルターにかけられないため、空気中のちりなども含まれていて、
場合によっては喉や気管を痛めたり、感染させるおそれがあります。

また、空気の加湿が不十分だと、酸素と二酸化炭素を交換する肺胞の粘膜にもなじみにくく、
鼻呼吸に比べると、酸素の摂取量はぐっと少なくなります。

つまり鼻呼吸に比べて、肺に負担をかける割には酸素の取り込みが悪い呼吸となっています。
また、息を吐くときには、口呼吸は鼻呼吸よりも、からだの体温を含んだ二酸化炭素を吐き出すので、体を冷やしてしまうということも問題となります。
口呼吸を継続することが、いかに体に負荷をかけることが理解できます。

【口呼吸、そして自律神経との関係】

不眠、関節リウマチ、花粉症、胃潰瘍、脳梗塞。。。etc
これらは、現在私たち現代人を苦しめる慢性疾患は、自律神経(自分の意志とは無関係に内臓や血管の働きを司る神経)の乱れで起こることが、示唆されています。

※のどの渇きによる体のほかの部分の病気

子供のころ、駆けっこの順番を待つ間に、喉がカラカラになったりしませんか?
緊張して話すときに、水を口に含むことはありませんか?
人間は緊張すると、のどが渇くのです。

これは、唾液を分泌する唾液腺は、自律神経に支配されていて、
自律神経の中の交感神経が優位になると、唾液の分泌量が減少し、のどの渇きが起こるということです。。

逆に、前述した口呼吸の継続により、口腔内・喉が渇き、荒れてくると身体は緊張状態にもなってゆきます。
これは、口腔内の慢性炎症の継続、扁桃腺の炎症、上咽頭粘膜の炎症が、体の免疫反応を過剰亢進させます。

すなわち、いつも体を頑張らせる交感神経優位の状態を常態化させ、
その結果、体のほかの部分の病気を発症すると言う「病巣疾患」の考え方が、いわれてきています。

◇他にも、自律神経の乱れを引き起こす事により口呼吸の子供たちの情動にも左右する等も言われたりします。
◇口がいつもポカンと開いて、口の中が渇いていると、口腔内細菌の増殖、空気中の有害物質の付着などで、口腔、のどの免疫システムに、警戒警報が発令され、そのことで自律神経の乱れを引き起こす流れになります。
◇前述した通り、口呼吸が続く状態で発育する事に、口がポカンと開いた状態となり歯並び、顔貌にも大きな影響を与える要因となります。

単に「くち」が渇いているでは、決してすまされない体のメカニズムが、知らず知らずに働く! ということなのです。

診療日程
  • 【休診日】日曜、祝日
  • 【医院所在地】東京都 北区 田端 1-24-22
トップへ戻る
トップへ戻る